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青年海外協力隊のなり方

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青年海外協力隊の仕事内容は??
青年海外協力隊になるにはどうすればいい?

そんな疑問にお答えします。

JICA(独立行政法人国際協力機構)青年海外協力隊とは、開発途上国の国づくりに貢献できる人材を派遣してます。

JICAが派遣する青年海外協力隊/シニア海外協力隊は、開発途上国で現地の人々と一緒に生活して、途上国の課題解決に貢献する活動を行っています。

JICAの海外協力隊は、発展途上国が抱えるさまざまな課題を解決するために、9つの分野、120以上の職種に分かれて活動を行っています。そのなかには「保健・医療」分野に分類される「看護師」もあります。

この記事では、青年海外協力隊の看護師のなり方について、看護師の私が仕事内容や必要なスキルを交えてご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

 

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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執筆者プロフィールページ

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労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

青年海外協力隊(JICA)とは

青年海外協力隊の看護師とは

青年海外協力隊の看護師として活動するために必要な要件は看護師の国家資格のみで、保健師や助産師の資格や実務経験もあると、活動範囲が広がります。

青年海外協力隊の医療・保健関連の要請は多岐にわたっており、「公衆衛生」「感染症・エイズ対策」「病院運営管理」などの職種でもよく募集が出されています。

看護分野だけでなくても、看護師の資格や経験を生かしつつ、幅広く医療・保健関連の分野で活躍することが可能です。

同じように看護師資格を持っている人であっても、これまで力を入れて勉強してきた内容や、実務経験に応じての違いにより、得意な分野や力を発揮できる分野は変わってきます。

各要請内容をよく確認して、自分が関心を持っていて、自分の力を発揮できるような要請を選ぶことが必要となります。

看護師職種では、訪問看護や乳幼児・高齢者への対応、保健指導など様々な経験・知識を持つ人が求められています。

青年海外協力隊の活動内容

・地域の中核病院で、看護業務を通して、医療事故や院内感染防止、患者中心ケアを病院スタッフに指導

・県病院のICUで、看護技術の向上や看護ケア改善のための指導

・地域の保健センターや村落部を巡回して、妊婦健診受診率向上のための啓発活動、母子手帳の普及

・看護の専門学校で、同僚とともに実習を中心に学生を指導 など

※看護師としての医療行為ができるかどうかは、派遣される国によって事情が異なるため、事前に確認が必要です。

青年海外協力隊の看護師として活動するための経験年数

青年海外協力隊の看護師として活動するために必要な実務経験年数は3年以上(派遣時点)です。

より専門性が求められる要請においては、5年以上の実務経験が必要です。

その他、要請内容によって、特定の疾患や部署での知識や実務経験、糖尿病療養指導士などプラスアルファの資格、プライマリ・ヘルスケアや母子保健、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)についての体系的な知識や経験が求められる場合があります。

青年海外協力隊の募集

青年海外協力隊は年度計画によりますが、ここ5年間は毎年1,000名程度の募集をしています。

過去実績の累計でも14%近くとなり非常に多くの看護師が参加されています。

看護師の派遣先や目的も明確となっているため、実績も多くなっています。

JICAでは全国キャラバンやイベントで説明会を行っています。

JICAの目的やボランティア事業の概要などの説明を行います。

青年海外協力隊を希望する方は説明会に参加し、しっかりと情報収集を行うことが重要です。

時間がない方や会場まで足を運べないような方はWEB説明会もあります。

募集は毎年2回で、20~45歳まで、看護師の合格倍率は69%と他分野に比べると高めです。

青年海外協力隊になるには

青年海外協力隊の募集要項、応募方法はJICAに記載があります。

春と秋にそれぞれ募集期間があり、都度ホームページに記載がされます。

一次選考は「技術審査」「健康審査」「語学審査」が行われます。

【JICAホームページ】JICA – 国際協力機構

技術審査

看護師免許のコピーが必要で、青年海外協力隊を応募する理由、ボランティア経験について、帰国後の進路について考えておく必要があります。

また、どのような分野で支援を行いたいかを明確にしておく必要があります。

健康診査

JICA指定の健康診断書を医療機関に提出するだけになります。費用は健康診断を行う医療機関によって異なりますが1万から2万円程度となります。

語学審査

必要となる語学力は英検3級、TOEIC330点以上であり、これが最低ラインとなり、高校卒業レベルです。

ただし、これらを受験する必要があるため、受験のための準備は必要です。

二次審査は一次選考の合格者のみで、東京の指定の会場で行われ、人物審査の面接と健康診査が行われます。

二次審査にかかった交通費は支給されます。

青年海外協力隊の看護師に年齢制限はある?

青年海外協力隊は満20歳以上の人を対象としています。

派遣時は20歳になっているけれど応募時に19歳、という場合は保護者の同意があれば応募ができる可能性があります。

また、青年海外協力隊の他にも海外協力隊などがあります。

案件によって対象年齢も異なります。

青年海外協力隊は20〜45歳まで、46〜69歳までは海外協力隊となります。

青年海外協力隊の看護師の給料

青年海外協力隊では基本的に「給料」はなく、「手当」という形で金銭が支給されます。

また、手当にも決まった金額はなく、派遣される地域によって異なります。

現地で生活するにあたり、受け入れ国の国民と同等の生活が送れる程度の金額が支給されます。

現地での生活費を切り詰めれば、その分貯金ができる算段です。

青年海外協力隊の看護師の帰国後について

青年海外協力隊での任務終了後はどうするのか。

人によってはすぐにまた違う任務に応募する場合もあるでしょう。

日本で仕事を探す場合は、仕事が決まるまでは国内手当が支給されます。

帰国後のキャリアとして、NPO法人を立ち上げて途上国支援を継続する人、他のボランティアに参加する人、外国の看護師資格を取得するために励む人、など様々です。

しかし、どれも青年海外協力隊での活動で得たものを生かしていこう、という信念が感じられますね。

青年海外協力隊の生活

青年海外協力隊は手当が支給される

青年海外協力隊はボランティアとなるため基本的に給与は支給されませんが、活動における手当が支給されることになります。

手当の支給額は派遣国に関わらず一律で、訓練期間は月々40,000円、派遣期間は月々55,000円となります。

また、帰国後に支給される手当は、月額20,000 円×派遣期間分が一括支払いで支給されます。

青年海外協力隊では、派遣先での毎月の生活費も支払われ、支給額は派遣国の物価によって異なります。

通常は派遣国の大卒初任給程度の額が支払われますが、途上国の給与水準がベースとなるため、日本で働くよりは給与は少なくなってしまいます。

ただ、手当も支給されますし、生活にかかる費用も少ないです。

派遣先での住居は現地勤務先・またはJICAによってあっ旋され、家賃・光熱費は全額支給されます。

また、派遣国と日本の間の往復交通費も全額支給されますが、これは最初に派遣国に赴くときと、任期を終えて帰国する際に限ります。

青年海外協力隊の勤務時間

青年海外協力隊の勤務時間は明確に決められていません。

職種や派遣先によって異なり、派遣先の事情に合わせ柔軟に働くことが必要となります。

ただし、基本的には現地で決められた勤務時間内での活動となるため、残業はほとんど発生しません。

休日についても配属先、活動の状況に応じて異なってきます。

長期で2年間派遣される場合には、1年に20日間を限度として派遣国の外に出ることが可能です。

ただし、旅行先は安全を考慮して認められた国のみであり、配属先やJICA事務所の承認をとる必要があります。

青年海外協力隊に向いている人

環境への適応能力が高い人

基本的に海外で2年間暮らします。

派遣先はほとんど途上国のため日本より衛生環境が整っていないことがほとんどで、国によってはお湯が出ないシャワーや水洗でないトイレもあります。

また、地方の方であればインターネット環境も整っていません。

そういった不便にも耐えられる人、むしろ非日常感を楽しめる人が向いていると言えます。

現地の方の価値観を尊重できる人

途上国の活動では、何事も計画通りにいかないことも多くあります。

勤勉と言われる日本人から見ると「リラックスしすぎ」だったり「怠けている」ように見えてしまうことも多いと言えます。

時間に相手が遅れる、待ち合わせに来なかった、なんてことは日常茶飯事のようです。

そんなときに、その都度イライラしていては苦痛が大きくなっていくばかりです。

自分自身の価値観はあるとは思いますが、現地の人の価値観をもまるっと受け入れていく懐の深さが必要となってきます。

自己管理にたけている人

青年海外協力隊の派遣中は「自分の身は自分で守る」という意識が欠かせません。

派遣先ではJICAのサポートもありますし、現地のスタッフもフォローはしてくれます。

しかし、国によってはテロや犯罪が多く発生するところもあり、危険にさらされることも考えられます。

自己管理がしっかりとできていないと思わぬ危険に巻き込まれてしまうこともありますので注意が必要です。

青年海外協力隊に必要なスキル

語学力

青年海外協力隊の応募時に求められる英語スキルは、高校卒業レベルです。

決して高い語学スキルが求められているわけではありません。

しかし、実際に派遣国が決定したら、英語をさらに学習する必要があります。

また、その国の言語まで学習する必要があり、場合によっては公用語と実際に派遣地で使われている言語の2か国語を学ぶ必要も出てきます。

コミュニケーションスキル

青年海外協力隊派遣中は現地の人々やスタッフと深く関わっていきます。

はじめはなかなか言葉が通じないことも多いため、思いを伝えあうことは難しいと言えます。

しかし、そこであきらめずに、なんとかして思いを伝えあおう、とする姿勢が大切です。

「伝わらないから」と消極的になるのではなく、「伝えるためには」と積極的にコミュニケーションを図っていくことが重要です。

まとめ

・青年海外協力隊は、開発途上国で現地の人々と一緒に生活して、途上国の課題解決に貢献する活動を行う

・青年海外協力隊の看護師として活動するために必要な実務経験年数は3年以上

・環境への適応能力が高く、現地の方の価値観を尊重できる人が向いている

青年海外協力隊の看護師職種は、様々な経験・知識を持つ人が求められています。

ぜひあなたの経験値を発展途上国のために活かしてみてください。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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執筆参考資料

厚生労働統計一覧|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

経済財政政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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