精神科の看護師の仕事内容は??
精神科の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
精神科の看護は向き不向きがはっきり分かれる仕事と言えます。
精神科に転職する際には、メリットデメリットや自分に向いているかどうかをよく検討して決めることが大切です。
この記事では看護師の私が精神科看護師の求人のメリット・デメリット、求人の概要や探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
精神科看護師の仕事概要
ここでは精神科においての、看護師の仕事をまとめていますので、参考にしてくださいね。
コミュニケーションによる心のケア
精神疾患の患者さんには看護師のコミュニケーションによる心のケアが必要不可欠です。
患者さんによっては長期間治療している方もおり、看護師がコミュニケーションを取り患者さんとの信頼関係を作ってケアをすることで、回復への手助けをすることができます。
患者さんによって様々な症状があるので、1人1人に合わせたコミュニケーションが求められます。
精神症状の把握、健康観察
精神疾患の患者さんは自分の症状を把握することが難しく、日々状況が変わってくることも珍しくありません。
看護師が症状を的確に把握し、医師と連携しながら患者さんへ適切なケアをすることも大切な仕事です。
薬の管理
精神科では薬物療法を行っているため、与薬は看護師の重要な仕事です。
患者さんによっては、薬に抵抗があって飲んだふりをしてしまったり、後で吐き出してしまうということもあります。
適切な治療を行うためにも看護師による薬の管理が必要不可欠となります。
日常生活の援助
精神疾患の影響で日常生活に支障がある患者さんも多く、身の回りのことなどを援助することも看護師の仕事となります。
精神科看護師求人のメリット・デメリット
ここでは精神科看護師求人のメリット、デメリットをまとめています。
メリット
精神的な看護を学べる
精神科の仕事は他の科では学べない特殊なものとなります。
精神疾患の知識や精神疾患の患者さんとのコミュニケーションスキルは精神科でしか身に付けられません。
メンタルケアは将来的にも重要視されているので、看護師として貴重な人材となることができます。
命に関わる医療行為が少ない
基本的に精神疾患の患者さんを受け持つため、容態が急変することはそこまで多くありません。
命に関わる医療行為が少ない点では、負担が軽いことが言えます。
残業が少ない
定時で仕事を上がれる職場が多く、残業は少ないためプライベートと両立しやすいと言えます。
他の科にあるバタバタ感が少ない
精神科の慢性期病棟では病状の急変などが少ないため、比較的落ち着いて患者さんのケアをすることができます。
ただし、急性期病棟では急患でバタバタすることもあります。
コミュニケーションスキルがプライベートでも役立つ
日々患者さんを観察してコミュニケーションを取りながら、精神状態や気持ちを察しなければならないため、仕事で身につけたコミュニケーションスキルがプライベートでも活かせます。
もし家族や回りの人が精神的に不安定になっても、適切な対処ができるため人生において貴重なスキルになるでしょう。
デメリット
看護師の人数が少ない
看護師の人数が比較的少ない職場が多いため、1人で多くの患者さんを見ることも多いです。
責任が重い
施設によっては医師のいない中で看護師として判断をしなければならない場面もあるため、責任が重いと感じることがあります。
患者さんのネガティブな面で自分のメンタルもダメージを受ける
精神科では患者さんのネガティブな話を長時間にわたり聞くことが多く、全てを受け止めてしまうと自分のメンタルも悪い方向に流されてしまうことがあります。
自分自身のメンタルが不安定な人は安易に転職しない方がいいでしょう。
コミュニケーションが大変
患者さんとのコミュニケーションが重要となるので、コミュニケーションが苦手な人は負担に感じることがあります。
看護師としての医療技術を磨きづらい
高度な医療行為はありませんので、医療技術を磨きたい人には向きません。
患者から暴力、暴言を受けることがある
精神疾患の患者さんから暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりという場面があります。
できるだけ未然に防ぐ対応をしていても、この経験がある看護師が多いのが現状です。
精神科の仕事に向いている人
1人1人の患者と深く関わって看護したい人
1人1人とコミュニケーションを取りながら長期的に看護していくため、もっと患者さんに寄り添って看護したい人に向いています。
精神疾患に対して特別な想いがある人
患者さんに寄り添いながら丁寧な看護をしていても、それが伝わらないことも多々あります。
そんな時、仕事の達成感を感じづらいこともありますが、精神疾患に特別な想いがあれば乗り越えられるでしょう。
精神的に強い人
患者さんになかなか想いが伝わらない、患者さんからの暴言を受けるなど、1つ1つ精神的にダメージを受けていると仕事になりません。
精神的にタフでないと務まらない仕事です。
コミュニケーションを取るのが好きな人
患者さんとは日々丁寧なコミュニケーションを取り、信頼関係を作っておくことが看護を行う上で重要となります。
コミュニケーションを取りながら、患者さんの状態を把握する能力が必要ですし、コミュニケーションが好き、もしくは得意な人でないと、日々の仕事をこなしていくのは負担が大きいでしょう。
精神科の看護師求人を探すには
精神科の求人を扱っている転職サイトにいくつか登録して、情報を集めます。
転職サイトは数が多いので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
勤務先によって労働条件、福利厚生などかなり差があります。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目を記載しておきますね。
チェック項目
①基本給だけではなく、各種手当、ボーナスを含んだ年収
給与の計算方法が選ぶ勤務先によってバラバラです。
ボーナス、各種手当ての計算方法は必ずチェックしたい項目です。
②残業時間
年間の実績ベースを聞いて確認します。
③残業代が出るか
始業前の準備や時間外手当が出ない職場もあります。必ず確認しましょう。
④昇給制度
職場によって昇給幅が異なりますので、必ず確認します。長く働くと給与に差が出ます。
⑤退職金制度
勤務先によって驚くほど変わります。年収と退職金トータルで考えたいですね。
※細かく確認するのが苦手な人は、転職サイトのコンサルタントにお願いすることをおすすめします。
まとめ
・精神科の仕事は他の科とは異なる
・精神科の仕事は向き不向きがはっきり分かれる
・精神科に転職する際には、メリットデメリットや自分に向いているかどうかをよく検討して決めることが大切
できだけ多くの求人情報から転職先を決めることが成功の秘訣です。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
東京都
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Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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