
心臓血管外科の看護師の仕事内容は??
心臓血管外科の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
心臓血管外科は心臓や血液の疾患を外科的に治療する診療科で、対象となる疾患は、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、弁膜症などです。
心臓血管外科の求人は少なめで、大学病院や総合病院、クリニックどれを選ぶかで給与などの待遇は変わってきます。
この記事では企業の採用部門で働く夫と看護師の私が、心臓血管外科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美 / 緒方裕美
看護師免許を持つ。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
ナース裕美の夫

スタッフ1200人規模の企業の採用担当。転職サイト評論家。
『ラーメンを食べに行けば転職は成功する』(Kindle)著者。
自身の転職経験と採用担当としての知識を活かして記事作成に携わっています。
心臓血管外科の看護師の仕事内容
心臓血管外科の主な治療法には、冠動脈バイパス手術、左室形成術、両室ペーシング術、血管再生医療、人工弁置換術、弁形成術、胸部大動脈手術、未梢動脈手術などがあります。
それでは、具体的な心臓血管外科の看護師の仕事内容をご説明していきます。
手術前管理
手術前の検査出しや準備を行います。
心臓に疾患をもっている患者さんを対象としているため、術前も急変リスクはあります。
異常がないかの観察を行いながら、検査への送迎を行う必要があります。
手術後の管理
創部の観察や包交の介助を行います。
また早期離床のための援助も必要です。
ドレーン類の管理
術後の胸腔ドレーンや心嚢ドレーンの管理を行います。ドレーンからの排液量や排液の性状の観察だけでなく、挿入部の観察も重要です。
心電図モニタリング
心臓血管外科の手術後は急変リスクが非常に高いといえます。
確実な心電図のモニタリングが重要で、異常の早期発見に努めます。
急変対応
前述の通り心臓血管外科は急変リスクが高い患者さんが多いのが特徴です。
急変への対応は看護師の重要な業務になります。
心臓血管外科の看護師のメリットデメリット

ここでは心臓血管外科の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
メリット
心電図が読めるようになる
心電図モニターをつけている患者さんがほとんどなので、心臓血管外科看護師としてして心電図が読めるようになるのは基本中の基本です。
心電図モニターは他の科に移っても装着している患者さんはいますので、心電図が読めることは自分の強みになります。
急変に強くなる
心臓血管外科は急変も多く、数をこなすので急変対応に強くなります。
そのため、急変時にもバタバタするのではなく、落ち着いた対応ができるようになります。
急変時に冷静な対応ができると、患者さんやご家族に安心感を与えることができます。
また、この経験は他の科に移っても重宝されます。
術後管理の知識を得ることができる
心臓血管外科の手術は大手術になることが多いです。
術後の基本的な管理を学ぶことができます。
ここで学ぶことで他の外科系の診療科の術後に対応することができます。
デメリット
給与は平均的か、それ以上
心臓血管外科に特別な手当はありません。
基本的には夜勤がありますので夜勤手当はつきます。
ただ、忙しい診療科であるため、給与が割りに合わないと感じる人もいるようです。
忙しい
夜勤が忙しい傾向にあり、なぜだか急変などは明け方に起こることが多いです。
また、夜勤はスタッフ人数が少ないため、その中で予定外の事態に対応しながら通常の業務をこなさなければいけないためかなり忙しいと言えます。
アラームが鳴り響いている
ほとんどの患者さんが心電図モニターを装着しています。
装着したままで行動するため、心電図アラームがひっきりなしに鳴っていることも多いです。
アラームを聞きすぎて家にいる時にアラームの幻聴があるのは、心臓血管外科看護師あるあるです。
精神的疲労がある
心臓血管外科疾患は命に直結するものも多く、急変も比較的多い診療科となります。
また、心電図波形にも異常が現れるため「見落とせない!」という気持ちが強くなり、勤務中の緊張感へとつながります。
それが続くことで精神的な疲労となってしまいます。
心臓血管外科の看護師に向いている人
臨機応変な対応ができる人
前述の通り心臓血管外科は急変の多い診療科です。
日々の業務の中で予想外の事態が起きたときに、冷静に対応できるスキルが必要です。
段取り上手な人
多くの業務に対して、優先順位を考えながらこなしていくことができる能力が必要です。
また、急変時にも、すぐに業務の優先順位を組み立て直し対応していくことが重要です。
学ぶことが好きな人
心電図の波形は人それぞれです。
基本の波形はありますが、心臓の大きさや疾患により波形は変わってきます。
また、心電図の波形から病態をアセスメントし、治療の方向性まで考えられるように幅広く学習していくことが必要となります。
心臓血管外科の看護師求人を探すには
心臓血管外科の看護師の求人数は少なく、大学病院もしくは総合病院、クリニックを選ぶかで給与など働き方も変わってきます。
なので、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。
転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと

心臓血管外科の看護師はどこの職場を選ぶかで、給与などの条件はかなり差があります。
求人情報をよく見極めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・心臓血管外科の看護師は心電図が読めるようになり、急変にも強くなる
・心臓血管外科の求人数は少なく、大学病院や総合病院、クリニックどれを選ぶかで給与などの待遇は変わる
・心臓血管外科の看護師は忙しいが、給与は平均的か、それ以上
じっくり求人を比べながら、ベストな職場を見つけたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
ナース裕美の夫
スタッフ1200人規模の企業の採用担当。キャリアアップ研修講師。
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