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看護師の穏やかな職場9選

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看護師の穏やかな職場
看護師で穏やかな職場ってある??
穏やかな職場に転職したい!

そんな悩みにお答えします。

看護師の穏やかな職場はこちらです。

保育園

健診センター

眼科

透析クリニック

精神科

緩和ケア

リハビリテーション科

産科

産業看護師

看護師は緊急対応や突発的な対応、次から次へとやらなければならない仕事があって、気が休まらない仕事です。

毎日仕事をこなしていると、穏やかな職場で働きたいなぁと思ってしまうときもあります。

看護師でも少なくはありますが、穏やかな職場があります。

体調不良や精神的に疲弊する前に、無理なく働ける職場を探すことも大切です。

この記事ではキャリアアドバイザーと採用担当が、看護師の穏やかな職場をご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

※株式会社マイナビとのコラボです。

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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執筆者プロフィールページ

当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。

労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)


看護師の穏やかな職場:保育園

保育園看護師は保育園での保健業務を担い、例えば子供たち・職員の体調管理、健診補助、衛生・安全の確認などを行います。

また、それと共に保育士と子供たちの保育を行うことも多いと言えます。

基本的に子供の健康管理のみの仕事のため、手術や急患対応などでバタバタすることもなく、穏やかな職場です。

保育園の求人数は少なく、給与も少ない傾向がありますが、基本的に平日日勤のみの勤務のため夜勤もなく、子供好きの看護師に人気の職場となります。

保育園看護師の仕事内容

保育園看護師の仕事内容

保育園の看護師は基本的に1人であるため、様々な問題に対して主体的に動く必要があります。 そのため、ある程度の知識と経験は必要となります。

子供が体調を崩したときの対応

怪我や体調不良など、日々の子供の体調の変化には常に気を配ります。

もし、子供が体調を崩した場合は、保護者に子供の状況等を連絡するとともに、適宜、嘱託医やかかりつけ医と相談するなどの対応が必要です。

特に、高熱や脱水症状、熱性けいれんなど救急対応が必要な場面では救急車を呼ぶか、嘱託医に診せるかなど看護師が判断を行う必要があります。

園内の衛生状態の確認や安全確認

保育室や廊下、トイレや水回りなど特に子供が使用する場所の衛生状態の確認を行います。

また、子供が遊ぶ環境で危険なものがないかどうか、日々チェックを行います。

子供は予期しない行動をとるため、様々なことを想定し、保育士と協力して安全を確保できるようにしていきます。

健診介助

健康診断や歯科健診時の準備や医師の補助、記録や保護者への報告だけでなく、結果を分析し、今後の保健指導に活かすことが必要です。

アレルギーへの対応

昨今アレルギーを持つ子供は多くなっています。

保育園では食事の提供を行うため、アレルギーを起こすリスクも高くなります。

子供がアレルギーを起こした時の対応を、看護師だけでなく全職員が知っていくことが重要となるため、看護師として他職員への指導も行います。

食事介助、授乳

0歳児の授乳を行います。

また、食事介助は基本的には0歳児などの離乳食を食べている子の介助を行います。

月齢に合わせた離乳食かどうかを確認し介助していきます。

おむつ交換、沐浴

0歳児・1歳児などのおむつをしている子のおむつ交換を行います。

また、職場によっては沐浴を行っているところもあり、沐浴も看護師の業務となります。 その際皮膚の状態を確認していくことも重要です。

子供たちの遊び相手

看護業務に余裕があるときは、保育士とともに子供たちの遊び相手になったりもします。

遊びながら子供の様子を観察し、体調不良の早期発見に努めます。 また、そこで子供たちの発達の状態を確認していくことも大切です。

保育園看護師のメリット

日勤のみ

日勤のみの勤務になるため、生活リズムが崩れることはありません。

また、基本的に土日は休みの職場が多いため、家族やパートナーと時間を合わせやすく、プライベートとの両立が可能です。 残業もほぼありません。

子供の成長をみられる

長く勤務していくと、子供たちの成長をまじかで見ることができます。

0歳だった子が卒園していくのを見るのは感慨深いものです。

保育園看護師のデメリット

年収400万程度

日勤のみの勤務であり、残業もほぼありません。

そのため、病院勤務と比較すると年収は低めとなります。

看護技術の向上は望めない

健康な子供を対象とするため、ほとんど看護技術を提供する機会はありません。

そのため、新しい看護技術の取得や技術の向上は望めないと言えます。 今後病院などに転職を考えている人には向きません。

看護師が1人しかいない

保育園の看護師の配置人数は基本的に1人です。

突発的なことに対する判断をすべて人で行わなければなりません。

また、看護師として相談できる人がおらず、保育士との間にも職種間の隔たりを感じることもあるため、孤独を感じてしまうかもしれません。

保育園看護師に向いている人

保育園の看護師に向いている人をご説明します。

子供が好き

これは当たり前のことですが、子供を相手にする職場のため子供が苦手な人には務まりません。

また、自身が子育て経験者だと、その経験を生かすことができます。

プライベートを充実させたい人

給与よりプライベートの充実を望む人には最適です。

前述のとおり、日勤のみで残業もほとんどないため、給与は低めとなりますが、逆に時間に余裕ができるのでプライベートは充実させることができます。

ブランクのある人

難しい看護技術の提供はありません。

また、時間的に余裕があるため子育てや介護、自身の病気などでブランクがある人にとっては働きやすい環境といえます。

小児科経験がある人

子供を対象としているため、子供に関わる病院勤務の経験があると突発的な事態に色々と対応できる幅も増えますし、保育士や保護者からの信頼も得やすいといえます。

保育園看護師の求人を探すには

保育園の看護師の求人数は少なく人気もあるため、看護師の転職サイトで求人情報をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。

看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もあるため、必ずチェックしておきたいところです。

保育園の求人に強い転職サイトをピックアップしましたので、参考にしてください。

(1)マイナビ看護師

マイナビ看護師
マイナビ看護師の求人の特徴

マイナビ看護師は様々な職種の転職サイトを運営しているため、保育施設とのパイプがあり、保育施設の求人を多数保有しています。

求人検索機能では、検索ツールバーに「保育施設」があり、チェックを入れればすぐに検索可能です。

マイナビ看護師が保有してる保育施設の求人は「保育園」、「病児保育園」、「認定こども園」の求人が多いです。

マイナビ看護師は日勤常勤の求人が多く、パート求人もあります。

日勤常勤の求人は月給16万円~25万円、パート求人の時給は1,000円~2,000円と差があります。

マイナビ看護師の求人情報は1画面で基本的な情報が得られるようになっているため、比較がしやすくて便利です。

私が『マイナビ看護師』で求人を探した時は、認可保育園にて看護師として園児の健康管理や保健指導、病児対応、保護者からの健康相談の対応、園内の衛生環境の管理をする仕事で、年収493万円~、日勤のみ土日休みで残業ほぼなしの求人もありました。

※時期によって求人は締め切られています

看護師転職サイトの利用者200人へのアンケートでは、『マイナビ看護師』の担当者は、「親身になって自分に合う求人を紹介してくれた」、「最終的に他の転職サイトの紹介での転職となったが、嫌な対応1つせず温かく転職を応援してくれた」など、良い口コミが多くありました。

マイナビ看護師に登録して求人を探す

(2)看護roo!

看護roo!の求人の特徴

看護roo!は看護師転職サイトのなかでも、多くの保育施設の求人を保有しています。

求人を自分で検索することもでき、検索ツールバーの「保育園・学校」にチェックを入れると求人を確認することができます。

看護roo!は企業が母体の保育園の求人が多数あり、その他に病児保育園の求人もあります。

日勤常勤の求人が多く、月給は25万~28万円で、高給与の求人が多い印象です。

パート求人もありますが、数は少なめです。

求人検索機能では、気になる求人をクリックすると詳細ページを確認することができ、業務内容などの詳細情報の他、キャリアパートナーからのおすすめポイントも掲載されています。

私が『看護roo!』で求人を探した時は、認可保育園にて看護師として0歳児の健康管理・保育補助や全児童の健康管理、園内の巡回、園児の怪我や病気の対応、健康指導をする仕事で、年収518万円~、7:15~20:00のうち8時間勤務で土日休みの求人もありました。

看護師転職サイトの利用者200人へのアンケートでは、『看護roo!』の担当者は、「親切で希望条件に合うところを的確にピックアップしてくれた」、「とても丁寧で、こちらの要望もしっかりと聞いてくれた」など、良い口コミが多くありました。

看護roo!に登録して求人を探す

看護師の穏やかな職場:健診センター

健診センターは健康診断や人間ドックを行う場所で、自分の健康状態を知るためだけではなく、病気の早期発見、早期治療のための施設であるため、受診するのは基本的に健康な人が中心です。

そのため、プレッシャーが少なく穏やかな職場となります。

健診センターの看護師は、人気の求人でもあり求人数自体も少ないので、求人倍率は高めであり狭き門ですが、基本的に日勤のみで夜勤がなく、休日もカレンダー通りに取れるところが多いため、プライベートとの両立ができるおすすめの転職先となります。

健診センター看護師の仕事内容

健診センター看護師の仕事内容

それでは、具体的な健診センターの看護師の仕事内容をご説明していきます。

採血

健診センターと採血は切り離して考えられません。

日に100人以上の採血を行うことはもはや当たり前となります。

検査の実施や診察介助

身長や体重測定、聴力検査、視力検査、採血、バイタルサイン測定などの検査を行います。

また、乳がん検診や子宮がん検診、内視鏡検査の診察介助を行います。

巡回健診

健診自体は施設健診と同様となります。 しかし、巡回場所での機材の搬入、設営などを行う必要があります。

健診場所が遠方であるほど早朝に出発することになります。

健診センター看護師のメリット

平日、日勤のみ

基本的には日勤のみで夜勤はありません。

そのため、生活リズムが崩れることもなく、家族・パートナーとも時間を合わせやすくなります。

また、休日もほぼカレンダー通りに取れるところが多いようです。

残業はほぼない

基本的には残業はありません。

しかし、健診センターには繁忙期があり、新入社員が入社する3~6月と、学校の健診が重なる4~6月は受診する人が多いため、残業が必要になることもあります。

ストレスが少ない

対象が健康な人であるため、病気に対する不安やストレスを抱えている人は少ないです。

そのため冷静な判断・受け答えをしてくれるため、看護師としてもストレスを感じることなく働くことができます。

健診センター看護師のデメリット

出張がある

健診センターでは施設健診と巡回健診がある施設があります。

巡回健診の場合は巡回車、飛行機、船などで出張が必要になります。

また、準備・片付けもあるため早朝出勤や残業、宿泊が必要になることもあります。

出張や宿泊が難しい人は、希望する健診センターが巡回健診を行っているかどうかをしっかり確認することが必要です。

給与は低め

基本的に日勤のみで残業もほぼありません。

そのため、給与は低めといえます。 しかし、巡回健診の担当となると、大変な分給与は高くなります。

臨床スキルを身につけることができない

健診センターで必要な看護技術は、採血や血圧測定などの本当に基本的なものになります。 そのため、看護師としてスキルアップしたいという人には向きません。

また、新任看護師も同じ理由で健診センターへの就職はおすすめできません。

1人ひとりに関わる時間が短い

健診センターでの仕事は短時間で必要な検査を行うことです。

そのため、受診した方1人ひとりと密に関わるということはありません。

確かにコミュニケーションスキルは必要ではありますが、患者さん一人一人にしっかり向き合い看護を提供したいという人には向きません。

クレームが来ることがある

健診センターはほとんど健康な人を対象としているため、患者さんというよりお客様です。

そのため、対応に不備があるとすぐにクレームが来ることがあります。 施設によってはマナー、サービスに対する講習を行っているところもあるようです。

健診センター看護師の求人を探すには

健診センターの看護師の求人数は少なく、人気の求人でもあるため、求人倍率は高めであり狭き門です。

健診センターの求人が多い看護師転職サイトをを記載しておきますので、参考にしてください。

いずれも最後まで無料で利用できます。

(1)ジョブデポ看護師

「ジョブデポ看護師」写真

健診・検診センターの公開求人数

600件以上(非公開求人別)

ジョブデポ看護師の特徴

「ジョブデポ看護師」は健診・検診センターの看護師求人を600件以上(非公開求人別)保有しています。

小児科・産婦人科の健診・検診業務求人もあります。

求人は日勤のものが多く、パート・アルバイトもあります。

ジョブデポ看護師は、求人検索ツールもありますが、勤務時間・給与・応募資格などが「コンサルタントに確認」となっているものが多いため、求人の詳細情報が得られにくいです。

そのため、登録を済ませたらコンサルタントに希望を伝えて、非公開求人も含めて希望に合う求人を探してもらうと良いです。

私が『ジョブデポ看護師』で求人を探した時は、クリニックにて医師の診療補助、患者さんのお世話、バイタルチェック、注射・点滴、医療器具・衛生材料の整備などの健診業務を行う仕事で、年収480万~518万円の求人もありました。

ジョブデポ看護師に登録して求人を探す

(2)ナースJJ

「ナースJJ」写真
健診・検診センターの公開求人数

300件以上(非公開求人別)

ナースJJの特徴

「ナースJJ」は健診・検診センターの看護師求人を300件以上(非公開求人別)保有しており、常勤・非常勤どちらの求人もあります。

求人検索ツールでは、「詳しく見る」で福利厚生や施設の概要など詳細条件を確認することができます。

健診・検診センターの月給は施設によって差が大きく、20万円弱のところから30万円程のところまであるため、よく確認していくことが重要です。

私が『ナースJJ』で求人を探した時は、健診施設にて健診業務を行う仕事で、年収355~595万円、日勤のみ、時間外月平均5時間、週休2日の求人もありました。

ナースJJに登録して求人を探す

看護師の穏やかな職場:眼科

眼科の疾患は命に直接かかわるものではありません。

高度な処置もありません。

患者さんも比較的自立度が高く、明るいため、ピリピリ感がない穏やかな職場です。

特に手術がない日や土日はおだやかです。

ただし、眼科看護師の仕事は勤務する職場、外来か、病棟か、によって大きく変わってきます。

また、給与などの条件や労働環境もそれぞれの職場で異なるため、求人を探す際には希望の条件とじっくり照らし合わせて選んでいきたいですね。

眼科(外来)の仕事内容

眼科(外来)の仕事内容

医師の診療補助

基本的な医師の診療補助を行います。

患者への説明

患者さんへ点眼方法や手術、検査についての説明を行います。

外来手術の介助

白内障、緑内障などの機械だしなどの介助や散瞳薬の点眼や点滴などの術前準備、術後の状況確認を行います。

検査補助

検査技師の補助を行います。 検査技師がいない時は看護師が検査を行う場合もあります。

眼科(病棟)の仕事内容

入退院の管理

入院オリエンテーションやアナムネ聴取、退院オリエンテーションを行います。

手術前後の管理

散瞳薬の点眼や点滴などの術前準備、術後の状況確認を行います。

医師の診療補助

基本的な医師の診療補助を行います。

日常生活援助、歩行介助

入院している患者さんの日常生活の援助をしたり、歩行困難な患者さんの介助を行います。

服薬管理

持参薬の管理、点眼を行います。

眼科(外来)のメリット

外来手術がある場合は手術介助の技術が学べる

白内障、緑内障などの機械だしなどの介助技術が学べます。

検査をする必要がない

検査技師がいる場合は医師の診療補助が主な業務となり検査をする必要がありません。

夜勤がないので体力的に楽

外来は夜勤がないので体力的に楽です。 プライベートとの両立もしやすいと言えます。

難しい医療技術が必要ない

医師の介助や服薬管理、生活介助がメインの仕事なので難しい医療技術は必要ありません。

眼科(外来)のデメリット

知識の幅が狭くなる

眼の専門知識しか得られず、薬物投与もほぼ点眼なので知識が限られてしまいます。

将来希望する診療科への転職がしづらくなります。

手術介助がない場合は看護技術を磨くことができない

他の疾患を患っている人が少なく、患部が眼だけに限局しているため、点眼のみの患者さんが多く看護技術をなかなか磨けません。

看護師としての知識や技術の向上の限界がすぐ見えてきてしまう

眼の疾患の種類も少ないため、比較的短い期間で知識を身につけられてしまいます。

モチベーションか高い人には物足りないかもしれません。

眼科(病棟)のメリット

介助が少ないため体が楽

視力か悪いだけで自分で動ける患者が多いので歩行介助が必要なくらいで体力的に負担が少ないです。

残業が少ない

介助が少ないため業務をスムーズに進めることができ、残業は少ない傾向にあります。

アナムネ聴取が得意になる

1日に何人ものアナムネを決まった時間内で聴取するため情報の引き出し方が上手くなります。

眼科(病棟)のデメリット

看護技術を磨くことができない

基本的にIVHや吸引などはなく、輸液ポンプを使用することもほとんどないため技術を身につけることは難しいです。

入退院が多いので忙しい

両目白内障の手術で1週間弱の入院のため入れ替わりが激しく忙しいです。

手術が多いと忙しい

局所麻酔だとすぐに病棟に戻ってくるので、手術室への送り迎えも含めて大変です。

眼科の求人を探すには

眼科の求人を探すには

眼科は必要とする看護師の数も若干少なめなこともあり、求人は少なめです。

また、体力的に厳しくなく労働条件も良いので人気の職場となり競争率は高めです。

眼科の求人を見つけるには、求人数が多い以下の転職サイトが良いです。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

私が『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』で求人を探した時は、眼科にて看護師業務全般を行う仕事で、年収488万円、日勤のみ、週休2日制の求人もありました。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)に登録して求人を探す

他の転職サイトを比較したい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。

利用者200人にアンケートを取った結果も掲載しています。

看護師の穏やかな職場:透析クリニック

透析クリニックは基本外来で完全予約制であること、仕事がルーチンワークなためバタバタすることもなく、おだやかな職場です。

また、透析クリニックは、シフト制ではありますが、基本的に日勤のみで休みも取れ、残業もほとんどない施設が多いため生活のバランスをとることができます。

透析クリニック看護師の仕事は専門性が高く透析機械の使い方、循環動態についての知識を身につけることができますし、求人によっては給与などの条件が良いものも多いので、しっかりとリサーチすれば満足のいく転職ができるでしょう。

透析クリニックの仕事内容

透析クリニックの仕事内容

透析準備

透析機械の準備(プライミング)、患者のバイタル測定、シャントへの穿刺、また透析後の抜針、止血確認を行います。

透析中の観察

透析中は循環動態に変化が起きている状態なので気分不快や急変の可能性もあります。

そのためバイタルサインの観察、急変時の対応が必要となります。

循環器に強い人は重宝されます。

生活指導

透析患者は体重管理、食事制限、シャントの管理など気をつけることがたくさんあります。

日々の生活習慣が重要となるため、それらの指導を行う必要があります。

透析クリニックのメリット

透析という専門的な知識、技術を身につけることができる シャントについてや透析機械の使い方、また、循環動態についての知識をつけることができます。

夜勤がない、残業が少ない

外来であれば夜勤はありません。

また、一日に透析ができる患者数には限りがあるので残業は少ない傾向にあります。

ただ祝日でも透析をおこなっているクリニックが多いため勤務がシフト制になっていることが多いです。

透析クリニックのデメリット

専門的な知識になるためその他の診療科への転職が難しくなる

透析についての知識は詳しくなりますが、その他の基本的な看護ケア(清拭や点滴管理など)を行う機会がないため、他の分野へ移りにくくなってしまいます。

単調作業なので刺激が少ない

毎日同じルーティンワークを行うだけのため、新しいことを学習したりなどの刺激が少なく物足りなく感じることがあります。

オープンフロアでの業務にストレスを感じることがある

基本的に透析はオープンフロアで施行されることが多いです。

常に人の目があることや、自分の仕事中にも声がかかってしまうことにストレスを感じる人も少なくありません。

透析クリニックの求人を探すには

透析クリニックの求人を探すには

透析クリニックは必要とする看護師の数が少ないので、求人数は比較的少なめの傾向があります。

また、体力的に厳しくないため人気の職場となります。

私がおすすめする転職サイトを記載しておきます。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

私が『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』で求人を探した時は、クリニックの透析室にて看護師業務を行う仕事で、年収525万~560万円、日勤のみの求人もありました。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)に登録して求人を探す

他の転職サイトを比較したい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。

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看護師の穏やかな職場:精神科

精神科は患者さんのメンタルを対象としています。

基本的には、命に直接関わる仕事ではなく、患者さんとのコミュニケーションがメインの仕事です。

高度な医療処置もありません。

患者さんは日常生活的には自立している人も多いですので、介助量も少なめです。

また、患者さんのメンタルに影響をしてしまうため、病棟内でバタバタ・ピリピリすることはなく、比較的病棟の雰囲気は穏やかです。

精神科の仕事内容

精神科の仕事内容

コミュニケーションによる心のケア

精神疾患の患者さんには看護師のコミュニケーションによる心のケアが必要不可欠です。

患者さんによっては長期間治療している方もおり、看護師がコミュニケーションを取り患者さんとの信頼関係を作ってケアをすることで、回復への手助けをすることができます。

患者さんによって様々な症状があるので、一人一人に合わせたコミュニケーションが求められます。

精神症状の把握、健康観察

精神疾患の患者さんは自分の症状を把握することが難しく、日々状況が変わってくることも珍しくありません。

看護師が症状を的確に把握し、医師と連携しながら患者さんへ適切なケアをすることも大切な仕事です。

薬の管理

精神科では薬物療法を行っているため、与薬は看護師の重要な仕事です。

患者さんによっては、薬に抵抗があって飲んだふりをしてしまったり、後で吐き出してしまうということもあります。

適切な治療を行うためにも看護師による薬の管理が必要不可欠となります。

日常生活の援助

精神疾患の影響で日常生活に支障がある患者さんも多く、身の回りのことなどを援助することも看護師の仕事となります。

精神科のメリット

精神的な看護を学べる

精神科の仕事は他の科では学べない特殊なものとなります。

精神疾患の知識や精神疾患の患者さんとのコミュニケーションスキルは精神科でしか身に付けられません。 メンタルケアは将来的にも重要視されているので、看護師として貴重な人材となることができます。

残業が少ない

定時で仕事を上がれる職場が多く、残業は少ないためプライベートと両立しやすいと言えます。

他の科にあるバタバタ感が少ない

精神科の慢性期病棟では病状の急変などが少ないため、比較的落ち着いて患者さんのケアをすることができます。

ただし、急性期病棟では急患でバタバタすることもあります。

コミュニケーションスキルがプライベートでも役立つ

日々患者さんを観察してコミュニケーションを取りながら、精神状態や気持ちを察しなければならないため、仕事で身につけたコミュニケーションスキルがプライベートでも活かせます。

もし家族や回りの人が精神的に不安定になっても、適切な対処ができるため人生において貴重なスキルになるでしょう。

精神科のデメリット

看護師の人数が少ない

看護師の人数が比較的少ない職場が多いため、1人で多くの患者さんを見ることも多いです。

責任が重い

施設によっては医師のいない中で看護師として判断をしなければならない場面もあるため、責任が重いと感じることがあります。

患者さんのネガティブな面で自分のメンタルもダメージを受ける

精神科では患者さんのネガティブな話を長時間にわたり聞くことが多く、全てを受け止めてしまうと自分のメンタルも悪い方向に流されてしまうことがあります。

自分自身のメンタルが不安定な人は安易に転職しない方がいいでしょう。

コミュニケーションが大変

患者さんとのコミュニケーションが重要となるので、コミュニケーションが苦手な人は負担に感じることがあります。

看護師としての医療技術を磨きづらい

高度な医療行為はありませんので、医療技術を磨きたい人には向きません。

患者から暴力、暴言を受けることがある

精神疾患の患者さんから暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりという場面があります。

できるだけ未然に防ぐ対応をしていても、この経験がある看護師が多いのが現状です。

精神科の求人を探すには

看護師専門の転職サイトで求人を探していきましょう。

利用者満足度の高い看護師転職サイトをまとめた以下の記事も参考にしてください。

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看護師の穏やかな職場:緩和ケア

緩和ケアは、生命を脅かす「がん」のような疾患を抱える患者さんに対して、4つの苦痛(身体的、精神的、社会的、スピリチュアル)を緩和してQOLを改善することを目的としています。

緩和ケアは患者さんの命にはかかわりますが、積極的に治療をすることはなく、患者さんとのコミュニケーションがメインになるため、穏やかな職場です。

緩和ケア専門の求人は少ない傾向にあり、給与は平均的です。

緩和ケア・ホスピスケア・ターミナルケアの違い

緩和ケア

緩和ケアでは病気の進行度や疾患には関係なく、患者さんの苦痛を和らげることに重きを置いています。

最近ではがん以外の疾患や診断時の初期にも対応しているところが増えてきています。

ホスピスケア

「治療が望めない、余命の短い患者さん」へ身体的・精神的・社会的側面などから総合的にケアを行います。

こちらもがん治療のイメージが強いですが、対象疾患はとくにありません。

ターミナルケア

終末期ケアと言われます。 「治療が望めない患者さんに対して、苦痛を与える延命医療を中止、人間らしく死を迎えるためのケア」です。

ターミナルケアは一般の病棟からホスピス・緩和ケア病院などの専門病院、緩和ケア外来、一部在宅・介護施設など多くの場所で行われています。

緩和ケア看護師の仕事内容

緩和ケア看護師の仕事内容

基本的に緩和ケア病棟では「治癒」を目的とした医療行為を積極的には行わず、痛みや不快な症状を和らげるために必要なケアを中心に提供していくことが多いです。

疼痛コントロール、栄養管理、褥瘡の予防やケア、胸水や腹水の管理など、患者さんの様子を見ながら日々の看護を実施します。

痛みの程度によっては、薬物治療の一環として医療用麻薬を使用することもあります。

患者さんが最期を迎えたときは、死後のケアも行います。

それでは、具体的な緩和ケア看護師の仕事内容をご説明します。

身体的な痛みの緩和

痛みや苦痛の緩和のために、通常は使用しない劇薬や麻酔を用いるケースもあります。

さらに苦痛を伴う検査、点滴や管を入れるといった処置は、患者やその家族と相談し、必要最小限に留めていきます。

精神的な痛みの緩和

患者が抱える、精神的な苦痛や、死への恐怖心に対し、精神科医や心理療法士と協力してケアにあたります。

また、患者だけでなく、その家族に対する支援も同時に行う必要があります。

どれだけ患者さん、ご家族に寄り添っていけるかが重要であり、看護師としての技量が試されます。

一般的な病棟業務

患者さんの移動や体位変換、清潔ケア、排泄ケア、与薬などの一般的な病棟業務を行います。

緩和ケア看護師のメリット

一人一人の患者さんにゆっくりと向き合うことができる

検査や治療が少ないことで、病棟内はゆったりとした時間の流れを感じやすいと言えます。 そのため、患者さん一人一人と向き合う時間が多く取れることも特徴です。

「患者さんが最期までその人らしくあるためにはどうしていけばいいか」を常に考えながらケアにあたります。

そのためには患者さんやご家族としっかりと信頼関係を築き、ゆっくりじっくりと話をしていくことが必要となります。

個別性のある看護ケアのスキルが高くなる

回復の見込みがほとんどない患者を相手にするということで、常に死が身近にあり、精神的な強さが求められます。

しかし、余命宣告を受けた患者が、残された時間を自分らしく、穏やかに過ごせるようサポートすることは、一般病棟では得られにくいやりがいになっていきます。

緩和が目的のため一般的な看護ケアに比べると答えが出にくいと言えます。その分看護師としての経験値を高められる病棟です。

スキルアップが可能

緩和ケア病棟での経験は、緩和ケア認定看護師の資格取得につながります。

給与は平均的

緩和ケアに特別な手当はありません 病棟勤務のため夜勤があるため、その分給与はあがります。

勤務する医療施設によって待遇は変わってくるため、よく調べることが重要となります。

緩和ケア看護師のデメリット

患者さんの回復を見ることができない

緩和ケアは病気を治すための治療・看護を行うことはありません。

そのため、患者さんの回復をみることはほぼできません。 患者さんが少しでも安楽に、自分らしく最期を迎えられるようにお手伝いをしていくことになります。

報われることがほとんどない看護に、虚しさやストレスを感じる看護師もいます。

それも、患者が苦痛を感じることなく、安らかに死を迎えるまで見届けられた、と思えればやりがいに変わる可能性があります。

精神的に辛い

患者さんの苦痛の緩和は行っていますが、患者さんの最期へむけてのケアとなります。

また、死と向き合う機会も一般病棟より多くなるため、看護師自身が精神的に不安定になってしまうこともあるようです。

高度な看護技術を習得することはできない

緩和ケアは病気の完治が目的ではないため、患者さんに苦痛を与えるような侵襲的な処置は最小限となります。

そのため、高度な看護技術を提供する場面は少ないと言えます。

腰痛リスク

緩和ケアでは患者さんの移動や体位変換に介助が必要なことが多いです。

そのため、力仕事など体力を使う場面は多いです。 もともと腰痛など体力的に不安がある人には難しい職場となります。

緩和ケアの求人を探すには

看護師専門の転職サイトで求人を探していきましょう。

利用者満足度の高い看護師転職サイトをまとめた以下の記事も参考にしてください。

生の口コミも掲載しています。

看護師の穏やかな職場:リハビリテーション科

看護師の穏やかな職場:リハビリテーション科
リハビリテーション科は回復期病棟のため明るい雰囲気の病棟です。

回復期のため急変リスクも低く、患者さんの回復過程を目の当たりにしていくことができるのも大きなメリットです。

患者さん自身はリハビリで大変ではありますが、前を向いている人がほとんどのため精神的にも穏やかに勤務することができます。

リハビリテーション科の仕事内容

リハビリテーション科の仕事内容

身体状態の管理

一般的な病棟と同様にバイタルサインの測定や全身観察を行います。

その日の患者さんの状態を把握し、リハビリが安全に行えるかどうかの判断を行います。

異常がある場合は医師やセラピストに相談し、患者さんのスケジュールを調整します。

リハビリ

専門職により個別で行われるリハビリで獲得した機能を日常生活でも使えるようにするために、病棟での生活自体もリハビリとなります。

看護師は常に在宅復帰を見据えたケアを行う必要があります。

そのため、介助をしすぎることがないようにします。

寝食分離やトイレでの排泄をすすめたり、活動量を少しずつ増やしたり、自分でできることは自分でやってもらい、できることを増やしていけるような環境を整えていきます。

精神的サポート

患者さん、ご家族ともに入院が長期となることにストレスを抱えています。

また、残った障害と向き合っていく不安や、復職や在宅での介護の不安など、多くの悩みを持っています。

看護師はそれらの話を時間をかけて傾聴し、不安や悩みが軽減できるように努めて行く必要があります。

他職種との橋渡し

リハビリテーション段階になると、看護師の他、リハビリ専門医やセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、介護職、ソーシャルワーカーなどの多くの専門職種がチームとなって支援し、患者さんの自立を目指します。

看護師は、患者さんの一番身近な存在として、他職種との橋渡し役を担うことになります。

リハビリテーション科看護師のメリット

患者さんの回復を実感できる

リハビリテーション科では、基本的に回復リハビリテーションを行っていきます。

看護師は患者さんの一番近くで、日々患者さんの回復を目にすることができます。

患者さん、ご家族の笑顔が看護師としてのやりがいにつながります。

患者さんとゆっくり関わることができる

急性期病棟と違い患者さんとゆっくり、じっくり関わることができます。

在宅復帰に向けて日々のケアの工夫や提案をしたり、退院後の生活を不安なく安全に暮らせるよう、訪問看護につなげたり、ご家族の介護指導をしたりと、看護師の働きがその後の患者さんの在宅生活につながっていくことになります。

患者さんやご家族の話をじっくり傾聴し、深く関わっていきたい人にとってはやりがいのある職場です。

様々な疾患をもつ患者さんと関わることができる

リハビリテーション科には脳疾患や脊椎疾患、整形外科の疾患と幅広い診療科の患者さんが入院しています。

基本的な治療は終了した状態でリハビリテーション科に来ますが、患者さんが元々持っている疾患や症状について、看護師は理解しておく必要があります。

様々な疾患に関する知識を幅広い分野で獲得できると言えます。

アセスメント力が向上する

リハビリテーション科では、看護師の少しの機転・工夫で患者さんができることが増える、ということは多いです。

患者さんができないことを、なぜできないのか、どうすればできるようになるのか、と常に考えて工夫していくことが必要です。

しかし、その工夫が他の患者さんに通用するかというと、必ずしもそうとは言えません。

患者さんに合わせた方法を考えながら関わっていくためアセスメント力が向上します。

急変のリスクは少ない

患者さんは基本的な疾患を抱えているため「急変が絶対にない」とは言い切れません。

しかし、他の診療科・病棟に比べて急変のリスクは圧倒的に低いです。

回復過程となるため、命に直結するような処置もありません。

精神的にも落ち着いて仕事にあたることができます。

リハビリテーション科看護師のデメリット

身体的疲労がある

看護師もリハビリテーションを行います。

患者さんに自分のことは自分でやってもらう、というスタンスではありますが、必要時移動の介助や清潔介助、排泄介助を行います。

介助により腰痛を抱えてしまうというのはリハビリテーション看護師あるあると言えます。

そのため、もともと腰痛を持っているような人は向きません。

病院の求人が少ない

病院ではある程度リハビリテーションを行うと、在宅に移行していきます。

そのため、訪問リハビリテーションやリハビリデイサービスの求人は多くなっています。

リハビリテーション専門の回復期病院もありますが、一般病院に比べると数は少ないです。そのため病院看護師の求人は少なめです。

また、求人が探しづらい、というのもデメリットです。

リハビリテーション科の求人を探すには

リハビリテーション科看護師の年収は、一般的な看護師の平均年収と同等ですが、施設によって給与事情は異なるため、しっかりリサーチすることが大切です。

看護師専門の転職サイトで求人を比較していきましょう。

利用者満足度の高い看護師転職サイトをまとめた以下の記事も参考にしてください。

生の口コミも掲載しています。

看護師の穏やかな職場:産科

看護師の穏やかな職場:産科
産科は出産に関わる診療科です。

産前から産後を継続して診療します。

産科病棟は、出産が重なると忙しくなりますが、それ以外の時は比較的穏やかな病棟と言えます。

妊産褥婦さんは基本的に自分で動けますし、健康な人がほとんどです。

確かに、人工妊娠中絶や死産など悲しい出産に立ち会うこともあるため精神的に辛くなることもあります。

しかし、奇跡の連続である出産に関わり、新生児にも関わる、癒されること間違いなしです。

産科の仕事内容

産科の仕事内容

妊婦健診の介助(外来)

医師の健診介助を行います。

腹囲や子宮底長の測定は看護師の役割です。

診察対象が妊婦さんなので足元が見えづらかったり、動きづらい方も多くいます。

転倒のないよう安全に誘導する必要があります。

また、診察時のプライバシー、羞恥心への配慮も重要です。

一ヶ月健診の介助(外来)

医師の健診介助を行います。

前述の通り、診察時のプライバシー、羞恥心への配慮を行います。

また、必要時、健診中はお子さんの面倒を見ることもあります。

分娩時の医師・助産師のサポート

分娩介助自体は医師、助産師が行います。

看護師はそのサポート業務を担い、点滴管理やモニター管理、機器の準備を行います。

また、出産後の新生児の各種測定を行うこともあります。

手術介助

産科では帝王切開や中絶手術などの手術も多くあります。

手術時の機械出しや外回り業務を行います。

手術は局所麻酔で実施することもあります。

その場合は、患者さんの不安に寄り添い、適宜声掛けを行っていきます。

日常生活援助

入院中のバイタルサイン測定、採血、点滴管理を行います。

産後の患者さんは基本的に自立度が高いです。

そのため、特別な日常生活援助は必要ないことがほとんどです。

痛みのコントロールを行いながら生活をしてもらいます。

切迫流産や切迫早産で入院中の患者さんは、生活動作が制限されているため、その都度必要な生活援助を提供します。

生活指導

沐浴・授乳指導、退院後の生活についての指導を行います。

個人指導か集団指導なのかは施設によって異なります。

また、助産師が生活指導を担当していることもあります。

新生児看護

新生児へミルクをあげたり、おむつ交換、体重測定などを行います。

母子同室の場合は、必要時赤ちゃんを預かります。

また、入院中の沐浴は医療者が行います。

母子分離看護の場合は、授乳時以外は保育室で看護師が赤ちゃんのお世話をします。

妊産婦さんに対するメンタルケア

外来、病棟ともに必要なスキルです。

妊娠、出産に対する不安、産後の生活や子育てについての不安などを傾聴し、不安を緩和するケアを行っていく必要があります。

特に初めての出産・育児の場合はかなり不安が強くなっています。

マタニティブルーになる人もいます。

産後鬱になる人もいます。

過度に励ますのではなく、不安に寄り添っていく姿勢が必要です。

また、流産や死産などの場合は、悲観が強く、メンタル的にかなり落ち込んでしまいます。

話をゆっくり聴く時間を取り、必要あればカウンセラーにも入ってもらいます。

産科看護師をするメリット

産科看護と新生児看護の両方の知識を得ることができる

妊娠期〜分娩期〜産褥期までの経過を継続してみていくことができます。

また、産科では新生児看護を同時に行っていくことになります。

どちらも普通の外来や病棟とは違い、基本的には健康な人を対象としていることが特徴です。

継続的に、長期間患者さんと関わり、経過が目に見えて確認できるためやりがいに繋がります。

また、幅広い知識を得ることができるため、スキルアップも可能です。

新生児に癒やされる

産科看護師にとって新生児との関わりは癒やしです。

忙しく、疲れてくると新生児室に癒やされに行くのは産科看護師あるあるです。

病棟が活気にあふれている

産科病棟は妊産婦・産褥婦と看護師の話し声で溢れています。

ただ話しているだけではなく、話の中からも不安に思っていることなどの情報を引き出しています。

また、新生児の泣き声も聞こえてくるため、明るい活気に溢れた職場といえます。

産科看護師をするデメリット

分娩が重なると忙しい

なぜか分娩は重なりがちです。

次から次へと妊婦さんが運ばれてくることがあり、休む暇なく分娩介助につきます。

また、分娩には昼も夜もありません。夜勤だから落ち着いている、なんてことはありません。

急変が多い

トラブルなく分娩が進むのが理想ですが、理想通りに進まないのが分娩の怖さです。

急な大量出血、胎児心音の低下での緊急帝王切開など急変は多いと言えます。

妊婦さんのモニターと共に、赤ちゃんの心音モニターもしっかり確認し、異常の早期発見に努めていくことが大切です。

幸せな分娩だけではない

産科は人工妊娠中絶や胎児仮死、死産なども扱います。

順調な出産を望んでいたのに、突然の急変なんてこともあります。

患者さんだけでなく看護師にとっても辛い分娩になるため、乗り越える精神的強さが必要になります。

助産師との線引きが難しい

産科では助産師が主体となり看護にあたります。

また、産科で働いている看護師は助産師資格を保有している人も多いです。

助産師の仕事と看護師の仕事の境界線は曖昧です。

看護師資格のみで働いていると、出番が少ないことも。

産科の求人を探すには

産科看護師の年収は、一般的な看護師の平均年収と同等です。

クリニックにも病棟があるため、夜勤手当が加算されます。

そのため、夜勤のない外来勤務のみ、年収が看護師の平均よりも下がる傾向にあります。

産科の求人を探す際には、看護師専門の転職サイトでしっかりと比較していきましょう。

利用者満足度の高い看護師転職サイトをまとめた以下の記事も参考にしてください。

生の口コミも掲載しています。

看護師の穏やかな職場:産業看護師

産業看護師は事務の仕事がメインとなるため、命に関わる医療処置もなく、穏やかな職場と言えます。

産業看護師は収入も高く、夜勤なしのおすすめの転職先となりますが、求人数が少ないため、採用倍率は高い傾向があります。

そんな産業看護師の看護師の仕事の概要とメリットデメリット、求人の探し方をご説明します。

産業看護師の仕事内容

産業看護師の仕事内容

社員の健康管理

医務室や健康管理部署で産業医の指示のもと、社員の健康管理や事務を行います。

健康診断、ストレスチェックの実施管理とフィードバック

実際に実施するのは委託業者になります。

それについての準備(事務)や社員へのフィードバックを行います。

保健指導や健康相談

社員に対して保健指導をしたり、健康相談を受け付けます。

労働環境整備(健康面)

社内の健康面の労働環境を整備します。

長時間労働を抑制したり、ワーク・ライフ・バランスを実現する取り組みなど、社員が健康的に業務を行えるように、様々な取り組みを実施します。

急病やケガの処置

急病やケガをした社員の応急処置をして、医療機関へつなぐこともあります。

産業看護師のメリット

給与が高い

採用される企業にもよりますが、比較的給与は高い傾向があります。

残業が少ない

突発的な対応もなく、ペース配分ができる事務仕事がメインなので、残業は少ない傾向があります。

産業看護師のデメリット

求人数が少ない

産業看護師は必要とされる数が少なく、人気の職種で退職者も少ないため、求人数は少ないでしょう。

採用されるには、タイミングとしっかりとした履歴書作成、面接対策が必要です。 採用のハードルは高いと言えます。

病院に再就職しづらい

長く産業看護師をしていると、医療の技術は衰えます。

病院への再就職がしづらくなります。

産業看護師の求人を探すには

産業看護師の求人は少なく、目指す人が多いため人気の職種になります。

また、大手の看護師転職サイトでもなかなか求人は見つかりません。

非公開求人として扱われている場合が多いので、企業の求人を扱っている転職サイトに登録して、情報を集める必要があります。

採用倍率がかなり高いので、何社も応募してチャレンジしてみると良いです。

産業看護師の求人を多く扱っていて、なおかつ利用者満足度が高い転職サイトを記載しておきますので、参考にしてくださいね。

最後まで無料で利用できます。

(1)マイナビ看護師

マイナビ看護師
マイナビ看護師の求人の特徴

マイナビ看護師は様々な職種の転職サイトを運営しており、企業とのパイプがあります。

そのため、希少な企業の看護師求人を数多く保有しています。

求人検索機能では、検索ツールバーに「看護師資格・経験を活かせる一般企業」があり、チェックを入れれば公開求人はすぐに検索可能です。

また、マイナビ看護師は非公開求人も保有しているため、登録を済ませたら担当アドバイザーに紹介してもらいましょう。

私が『マイナビ看護師』で求人を探した時は、大手企業で社員健康管理や休職管理などを行う仕事で、年収400万円程度、日勤のみ、完全週休2日制(土日)で年間休日124日の求人もありました。

応募条件は正看・准看資格、病院勤務2年以上、基本的なパソコンスキルが必要です。

正社員での雇用のため、大手企業の穏やかな環境のなか勤務することができます。

※時期によって求人は締め切られています。

マイナビ看護師に登録して求人を探す

(2)MC─ナースネット

「MC-ナースネット」写真
MC─ナースネットの求人の特徴

MC─ナースネットはなかなか見つからない産業看護師の求人を保有しています。

常勤以外の求人もありライフスタイルにあった働き方をしたい人におすすめです。

求人が出るとすぐに応募者で埋まってしまうので、登録しておいて求人が出るのを待つのがオススメです。

私が『MC─ナースネット』で求人を探した時は、大手企業の企業内診療所で健診データの入力や管理、健康診断などを行う仕事で、年収は320~350万円程度、日勤のみ、完全週休2日制(土日)で残業ほぼなしの求人もありました。

落ち着いた環境の中で仕事をすることができます。

MC─ナースネットに登録して求人を探す

看護師で責任がない仕事はあるのか

看護師で責任がない仕事はあるのか??

残念ながら責任がない仕事はないでしょう。

これは看護師に限らず、どんな仕事でも同じだと言えます。

また正社員ではなく、派遣社員・パート・アルバイトでも同様です。

「誰かと一緒にやっているから責任が分散される」

「正社員じゃないから責任は軽いでしょ」

そんなこともありません。

自分に依頼された仕事をしている時点で責任は生じます。

責任に重い・軽いはありません。

正社員じゃないから責任が軽い、なんて気持ちで仕事をしていると、取り返しのつかないミスを引き起こしてしまいます。

仕事に対する緊張感が欠如してしまうからです。

どんな形であれ仕事をする、ということは何かしらの責任を背負っているということですね。

看護師の人間関係が良い職場

その職場の人間関係が良いかどうかは人によって感じ方が違います。

ある人は「ここの職場はやりにくい」と感じていても、またある人は「人間関係がいいな」と思っているかもしれません。

万人が万人「人間関係がいいな」という職場はないと思います。

自分の中で、こんな人間関係の職場ならいいな、という理想を誰しも持っています。

その理想は人それぞれです。

そうは言っても、「できるだけ人間関係の良い職場で働きたい」という気持ちも捨てきれません。

そんな時は、少しでも入職前に職場の雰囲気をリサーチすることで、転職後の後悔を防ぐことができます。

リサーチは、

「病院見学をして実際の職場を確認する」

「看護師専門の転職サイトが保有している職場の内部情報を確認する」

この2つの方法があります。

病院見学の方法やチェックの方法をまとめた以下の記事も参考にしてくださいね。

看護師の「若い人が多い職場」

一概に「この職場は若い看護師が多い」ということは言い切れませんが、公立病院で実習をし、私立大学病院に勤務していた身としては、私立大学病院のほうが看護師の年齢層は若いように感じました。

それでも看護部など役職がついているような人の年代は大きく変わりなかったように思います。

確かに、夜勤があったり、介助が多かったりと体力的にきつい職場には若い看護師が多いイメージはありますが、実際は年齢に関係なく勤務しています。

スタッフの年齢層は調査をしたり、質問をすればわかることなので、気になる場合はしっかりと確認しておきましょう。

看護師でストレスが少ない職場はあるのか

ここでは、看護師でストレスが少ない職場はあるのかご説明します。

人によって何を「ストレス」と感じるのかは異なります。

看護師の人間関係がストレスなのであれば、スタッフが少なかったり、看護師が自分しかいないような職場を選択しましょう。

忙しすぎることがストレスであれば、ゆったり働ける職場や、定時で終わるような職場を選択しましょう。

夜勤がストレスになるのであれば、日勤帯のみの仕事を選べばいいのです。

自分が何に対してストレスを感じやすいのかを明確にすることで、ストレス源となる事柄を省けるような職場を選択できるようになります。

まずは、自己分析でストレス源を突き止めましょう。

看護師でも穏やかな職場がある【まとめ】

・看護師でも穏やかな職場がある

・転職する際は、働き方や労働条件をしっかり比較することが必須

・メリットデメリットがあるので転職先はじっくり選びたい

看護師の穏やかな職場をご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

公益社団法人 ACジャパン個人会員(会員一覧|ACジャパン (ad-c.or.jp)

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転職メディアの運営、転職・就職支援

執筆参考資料

厚生労働統計一覧|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

経済財政政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

看護師
運営者:ナース裕美(緒方裕美)
ナース裕美(緒方裕美)写真
大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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