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看護師を辞めたい理由11選【対処法も教えます】

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看護師を辞めたい理由

ナース裕美です。

みんなそれぞれ看護師になるまでに様々な苦労をしてきていると思います。

長い期間の実習、膨大な課題、就職活動と並行して国試の準備。

沢山の苦労をして看護師となったからには長く続けていきたいですよね。

看護師として、どこにやりがいを感じるかは一人一人違います。

それでも、

「看護師として人のために働きたい」

「忙しいけれどもやりがいがある」

こんな理由で続けられるのだと思います。

ただ、やりがいを苦痛が上回ってしまう、ということも少なからずあります。

せっかく看護師になったのに、「看護師自体を辞めたい」となってしまうのです。

そこで、この記事では元ICU看護師の私が「看護師を辞めたい理由」と「対処方法」についてご説明します。

あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

元看護師。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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看護師を辞めたい理由1)人間関係が悪い

看護師を辞めたい理由1)人間関係が悪い

いつでも、看護師が職場を辞めたい理由の上位に入ってくるのが「人間関係」です。

看護師に限らず、どんな職場でも人間関係に問題を感じて辞める人は多いです。

個性の集まりになるので、どうしても合わない人が出てくるのは仕方ありません。

また、看護師は患者さんの命を預かる仕事であるため、よりストレスが大きくなります。

「少しのミスも許されない」そんな状況では、ギスギスしてしまうのも当たり前です。

ある程度経験年数を重ね、自分の判断で、自分のやり方で仕事ができるようになってくるとストレスも軽減していきます。

しかし、そうなるまでが大変です。

いつでも先輩やリーダーの顔色を窺い、注意される・怒られることにびくびくしながら仕事をする。

それに疲れてしまい「辞めたい」と感じるようになってしまうのです。

体験談

私が新人の頃プリセプターがつき、指導に当たってくれました。

同期は8人いたのですが、それぞれ一人ずつにプリセプターが付きました。

私のプリセプターは厳しい人でした。

でも、私以外の同期には優しかったです。

また、他の先輩も、なぜか私には厳しくて「なんで私だけ」と悔しかったのを覚えています。

でも、同期には恵まれていて、みんなで励ましあいながら頑張っていました。

仕事にも慣れ、先輩たちとご飯に行く機会がありました。

そこでプリセプターとも仕事外で接することができ、仲が深まったように感じます。

徐々に「私」の素を見せられるようになると、先輩たちの態度も軟化し、気軽に接してくれるようになりました。

よくよく自分を顧みると、初めは真面目で取っつきづらい印象を与えていることに気づきました。

緊張もあったのかもしれません。

隙を見せなさ過ぎて可愛くない後輩だったんですね。

一度腹を割って話してみることも必要ですね。

その後は、先輩とも穏やかに過ごすことができました。

対処方法)

① 部署異動

自分の所属する部署での人間関係に問題を感じる場合は、「部署異動」を考えてもいいですね。

大規模病院だと、様々な診療科の病棟があります。

年に数回、希望者の部署異動が可能となるので、希望を出しておくといいでしょう。

部署が変われば、関わる人も変わります。

「全ての人と相性が良い」というのは難しいかもしれませんが、環境が変われば心機一転頑張る気力も湧いてきます。

② 気にしない

今の職場で頑張りたいのであれば、「気にしない」のが一番です。

人間同士ですから、合う・合わないがあるのは当たり前です。

全ての人とうまくやっていく必要はありません。

人間関係が仕事に支障をきたすほどでなければ、スルースキルを身につけてしまえばいいのです。

仕事さえ問題なくこなしていれば文句を言う人はいません。

逆にプライベートで仲良くなることで仕事がしやすくなる、というタイプの人もいますので、見極めが大切ですね。

③ 転職

部署異動もかなわず、今の職場で働き続けることも難しい場合は、転職を考慮します。

ただし、転職をしたからと言って、必ずしも人間関係に問題がない職場に転職できるかはわかりません。

転職先をリサーチして「人間関係は良い」との情報があっても、自分がそう感じるかは別です。

多くの人と働くうえで、「全く人間関係に問題がない」という職場の方が少ないです。

その旨も覚悟したうえで転職活動を進めましょう。

看護師を辞めたい理由2)命に関わるプレッシャー

看護師を辞めたい理由2)命に関わるプレッシャー

看護師は、基本的に病気を患っている患者さんと接します。

診療科により重症度や命に関わる可能性は異なってきます。

それでも、人を相手にしているため、命に関わってくるプレッシャーを全く感じない、ということはないでしょう。

毎日毎日、患者さんの命と向き合い、プレッシャーを感じながら仕事をするのは大変です。

少しのミスが命取り、という緊張感を持ち続けることになるため、かなり精神的な疲労を感じます。

そんなプレッシャーから逃げ出したくなり、看護師を辞めたい、と考えるようになる気持ちも理解できます。

対処方法

① 部署異動

まずは部署異動を考えてみましょう。

病棟から外来への部署異動。

病棟であっても、命に直接関わらないような診療科への異動。

外来であれば、患者さんと接する時間は短いです。

基本的には医師の診療補助が看護師の役割となるため、難しい処置や、緊急事態も少なくなります。

また、病棟によっては命に直接関わらないような診療科もあります。

眼科やメンタル、糖尿病内科、一般内科などなど。

看護師としての責任感は同じですが、命に関わるプレッシャーからは解放されます。

② 転職

部署異動が難しい場合は、転職も一つの選択肢です。

看護師が活躍できるフィールドは病院以外にもたくさんあります。

保育園や企業、健診センターなど、基本的に健康な人を対象としている施設もあります。

現場から離れたいのであれば、行政看護師などもあります。

保健師資格を有していれば、保健師として働いてもいいでしょう。

「人を相手にする」と言う部分は変わりませんが、対象が病人か健康な人か、の違いは大きいです。

看護師を辞めたい理由3)激務

看護師を辞めたい理由3)激務

看護師は激務です。

これは周知の事実です。

病棟であれば夜勤もあります。

残業があるのも当然な環境です。

その上で、患者さんの命を守っています。

体力的にも、精神的にも激務です。

休みはありますが、休みの日に勉強をしたり、研修に行ったり。

休みが休みでないことも。

特に3交替の場合、休んでもすぐに次の勤務が来てしまうので休んだ気になりません。

キラキラしている他の職種の人をみると、「なんでこんなに疲れ切っているんだろう」と虚しくなってしまうこともあります。

対処方法

① 初心に帰る

何のために働いているのか改めて考えてみます。

「生活のため?」

「人の役に立ちたい?」

「仕事が好きだから?」

様々な理由があると思います。

でも、激務過ぎて初心を忘れてしまうことも。

日々の業務に追われて、自分がなぜ看護師の仕事をしているのか分からなくなってしまうこともありますよね。

一度、立ち止まって自分の思いを振り返ってみましょう。

「看護師として働く意味」をもう一度心に置くと、また頑張る意欲が湧いてきます。

② 休み上手になる

「休むときは休む」

これが基本です。

看護師の中には、休憩中も仕事のことを気にしてしまう人もいますが、それでは休まりません。

休みの日に、仕事の漏れがないか気になって病棟に来てしまう、なんてもってのほかです。

オン/オフの切り替え上手になることが大切です。

激務であっても、休むときに休めていれば、気持ちも体も、そこまで落ちることはありません。

③ 自分にご褒美

たまには自分にご褒美。

激務で稼いだお金で自分を甘やかしてあげることも必要です。

「好きなものを買う」

「ちょっと贅沢なものを食べる」

「パーッと飲みに行く」

なんでもいいです。

ご褒美があれば、また頑張れますよね。

④ 部署異動

部署によって忙しさは異なります。

働き方も異なります。

ゆったりとした時間が流れている病棟もあります。

外来では夜勤がないので体内リズムが崩れることもありません。

あまりにも激務で疲れてしまったら、少し落ち着いた部署に異動してみるのも一つの手です。

看護師を辞めたい理由4)体調不良

看護師を辞めたい理由4)体調不良

看護師の仕事は、看護師自身が健康でないと務まりません。

しかし、

「激務による体調不良」

「夜勤により体内リズムが崩れ体調不良を起こす」

など、看護師の中にも体調不良で悩む人は多いです。

少し休めば改善する、ならまだしも、慢性的な体調不良を訴える人も少なくありません。

ひどくなると、業務にも支障をきたしてしまいます。

一緒に働くスタッフとしても、急に休まれてしまうのは正直困ってしまいます。

体調不良を理由に看護師を辞める人も多いです。

体験談

私の後輩で体調不良で受診した人がいました。

「プレッシャーと激務で食事があまりとれなくなってしまった」ということで、エンシュアが処方されていました。

そのため、勤務を調整したり、任せる仕事を少し減らしていきました。

また、その人は新人だったので、職場に慣れてくるにつれて体調も回復していきました。

新人の頃は慣れない環境で、しかも命を預かるプレッシャーがかかります。

また、その新人は自己学習も必要で寝る間も惜しんでいたみたいです。

それでは体調を崩してしまうのもおかしくありません。

周りに相談できる環境を整えていく、ということも大切だと感じました。

対処方法

① 休むときは休む

まずは体調を整える、ということが大切です。

そのためにも、「休むときは休む」というメリハリをつけていくことが必要です。

「休日は心身ともにリフレッシュできるように、仕事のことは考えない」

「自然を感じてリフレッシュ」

「趣味を見つけてリフレッシュ」

休み上手になっていきましょう。

② 医療機関にかかる

体調不良の原因を探ります。

ただ激務による慢性疲労なのか、他に原因がある可能性もあります。

病気が見つかれば、その病気を治すための治療が必要です。

自己判断せず、医療機関を受診し原因を追究しましょう。

③ 部署異動

体調不良の原因が慢性疲労の場合、部署異動をすることで疲労を軽減させることができる可能性もあります。

急性期などのバタバタしている病棟から、慢性期病棟へ。

慢性期病棟も忙しくはありますが、急性期の忙しさとはまた種類が変わってきます。

夜勤が原因であれば、夜勤のない外来へ異動すると、体調も整いやすくなります。

看護師を辞めたい理由5)希望の診療科ではない

看護師を辞めたい理由5)希望の診療科ではない

看護師として働くうえで、希望の診療科がある人も多いと思います。

ただ、入職して希望通りの診療科に配属されるかはわかりません。

元々の人員配置との兼ね合いで、スタッフに空きがなければその診療科に配属されるのは難しくなります。

内科希望なのに外科に配属。

逆に外科希望なのに内科に配属。

こんな場合、「やりたい仕事ができない」「あの診療科で働きたかったのに」と不満が生まれます。

部署異動を希望することもできますが、すぐに異動ができるわけではありません。

一定期間は配属部署で働く必要があります。

それ自体が我慢できない場合、「辞めたいな」と考えてしまうのもわかります。

対処方法

① 部署異動

どうしても希望診療科で働きたい場合は、部署異動の希望を出しましょう。

それでも希望部署にスタッフの空きが出なければ、いつ異動できるかはわかりません。

ただ、希望を出し続ければ、そのうち異動ができるのも事実です。

あきらめないことが大切ですね。

② やりがいを見つける

希望ではなくとも、配属された先でやりがいを見つけていく、ということも大切です。

同じ看護師の仕事です。違う診療科でも通じるところは多いです。

配属先で出来ることを見つけ、自分自身を高めておく。

そうすることで、希望診療科に行ける可能性も広がります。

体験談

私は入職の際、小児科を希望していました。

実習でも楽しかったし、子どもも好きだし、という簡単な理由です。

しかし、配属されたのは、まさかの眼科。

第3希望までにも入れていないし、全くの想定外でした。

でも、同期にも恵まれ、楽しく仕事をしていたところ、異動のお話を頂きました。

しかも、一度も希望を出したことのないICU。

「ICU=怖い、大変」というイメージもあり、自分に務まるか心配でしたが、眼科では看護師としてのこれ以上の技術向上は望めない、と思い切って異動を受け入れました。

ICUに異動してみると、自分が思っているよりも外科や急性期に適応があったようで、問題なく働くことができました。

自分の考えや、診療科のイメージだけで希望部署を出しがちですが、全然違う部署に適性がある可能性もあります。

あまり、一つの部署にこだわりすぎると可能性の幅を狭めてしまうので注意が必要だと思います。

看護師を辞めたい理由6)患者の対応

看護師を辞めたい理由6)患者の対応

看護師が患者さんと接するのは当然です。

患者さんの看護をするのですから、患者さんとやり取りをしないわけにはいきません。

患者さんにも色々な人がいます。

皆さん、病気を患っているので何かしらのストレスを抱えています。

それは看護師にも理解できますね。

看護師は患者さんと一番近くにいる医療者です。

だからこそ、患者さんからのストレスのはけ口になることもしばしば。

暴言を吐かれたり、注意事項を守ってくれなかったり、嫌味を言われたり。

本当に嫌な気持ちになることもあります。

仕事、とはいえやりきれません。

この患者さんからの言葉や行動で、看護師がストレスを感じ「辞めたい」とまで思ってしまうのです。

体験談

私も患者さんから暴言を吐かれたりすることはありました。

ICUの場合、せん妄などで一時的に暴力的になっている人も多いです。

そのため、「今だけ、今だけ」とやり過ごしていました。

もしくは、何か言われても、その場では笑顔でかわし、裏に行ったら、1人でブツブツ文句を言う、なんて対処もしていました。

かなり怪しい人ですね。

対処方法

① スルースキルを身につける

患者さんから、何か嫌なことを言われたり、されたりしてもスルーしましょう。

だからと言って無視はいけません。

受けて、流すのです。

看護師に嫌な態度を取ってくる患者さんは人を見ています。

「言っても大丈夫かどうか」

「自分に害が及ばない人かどうか」

人を選んでいる患者さんが多いです。

患者さんの言葉や行動に一喜一憂していてはいけません。

毅然と流しましょう。

そうすれば、患者さんも落ち着くことが多いです。

② 話を傾聴する

①と逆の対応となりますが、話を傾聴してくことも大切です。

なんで看護師に嫌な態度をとるのか、それには必ず原因があります。

「患者さんがどんなストレスを抱えているのか」

「どうしていけばストレスを軽減できるのか」

じっくり話し合うのです。

原因がわかり、対処できれば患者さんも落ち着きます。

患者さんの気持ちに寄り添っていきましょう。

看護師を辞めたい理由7)夜勤が辛い

看護師を辞めたい理由7)夜勤が辛い

看護師に夜勤はつきものです。

病棟勤務であれば、特別な理由がない限り夜勤からは逃れられません。

2交替でも3交替でも、夜働くのに変わりはありません。

普段みんなが寝ている時間に働くことになります。

日勤と夜勤を繰り返すので、体内リズムも崩れ、ホルモンバランスも崩れ、体がボロボロになってしまうこともあります。

特に年齢を重ねてくると、徐々に夜勤が辛くなってきます。

夜勤が嫌で看護師を辞めたい、と考える人も多いでしょう。

体験談

私が勤めていたICUでは日勤だけで働いている人がいました。

その人たちは、皆子育て中だったので夜勤が免除されていました。

ただ、本人たちは「日勤の5連勤の方が辛い」と話していました。

日勤は患者さんの移動も多く忙しいですよね。

処置やケアも多いです。

そのため、夜勤が間にあった方が楽、とのことでした。

ただ、人によって感じ方は様々なので、「日勤で忙しい方がいい」、「夜は休みたい」という人が多いのも事実です。

対処方法

①外来へ異動

外来は夜勤がありません。

基本的には平日(土曜日)の日勤だけの仕事です。

夜勤が辛いのであれば、外来に異動してしまいましょう。

外来であっても診療科は選択できます。

今までの経験・知識を十分に役立てることが可能です。

②転職

看護師は病院以外の職場もたくさんあります。

また、病院以外の職場は夜勤がないところがほとんどです。

介護施設、行政、保育園、学校、クリニック、企業、などなど。

看護師資格、今までの経験を生かして働ける場所が沢山ありますので、選択肢を広げてみるといいですね。

看護師を辞めたい理由8)看護師に向いていない

看護師を辞めたい理由8)看護師に向いていない

看護師になってみたものの「向いていないんじゃないか」そんな風に感じている人もいると思います。

向き・不向きはやってみないと分からない部分がありますよね。

「学校の時の実習は何とかこなせたけど、働き始めたらなんか違う」

「自分がやりたかったことはこれ?」

思ったより看護師に馴染めず、看護師を辞めて他の仕事に挑戦したい、と考える人もいます。

対処方法

①転職

まずは、看護師として転職を考えましょう。

ただ、現職の職場があっていないだけかもしれません。

違う施設に行ったら思うような看護ができるかもしれません。

もしくは、看護師資格を活かして働ける病院以外の職場を探してみるのもいいですね。

せっかく頑張って獲得した看護師資格を活かさない手はありません。

②新たなことにチャレンジ

どうしても看護師としては働きたくない、ということであれば、新たな職種にチャレンジしてもいいでしょう。

20代など若いうちは、未経験からでも挑戦できる職種が沢山あります。

色々なことにチャレンジして、自分に合う仕事を見つけられるといいですね。

看護師を辞めたい理由9)給料が安い

看護師を辞めたい理由9)給料が安い

看護師は高給取り。そんなイメージがありますよね。

確かに、同年代の会社員に比べると給与は高めです。

ただ、夜勤があったり、忙しかったり、「労働に給与が見合っていない」と感じる人もいるようです。

「大変な割に給与がそこまで高くない、何のために働いているの?」

「もっと給与をもらってもいい労働をしているのに」

看護師の給与は、働く施設によって大きく異なります。

各種手当も施設によって差が出てきます。

残業の有無、夜勤の有無でも変わってきます。

頑張って患者さんに尽くしているのに思ったほど給与が貰えないと、がっかりしてしまいます。

対処方法

①転職

今の職場で働き続けても、経験年数による昇給があるだけです。

思っているような給与をもらえるようになるまで我慢するしかありません。

前述のように、看護師の給与は施設や働き方によって大きく異なります。

まずは、今の自分の給与が適正なのかを判断することが大切です。

様々な施設の求人を確認し、給与の適正額を調査します。

そして、「やっぱりもらっている額が少ない」と思えば転職を考えてもいいでしょう。

ただし、転職により給与が下がってしまう人も一定数いるので注意が必要です。

求人票に記載されている給与だけでなく、各種手当や残業代など、総合的にリサーチし、転職先を選択してくことが大切です。

看護師を辞めたい理由10)残業代が出ない

看護師を辞めたい理由10)残業代が出ない

看護師として仕事をする上で、残業がない、ということはほとんどないと思います。

実際、「勤務が始まる前の情報収集のための時間」、「勤務終了後の記録や片付けの時間」など、かなり残業をしていますよね。

では、

「その残業代はしっかりもらえていますか?」

「サービス残業が当たり前になっていませんか?」

残業とはいえ、その時間は仕事をしています。

仕事をしているのに給与が支払われないなんておかしいですよね。

でも、残業代がちゃんと加算されない施設はまだまだ多いです。

もしくは、「残業代に上限がある」なんてことも。

働いているのに、無賃労働になっているなんて、やりきれませんよね。

体験談

私はあまり給与は気にしていませんでした。

施設選びも「ここは行きたくない」「できれば大学病院で」くらいの気持ちで就職しています。

ただ、新人の頃、公立病院に就職した友人と話したところ、給与に差があることが分かりました。

私の方が数万円低かったです。

これは残業代がしっかり取れるかどうか、の差でした。

その頃は、サービス残業が多く、残業をつけづらい環境でした。

その後勤務していた病院でも業務改革があり、適正な残業をつけられるようになったため、サービス残業がかなり減りました。

基本給だけでなく、残業代について、夜勤手当などの各種手当も施設を決めるうえで重要だな、と感じました。

対処方法

①看護部に相談

残業代が出ないのは自分の部署だけなのか確認します。

もし、自分が勤務している部署だけ残業代がつけられないのであれば、看護部に相談し、業務改善を依頼していきましょう。

慣例としてサービス残業が当たり前になっている部署もあります。

みんながつけないから残業がつけられない、なんてこともあります。

いい慣習ではありませんね。

労働の対価はしっかり受け取れるよう改善していくことが必要です。

②労働基準監査署に相談する

労働基準監査署は労基署と呼ばれ、雇用主と労働者との間のトラブルの原因が、労働基準法違反や労働安全衛生法違反などにある場合、雇用側に対して違反内容の改善を求める是正勧告や指導をするところです。

看護部など施設側に残業代について訴えても、何も改善されない場合、労基署に相談していくことも考えていいでしょう。

労基署の調査で残業代の未払いなどの証拠が見つかった場合、是正勧告や指導が入るため、環境改善の可能性が高まります。

体験談

私が働いていた大学病院も、以前はサービス残業が当たり前の環境でした。

眼科の時はあまり残業もなかったので気になりませんでしたが、ICUで残業が増えると気になり始めました。

ただ、どうしていいかわからずにいたところ、業務改善があり、残業代をしっかり請求するように、となりました。

実は、数人の看護師が労基署に相談をしていたそうです。

その中の一人が眼科の時の同期でした。

サービス残業が当たり前になっていること、明らかに残業をしていても短時間しか残業代を請求できないこと、などを相談したということです。

何かアクションを起こさないと、泣き寝入りになってしまいますね。

看護師を辞めたい理由11)医師が嫌い

看護師を辞めたい理由11)医師が嫌い

看護師は、医師とやり取りする頻度が高いです。

「医師からの指示を確認する」

「気になる部分を指摘する」

「患者さんの状態を相談する」

「一緒に処置に入る」

これ以外にも様々な場面で医師と関わることになります。

看護師は医師の指示のもと処置を行うことになるため、看護師の仕事は医師ありき、という部分も多いです。

だからこそ、上下関係が生まれやすく、嫌な思いをしている看護師も多いです。

看護師が仕事をしやすいように、詳細に指示を出し、看護師の都合を聞きながら処置に回ってくれる医師もいます。

ただ、医師も忙しい立場なので、看護師の予定を無視してくる人もいます。

本当にいろんな人がいます。

特に経験の浅い看護師では医師とのやり取りをストレスに感じる人も多いようです。

経験を積んでくると、医師とも対等にやり取りすることができるため、気持ちが楽になってくるのですが、そこまで行くのが大変です。

医師とのやり取りに疲れて看護師としての自信を無くしてしまう人もいます。

対処方法

①メモを活用

直接医師とやり取りするのが面倒であればメモを活用しましょう。

指示漏れや確認したいことをメモでまとめておき、「時間のある時に確認してください」でOKです。

ただし、急ぎの時は直接確認しましょう。

医師も、一つ一つ言葉で説明されるよりも、メモにまとめられていると分かりやすいようです。

終わったものにチェックを入れながら確認してくれていました。

何をお願いしたのかも残りますので、伝達ミス、ということがなくなります。

②言葉使いを丁寧に

医師も人間です。

言葉使いが悪くて横柄な看護師よりも、言葉が丁寧な看護師を優先したくなります。

「お忙しいところすいません」

「今時間大丈夫ですか」

「時間のある時にお願いします」

「何時までにお願いします」

と、丁寧な言葉を心がけましょう。

医師も忙しくしているので、医師の都合も確認していくようにすると、お互い気持ちよく仕事をしていくことができます。

③話しやすい医師をみつける

医師にも色々な人がいます。

横柄な人、厳しい人、優しい人。

人間同士ですから相性の良し悪しもあります。

まずは、自分が話しやすい医師を見つけていきましょう。

医師はグループで患者さんを受け持っています。

グループの中に一人でも話しやすい医師を見つけておくと、話がスムーズに進みます。

看護師を辞めたい理由【まとめ】

看護師を辞めたくなったら、まずは辞めなくて済む方法を考えることが大切です。

でも、理由によっては転職や仕事を辞めることを決断することも仕方ありません。

自分がなぜ辞めたいと考えるのか、なぜ看護師になったのか、じっくり考えて行動して、後悔のないようにしたいですね。

あなたの看護師人生が充実するよう願っています。

看護師
運営者:ナース裕美(緒方裕美)
ナース裕美(緒方裕美)写真
大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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