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男性看護師になりたいあなたへ|元ICU看護師が男性看護師について教えます

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男性看護師の仕事の特徴が知りたい!
男性看護師の年収はどのくらい??
男性看護師の割合はどのくらい??

こんな疑問にお答えします。

看護師というと女性の職業というイメージを持っている人は少なくありません。

現在の男性看護師の割合は7.8%と圧倒的に女性より少ないです。

しかし、年間の推移でみると男性看護師の割合は右肩上がりで、今後も増えていくことが予想されます。

男性看護師と女性看護師の年収は最初のうちは大きく変わりません。

しかし、結婚し家庭を持つ様になると、女性が子育てで離職する事が多い半面、男性は勤続・キャリアアップを目指す事ができるため、30代後半からは男性看護師の方が年収が高めとなります。

大学病院や総合病院のように病床数が多く看護師の人数が多い病院だと、一定の割合で男性看護師が在籍しているので、同性がいるという点で働きやすいといえます。

この記事では、元ICU看護師の私が男性看護師の特徴をご説明します。

あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者


ナース裕美 / 緒方裕美
大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

男性看護師が活躍できる診療科は?

精神科

精神科の患者さんの中には治療やケアに対して力いっぱい抵抗する人もいます。

そんな時女性の力では負けてしまう、ということも多いため男性看護師が対応した方がスムーズに治療・ケアが行えます。

救急科

救急科は忙しい診療科です。

また、緊急性の高い職場となりますので24時間365日緊張感が求められます。

そのため体力がある男性看護師が活躍できると言えます。

集中治療室

集中治療室の患者さんはルートが多かったり、機器を装着していたり、意識レベルが低かったりと、自分で動ける人が少ないです。

そのため、看護師による介助が多くなります。

自分より体格のある人を移動させたり、体交したりとかなりの力が必要となります。

私が勤めていたICUにも男性看護師が数人いました。

やはり力が必要な時には声をかけ手伝ってもらっていました。

また、若い男性の患者さんがいる時は男性看護師が受け持つようにしていました。(清拭や着替えがあるため羞恥心に配慮していました。)

脳神経外科

脳神経外科でも患者さんの介助は多いです。

そのため、力のある男性看護師がいると助かります。

また、意識レベルの低下などで暴力行為もあります。

そんな時にも男性看護師がいてくれると患者さんの制止がスムーズに行えます。

神経内科

神経内科の患者さんは自分で思うように動けない方も多く、日常生活にも多くの介助が必要となります。

体格のいい患者さんも多いため、男性看護師の力が必要です。

人工透析内科

透析にくる患者さんはほぼ自分で動くことができます。

そのため、介助量はさほどありません。

しかし、透析や日常生活に関する悩みを男性目線で相談にのれる看護師が必要です。

女性看護師には相談しづらくても、同性だからこそ相談できることもあり、患者さんの精神的負担の軽減につながります。

整形外科

整形外科の患者さんは日常生活に何らかの介助を必要とします。

患者さん自身の機能を下げないためにも介助は最低限になりますが、それでも力仕事です。

若い男性の入院も多いため男性看護師がいたほうが業務がスムーズに進みます。

リハビリテーション科

リハビリテーション科では病棟内でもリハビリを行います。

そのため、介助量は多いです。力のある男性看護師は重宝されます。

泌尿器科

泌尿器科は男性患者さんが多いです。

また、男性特有の悩みを抱えている患者さんも多いです。

女性看護師には相談しにくい悩みを抱える患者さんにとって男性看護師の存在は安心感につながります。

男性看護師は重宝される?

女性とは違う視点で考える

性別で物事の見方や考え方が違うな、と感じることは多いです。

女性が多い職場だと、どうしても女性の視点での意見に偏ってしまいます。

男性は比較的論理的な物事の見方をするため、女性とは違う視点で意見を出せることは強みとなります。

特に業務の効率化や管理業務と言ったことに関しては論理的な見方が必要となります。

ただし、意見を主張しすぎると反発がありますので、うまくバランスを取ることが大切です。

常勤で働き続けられる

女性は結婚・出産・子育てを契機に職場を離れるケースが多いです。

逆に男性看護師はそのようなケースが少ないです。

離職率が高く、常に人手不足の看護業界において、働き続けてもらえる人材は貴重です。

また、男性看護師はライフイベントによるブランクが生じにくいため、認定看護師や専門看護師の資格を取りやすく、キャリアアップがしやすいと言えます。

力仕事ができる

看護師に力仕事はつきものです。

臨床では介助や体交など力を必要とする仕事がたくさんあります。

特に力仕事が多い、救急外来や整形外科、脳外科、集中治療室などで男性看護師は重宝されます。

潤滑材的役割

男性看護師は少数だからこそ、すぐに覚えられやすいというメリットがあります。

女性看護師よりも話しかけやすい、仕事を頼みやすい、と声をかけられることも多いです。

また女性看護師だけではギスギスしてしまう職場も、ひとり男性看護師がいるだけで軟化することも…。

男性看護師が対応した方が良い患者さんもいる

女性看護師が対応した方がよい患者さんがいるように、男性看護師が対応した方がよい患者さんもいます。

例えば泌尿器科や性病科などは、男性同士のほうが症状を理解しやすかったりもします。

男性看護師の悩み

女性患者さんへの対応で悩む

看護師の仕事の中では清潔ケアや着替え、トイレ介助やおむつ交換などデリケートな部分のケアがあります。

女性の患者さんの中には「いくら仕事でも男性には…」と考える人もいます。

看護師自身が気にしていると患者さんもより羞恥心を感じてしまいます。

毅然とした態度で処置を行いましょう。(羞恥心への配慮は必要以上に行うようにします。)もしくは、患者さんに確認して女性看護師に代わった方が良さそうであれば代わりましょう。

人間関係の難しさ

看護師は女性が多い職場です。

そのため、職場でコミュニケーションをとる看護師はほぼ女性です。

日常生活でも男性と女性で物事の考え方や見方の違いでズレを生じることは多いですよね。

とにかく!女性の職場でうまくやっていくコツは「嫌われないこと」です。

どんな人にも平等に接し、話を聞き、共感の姿勢を持っていくことが大切です。

相談できる人がいない

男性看護師は少数のため、同じ職場内で相談できる男性看護師がほとんどいません。

上司も女性のことが多いため、なかなか男性看護師としての悩みを共感してもらえないでしょう。

そんな時は職場以外で仲間を探しましょう。

院内の他部署の男性看護師、看護学校時代の同期などなど。

職場の外で情報交換をし、同じ悩みを共有することで、自分の精神的ストレスの軽減につながります。

人間関係のポイント

身だしなみを清潔に

看護師として働くうえで「清潔感」は男性・女性関わらず必要なものです。

特に女性は一緒に働く人の身だしなみも気になります。

一般的な清潔感はもちろんのこと、患者さんなどに不快感を与えないような気遣いが必要となります。「清潔感+好感度」が大切です!

女性の体調を理解する

女性は月経の影響でホルモンバランスが崩れやすく、それは体調にも関わってきます。

また、精神的なアップダウンがある人もいます。

そんな女性の多い職場だからこそ、男性看護師も女性の体の特徴を理解し、配慮していくことが大切です。

境界をつくらない

看護師の仕事に「男性向きの仕事」「女性向きの仕事」と明確に分けられるものはありません。

性別によって得意なことが違うのは当たり前です。

性別いかんに限らず得手不得手は個人によります。

男性看護師も女性看護師も、お互いが差別的な発言や行動をしないように意識していくことが重要です。

基本的には、同じチームとして患者さんのために看護を提供する、というスタンスでチーム内の自分の役割を果たしましょう。

まとめ

・男性看護師は看護師全体の7.8%と少数。

・男性看護師が活躍できる診療科もある。

・女性の職場特有の人間関係の問題に関して、男性看護師は潤滑剤の役割をもつ。

・男性看護師、女性看護師ともにお互いを理解し、配慮しあうことで良い関係を築くことができる。

元ICU看護師の私が男性看護師の特徴をご説明しました。

あなたの看護師人生が充実したものになるよう願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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