産科の看護師求人ってどうなの??
産科の看護師の仕事内容は??
産科の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
産科は妊娠から出産までをサポートする診療科です。
外来では、無事に出産が終えられるように母子の健診をメインに行い、病棟では分娩介助や帝王切開などの手術の介助も行います。
また、産後に順調に退院できるようにサポートするのも大切な仕事となります。
産科は産婦人科として診療している病院が多く、求人数は平均的があります。
この記事では看護師の私が、産科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
産科の看護師の仕事内容
妊婦健診の介助(外来)
医師の健診介助を行います。
腹囲や子宮底長の測定は看護師の役割です。
診察対象が妊婦さんなので足元が見えづらかったり、動きづらい方も多くいます。
転倒のないよう安全に誘導する必要があります。
また、診察時のプライバシー、羞恥心への配慮も重要です。
一ヶ月健診の介助(外来)
医師の健診介助を行います。
前述の通り、診察時のプライバシー、羞恥心への配慮を行います。
また、必要時、健診中はお子さんの面倒を見ることもあります。
分娩時の医師・助産師のサポート
分娩介助自体は医師、助産師が行います。
看護師はそのサポート業務を担い、点滴管理やモニター管理、機器の準備を行います。
また、出産後の新生児の各種測定を行うこともあります。
手術介助
産科では帝王切開や中絶手術などの手術も多くあります。
手術時の機械出しや外回り業務を行います。
手術は局所麻酔で実施することもあります。
その場合は、患者さんの不安に寄り添い、適宜声掛けを行っていきます。
日常生活援助
入院中のバイタルサイン測定、採血、点滴管理を行います。
産後の患者さんは基本的に自立度が高いです。
そのため、特別な日常生活援助は必要ないことがほとんどです。
痛みのコントロールを行いながら生活をしてもらいます。
切迫流産や切迫早産で入院中の患者さんは、生活動作が制限されているため、その都度必要な生活援助を提供します。
生活指導
沐浴・授乳指導、退院後の生活についての指導を行います。
個人指導か集団指導なのかは施設によって異なります。
また、助産師が生活指導を担当していることもあります。
新生児看護
新生児へミルクをあげたり、おむつ交換、体重測定などを行います。
母子同室の場合は、必要時赤ちゃんを預かります。
また、入院中の沐浴は医療者が行います。
母子分離看護の場合は、授乳時以外は保育室で看護師が赤ちゃんのお世話をします。
妊産婦さんに対するメンタルケア
外来、病棟ともに必要なスキルです。
妊娠、出産に対する不安、産後の生活や子育てについての不安などを傾聴し、不安を緩和するケアを行っていく必要があります。
特に初めての出産・育児の場合はかなり不安が強くなっています。
マタニティブルーになる人もいます。
産後鬱になる人もいます。
過度に励ますのではなく、不安に寄り添っていく姿勢が必要です。
また、流産や死産などの場合は、悲観が強く、メンタル的にかなり落ち込んでしまいます。
話をゆっくり聴く時間を取り、必要あればカウンセラーにも入ってもらいます。
産科看護師をするメリットデメリット
メリット
産科看護と新生児看護の両方の知識を得ることができる
妊娠期〜分娩期〜産褥期までの経過を継続してみていくことができます。
また、産科では新生児看護を同時に行っていくことになります。
どちらも普通の外来や病棟とは違い、基本的には健康な人を対象としていることが特徴です。
継続的に、長期間患者さんと関わり、経過が目に見えて確認できるためやりがいに繋がります。
また、幅広い知識を得ることができるため、スキルアップも可能です。
新生児に癒やされる
産科看護師にとって新生児との関わりは癒やしです。
忙しく、疲れてくると新生児室に癒やされに行くのは産科看護師あるあるです。
病棟が活気にあふれている
産科病棟は妊産婦・産褥婦と看護師の話し声で溢れています。
ただ話しているだけではなく、話の中からも不安に思っていることなどの情報を引き出しています。
また、新生児の泣き声も聞こえてきますので、明るい活気に溢れた職場といえます。
デメリット
分娩が重なると忙しい
なぜか分娩は重なりがちです。
次から次へと妊婦さんが運ばれてくることがあり、休む暇なく分娩介助につきます。
また、分娩には昼も夜もありません。夜勤だから落ち着いている、なんてことはありません。
急変が多い
トラブルなく分娩が進むのが理想ですが、理想通りに進まないのが分娩の怖さです。
急な大量出血、胎児心音の低下での緊急帝王切開など急変は多いと言えます。
妊婦さんのモニターと共に、赤ちゃんの心音モニターもしっかり確認し、異常の早期発見に努めていくことが大切です。
幸せな分娩だけではない
産科は人工妊娠中絶や胎児仮死、死産なども扱います。
順調な出産を望んでいたのに、突然の急変なんてこともあります。
患者さんだけでなく看護師にとっても辛い分娩になりますので、乗り越える精神的強さが必要になります。
助産師との線引きが難しい
産科では助産師が主体となり看護にあたります。
また、産科で働いている看護師は助産師資格を保有している人も多いです。
助産師の仕事と看護師の仕事の境界線は曖昧です。
看護師資格のみで働いていると、出番が少ないことも。
産科看護師に向いている人の特徴
臨機応変に対応できる人
分娩は一人一人違います。
ルーティンワークはほとんどなく、毎日の仕事が予測がつかないことの連続です。
その予測不能自体を楽しめて、その都度臨機応変に対応できるスキルが必要です。
忙しいほどアドレナリンが放出されてイキイキ働ける人にも向いていますね。
自分の意見をはっきり伝えられる人
産科医、助産師とともに患者さんに向き合います。
それぞれ意見を戦わせていることが多々あるため、その空気に負けない精神力が必要です。
また、その中でも看護師としての意見を伝え、患者さんのためのケアを行えるように調整していきます。
聞き上手な人
産科では患者さんから話を聞くことが多いため、妊娠や出産について、産後の生活、子育てについての不安を表出してもらえるように、信頼関係を築くことが大切です。
また、日々の何気ない会話の中からも、患者さんの不安を聞き出す力が必要になります。
メンタルケアの得意な人
妊娠中や出産後に、自分の思っていた生活のイメージとの乖離があることで、不安やストレスを感じる方が多くいます。
マタニティブルーや産後鬱になってしまう人もいます。
正常分娩でなかったり、胎児仮死や死産で塞ぎ込んでいる患者さんもいます。
それぞれの患者さんの状態に合わせて、適切なメンタルケアを行っていくことが必要です。
産科看護師の年収事情
産科看護師の年収は、一般的な看護師の平均年収と同等で年収目安は500万円台です。
クリニックにも病棟があるため、夜勤手当が加算されます。
そのため、夜勤のない外来勤務のみ、年収が看護師の平均よりも下がる傾向にあり年収目安は400万円前後です。
ただし、クリニックの場合は、経営状態に左右されるため、一概に判断できない部分ではありますので、しっかりリサーチしていくことが大切です。
産科の看護師求人を探すには
産科の看護師の求人数は平均的ですが、給与などの条件は職場によって様々です。
転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。
転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
産科だけでなく産婦人科として診療している病院が多く、求人数は平均的です。
ただし、どこの職場を選ぶかで、給与などの条件はかなり差があります。
できるだけ求人情報を集めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
また、産科で働きたくても婦人科も一緒に看護をしていくこともありますので、産科のみの仕事をしたい方は、しっかりと勤務先を選択していく必要があります。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・産科だけでなく産婦人科として診療している病院が多く、求人数は平均的
・どこの職場を選ぶかで、給与などの条件はかなり差がある
・助産師の資格を持っていると採用に有利
じっくり求人を比べながら、ベストな職場を見つけたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
東京都
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Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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