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フライトナースの仕事内容、メリットデメリット

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フライトナースの仕事内容を知りたい!
フライトナースになるにはどうしたらいい??

こんな疑問にお答えします。

フライトナースは、フライトドクターに同行し、医療用のヘリコプターであるドクターヘリに搭乗し、緊急治療を必要とする患者の医療行為を提供します。

ドクターヘリで患者さんのもとへ到着した後、フライトドクターの見立てによって必要とされる医療処置を行います。

フライトナースとして働くためには、ドクターヘリの配備されている救命救急センターに就職する必要があります。

現在ドクターヘリを運用しているのは、47道府県の56機です。

対応する地域は病院にもよって異なりますが、過疎地域や山岳部や山間地、時には海上や交通事故の現場が多くなります。

また、最近は地震や台風や洪水など災害の被災地に医療を提供することもあります。

フライトナースとしての求人はないため、まずはドクターヘリがある病院に就職、救命救急医療で経験を積むことが必要です。

この記事では看護師の私が、フライトナースの特徴やメリット・デメリット、フライトナースになる方法をご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

 

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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執筆者プロフィールページ

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労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

フライトナースの仕事内容

ドクターヘリは救命救急センターに所属しています。

ドクターヘリを必要とするような患者さんがいなければ、1週間~数週間にわたってドクターヘリでの出動がない日もあります。

フライトナースは地域の救急患者の命を救うため、地域医療でも活躍しますが、近年では大地震や津波、台風、洪水などの災害の被災地へ医療を提供するという点でも活躍しています。

フライトは基本的にシフト制になっている病院が多く、複数人のフライトナースがシフトを調整し、1人にフライトが集中しないように配慮されています。

それでは、具体的な仕事内容をご説明します。

ヘリの点検

ドクターヘリ内部に設置されている医療機器の動作確認や、積まれている物品の確認を行います。

現地で機器のトラブルがあると適切な医療が提供できませんので、とても大切な業務となります。

フライトスタッフとのカンファレンス

誰が一緒に搭乗するかを確認しカンファレンスを実施します。

ここでは天候の確認も行います。

出動

出動要請が入ったら出動します。

ドクターヘリには医師2名、看護師1名、パイロットが搭乗します。

要請時の情報から患者さんの状態を想像し、必要な物品・機器を確認します。

現地では患者さんの状態を直接見て確認。患者さんの安全を確保するため基本的には処置(点滴・気道確保など)はヘリに搭乗してから行います。

対象患者さんが複数人いる場合はトリアージを行います。

医師の診療補助を行いながらも患者さんやご家族の精神的ケアを同時に行います。

救急という特殊なピリピリとした現場で患者さんやご家族が置いてきぼりにならないように、常に治療の中心に患者さんをおいていけるよう適切な声掛けを行っていきます。

引継ぎ

病院に搬送後は救急外来の看護師に引継ぎます。

※多い時は一連の業務を退勤時間まで3-4回繰り返すときもあります。

フライトがない日
救急看護師として所属する救命救急センターで業務を行います。

救急車で運ばれてくる患者さんや時間外診療にくる患者さんに対する医療行為を提供します。

ドクターヘリがある病院は3次救急のため重篤な患者さんが運ばれてきます。

そのためヘリでの出動がない時でも非常に忙しい職場となります。

フライトナースのメリットデメリット

メリット

給与は平均的かそれ以上

フライトナースの勤務する病院はドクターヘリを配置できるような大病院や大学病院となります。

そのため、基本の給与水準が高い傾向にあります。

基本的には一般の病棟看護師と同程度の年収と言ってよいでしょう。

基本給にプラスして危険手当や待機手当が支給されます。

命を救うというやりがい

フライトナースのやりがいはヘリに搭乗することだけではありません。

現地やヘリ内部で医師と連携、病院搬送に際しては救急外来との連携、災害時には消防や警察との連携、と周りの人たちと連携を図りながら大きな仕事を成し遂げ、人の命を救ったという実感がやりがいにつながります。

デメリット

プレッシャーが大きい

フライトナースが医療行為を行う際、ヘリ内部に搭載した医療機器のみで対応することになります。

搭載にも重量や体積に制限があるため、患者の情報に合わせて必要な機器を搭載します。

そのため、見立てと患者さんの実際の状況が違うと、持参した機器では対応しきれない、ということもあります。

情報のみで患者さんの状況を想像し、処置のシュミレーションまで行っていくことが必要となりますので、かなりのプレッシャーがのしかかります。

家族対応が難しい

患者さんの状態急変によりご家族もパニックになっていることがあります。

そのような状態の家族を落ち着かせ、患者さんの状態変化の経緯を確認、今後の見通しについて簡潔に説明を行う必要があります。

それを患者さんをヘリに搭乗させ、処置を行い、離陸するまでの短時間に行う必要があります。

フライトナースに向いている人

臨機応変に対応できる人

救急医療では患者さんの様態が急変することもあり、ヘリに搭載してある限られた医療機器で現場に対応できる柔軟さ、臨機応変さが求められます。

リーダーシップを取れる人

前述の通り、フライトナースは様々な関係職種と連携を図りながら患者さんへ医療処置を提供します。

そのため、冷静に周りを見渡し、必要なことを判断、その場をコントロールできるようなリーダーシップを求められています。

コミュニケーション能力の高い人

医師やパイロットの他、現場にいる警察官や消防隊とのコミュニケーションが重要となります。

話を聞くだけでなく、積極的に意見を伝えられるような能力が必要となります。

学ぶことが好きな人

3次救急での勤務とドクターヘリへの搭乗、どちらの業務も行います。

大病院や大学病院に勤めることになりますので、おのずと最先端の医療に触れることになります。

自分から最新の知識や技術を学んでいけるような向上心のある人に向いていると言えます。

フライトナースになるには

看護師の免許を持っていることは大前提で、看護師経験が5年以上であり、かつ救急看護の経験が3年以上、または同等の能力があること、となっています。

さらに、救命救急医療に関する資格であるACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーか、同等の知識・スキルを有していることが必要となります。

また、日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習会への受講が求められています。

フライトナースは、看護師経験、および救急看護師経験を積んだ後に用意されているポストであるため、最初からフライトナースに限定した求人はほぼありません。

そのため、フライトナースを志願するのであれば、まずはドクターヘリがある病院に就職、救命救急医療で経験を積むことが必要です。

ドクターヘリを運用している病院を探すには

看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。

看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。

また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。

おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。

まとめ

・フライトナースとして働くためには、ドクターヘリの配備されている救命救急センターに就職する必要がある

・フライトナースになるには、看護師経験が5年以上、かつ救急看護の経験が3年以上、または同等の能力が必要

フライトナースの特徴やメリット・デメリット、フライトナースになる方法をご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

所在地

東京都

お問い合わせ

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Email:nursehirocom@yahoo.co.jp

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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