形成外科の看護師求人ってどうなの??
形成外科の看護師の仕事内容は??
形成外科の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
形成外科は皮膚などの身体の表面を本来あるべき形に戻すという意味合いを持つ診療科です。
身体の一部を「外科的」に「形成」するための科で、身体の部位別の診療科ではなく、全身を治療するということが特徴です。
形成外科には美容形成外科も含まれるため求人もそこそこあり、形成外科を選ぶか、美容形成外科を選ぶかで給与は変わってきます。
この記事では看護師の私が、形成外科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
形成外科の看護師の仕事内容
形成外科は全身が対象となりますので、それだけ幅広い知識と経験が必要となります。
患者さんも赤ちゃんから高齢者までと幅が広く、男女ともいますので、老若男女全てを対象とした珍しい診療科となります。
また、受診理由としては、多指症、口唇口蓋裂、顔面骨折、血管腫、イボ、あざなど先天異常から後天的な病気、外傷まで非常に様々となります。
それでは、具体的な形成外科の看護師の仕事内容をご説明していきます。
オペ業務(外来、クリニック)
形成外科の治療では手術を伴うものが多いです。
そのため、入院の病棟がある病院がほとんどで、手術室看護師が専任でいるのが通常です。
しかし、たとえ小さなクリニックでも、ほとんどのところは日帰り手術を実施しているため、形成外科の看護師として働くのであればオペ業務の知識は必須となります。
業務としては、主に手術前後の準備・片付け、患者さんの準備、機械出し、記録などを行います。
そのため、オペ室経験者は採用に有利となります。
投薬、点滴管理
基本的な投薬や点滴管理を行います。
対象が赤ちゃんの場合はルートの保護や挿入部の観察が重要です。
手術準備、オリエンテーション
絶飲食や術後の生活についてのオリエンテーションを行います。
医師の診療介助
術後の包交介助を行います。
形成外科では創部が乾燥しないように軟膏を使用することが多いです。
患者、家族のメンタルケア
子供の先天異常、突然の事故による外傷などで、精神的に動揺している方も多くいます。
ご両親や患者さんの精神的な動揺に寄り添い、少しでもその不安を取り除くことができるような関わりが重要です。
形成外科の看護師のメリットデメリット
ここでは形成外科の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
メリット
給与は平均的か、それ以上
形成外科に特別な手当はありません。
しかし、基本的には夜勤があるため、日勤のみよりは給与は上がります。
また病院、クリニックによってはオペ室経験者はその経験が給与に反映されることもあります。
スキルアップのための資格がある
形成外科特有の資格ではありませんが、「皮膚、排泄ケア認定看護師」というものがあります。
スキンケアを専門とし、体表(皮膚)を健康な状態に戻すためのケアを専門とした、形成外科の治療にも通ずるところの多い資格です。
資格取得には、以下の条件を満たす必要があります。
①5年以上(うち3年以上は外科系)の実務経験を有すること
②教育機関で6か月以上の専門教育を受けること
③資格試験に合格すること
資格取得は狭き門ですが、自分のスキルアップはもちろんのこと、資格を有することで給与アップも望めます。
この資格を持つ人のみを対象とした形成外科の求人もあります。
知識の幅が広がる
老若男女、全身を対象とした診療科です。
その分対象疾患も多いため、知識も幅広く得ることができます。
オペ室業務を身につけることができる(外来、小規模病院)
日帰り手術などの手術につくことがあるため基本的な手術業務の知識・技術を身につけることができます。
これは今後の転職にも有利に働きます。
治療の成果が目に見える
体表の治療を行うため、傷や形の治りが目に見えます。
また、患者さんの喜ぶ顔を見られることが、看護師としてのやりがいにつながります。
デメリット
夜勤がある
形成外科では手術を行うことが多いため、基本的に入院病棟があります。
そのため、夜勤は必須です。
日勤のみを希望する場合はクリニックや外来への勤務に絞られます。
学習することが多い
前述の通り、対象が幅広いためおのずと学習することも多くなります。
勤務中に学習できればいいですが、プライベートの時間を学習に当てる必要がでてきます。
精神的疲労がある
形成外科は内臓ではなく、体表を治療する診療科です。
そのため、外見に異常や欠損があり、精神的ダメージを受けている方が多いと言えます。
患者さんやご家族の話を傾聴することも重要な業務であり、適切な距離を保って関わっていかないと、自分自身の精神的疲労にもつながってしまいます。
形成外科の看護師に向いている人
聞き上手な人
形成外科では患者さんやご家族から話を聞くことが多いです。
不安を表出してもらえるように信頼関係を築くことが大切です。
また、日々の何気ない会話の中からも、患者さんの不安を聞き出す力が必要になります。
メンタルケアの得意な人
外見的な疾患のため、精神的ダメージを受けている患者さんやご家族のメンタルケアが必要です。
オペ業務に興味がある人、経験者
外科病棟勤務の基本的な看護知識だけでなく、オペ業務の知識も必要になります。
オペ業務は特殊なものになりますので興味がないと続きません。
また、オペ室経験者も即戦力となりますので形成外科看護師に向いていると言えます。
形成外科の看護師求人を探すには
形成外科の看護師の求人数は多い傾向がありますが、形成外科を選ぶか、美容形成外科を選ぶかで給与は変わってきます。
なので、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
形成外科の看護師はどこの職場を選ぶかで、給与などの条件はかなり差があります。
できるだけ求人情報を集めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・形成外科の看護師は幅広い知識とオペ室業務を身につけることができる
・形成外科は美容形成外科も含まれるため求人は多い
・形成外科を選ぶか、美容形成外科を選ぶかで給与は変わってくる
じっくり求人を比べながら、ベストな職場を見つけたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
東京都
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電話番号:
Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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