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看護師から医師|看護師と採用のプロが教える看護師から医師になる方法

看護師から医師になれる?
医師になるにはどうすればいい?

こんな疑問にお答えします。

結論、看護師資格を活かして、医師になる近道はありません。

ただ、看護師としての経験と知識は、医師になるにあたって相当有利に働きます。

この記事では企業の採用部門で働く夫と看護師の私が、看護師が医師になる方法をご説明します。

この記事の執筆者

ナース裕美 / 緒方裕美


看護師免許を持つ。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

ナース裕美の夫

スタッフ1200人規模の企業の採用担当。転職サイト評論家。
『ラーメンを食べに行けば転職は成功する』(Kindle)著者。
自身の転職経験と採用担当としての知識を活かして記事作成に携わっています。

看護師から医師になる方法

さっそく医師になる方法からご説明します。

医師になるには

(1)大学の医学部で6年間学ぶ

(2)医師国家試験を受け合格する

(3)大学病院などで臨床研修医として2年以上経験を積む

これが必要です。

では、それぞれの詳細をご説明します。

看護師から医師になる方法(1)大学の医学部で6年間学ぶ

医学部の合格率は低い

まず、医学部に入学しなければなりませんが、かなりの難関となり、平均合格率は10%以下です。

学生でも浪人して合格を目指す人も多いので、相当な時間を試験勉強に当てる必要があります。

下に記載してある「全国の医学部がある大学一覧」にある大学であれば、どの医学部に入っても医師資格は同じですが、学費や地理的な部分も考慮しながら、どの大学を受験するか選びます。

年齢制限はない

医学部の入学に年齢制限はありませんので、試験の成績が良ければ入学することができます。

医学部の学費

学費の平均は、国公立は約350万円で、私立は約3000万円です。

奨学金制度もある

医療機関や公益社団法人などで、奨学金制度があります。

その一部をご紹介します。

公益社団法人地域医療振興協会の医学生奨学金制度

公益社団法人地域医療振興協会には、へき地に勤務する医師の育成、確保を図るため、奨学金制度があります。

申込資格は、大学医学部に入学決定又は在学中の人で、書類及び面接選考に合格すると、大学の正規の修学年限(最大6年)月額200,000円の貸与を受けることができます。

また、この奨学金は、返還免除の制度もあります。
返還免除の条件は以下の公益社団法人地域医療振興協会HPで確認してくださいね。

【公益社団法人地域医療振興協会HP】募集情報・ご案内|公益社団法人 地域医療振興協会 (jadecom.or.jp)

民医連の奨学金制度

全国の民医連に奨学金制度があります。

将来民医連で働く意志のある学生を対象に、全国の民医連に奨学金制度があります。

この制度の目的は、「民医連の理念と医療活動に共感し、実践する医師の養成、また、地域や患者さんを取り巻く状況をとらえ、患者さんの立場にたった医療を進める医師養成を目指しています。」です。

申し込み資格は、医学部医学科在学中の学生、または、医学部医学科への進学が決定している人で、 本制度の目的を了承する人です。

貸与期間は必要な手続き終了後、推薦病院、東京民医連理事会等で奨学金貸与決定が認められた月から卒業までの期間で、月額80,000円です。

また、この奨学金は、返還免除の制度もあります。

返還免除の条件は以下の民医連HPで確認してくださいね。

【民医連のHP】奨学金情報|研修医・医学生のための全日本民医連医師臨床研修センター (aequalis.jp)

医学部で学ぶこと

大学入学後は、まず基礎医学、臨床医学を学びます。

その後、基本的な臨床能力の習得度を評価する共用試験に合格すると、病院での臨床実習を行うことができます。実際に医師と一緒に患者さんの診察や手術を行います。(臨床実習は大学6年間のうち5、6年生で行います。)

全国の医学部がある大学一覧

北海道

【国公立】
旭川医科大学、札幌医科大学、北海道大学

東北

【国公立】
秋田大学、東北大学、弘前大学、福島県立医科大学、山形大学

【私立】
岩手医科大学、東北医科薬科大学

関東甲信越

【国公立】
群馬大学、信州大学、千葉大学、筑波大学、東京医科歯科大学、東京大学、新潟大学、山梨大学、横浜市立大学

【私立】
北里大学、杏林大学、慶應義塾大学、国際医療福祉大学、埼玉医科大学、自治医科大学、順天堂大学、昭和大学、聖マリアンナ医科大学、獨協医科大学、帝京大学、東海大学、東京医科大学、東京慈恵会医科大学、東京女子医科大学、東邦大学、日本大学、日本医科大学

東海北陸

【国公立】
大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学、兵庫医科大学

【私立】
愛知医科大学、金沢医科大学、藤田医科大学

近畿

【国公立】
大阪大学、大阪市立大学、京都大学、神戸大学、京都府立医科大学
滋賀医科大学、奈良県立医科大学
和歌山県立医科大学

【私立】
大阪医科薬科大学、関西医科大学、近畿大学、兵庫医科大学

中国四国地方

【国公立】
愛媛大学、岡山大学、香川大学、高知大学、島根大学、徳島大学、鳥取大学、広島大学、山口大学

【私立】
川崎医科大学

九州

【国公立】
大分大学、鹿児島大学、熊本大学、九州大学、佐賀大学、長崎大学、宮崎大学

【私立】
久留米大学、福岡大学、産業医科大学

沖縄

【国公立】
琉球大学

看護師から医師になる方法(2)医師国家試験を受け合格する

大学6年生の2月に、医師国家試験を受けます。

毎年合格率は9割近いですが、入念な準備が必要となります。

試験の概要を記載しておきますので、参考にしてくださいね。

試験内容

臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能

※詳細は厚生労働省のホームページの医師国家試験出題基準を参照してくださいね。

平成30年版医師国家試験出題基準について (mhlw.go.jp)
※基準は4年ごとに更新されます

試験日

毎年2月(令和3年は2月6日(土曜日)及び7日(日曜日)でした。)※年1回

試験地

北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県

受験資格

①学校教育法に基づく大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者(卒業見込みの者を含む。)

②医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの(実地修練を終える見込みの者を含む。)

③外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの

④沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの

出典:厚生労働省ホームページ
医師国家試験の施行について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

看護師から医師になる方法(3)大学病院などで臨床研修医として、2年以上経験を積む

医師国家資格を取得してから、2年以上の臨床研修をおこなうことが義務づけられています。

研修医は既に医師免許を持って、医療機関で働いている医師という立場で、様々な診療科を回り先輩の医師に指導してもらいながら、患者さんの診療を行います。

この時にある程度、自分の進みたい診療科を決めておきます。

また、臨床研修期間は給与が支給され、年収は300~500万ほどとなります。

看護師から医師になるメリットデメリット

看護師から医師になるメリット

医学の基礎知識がある

医学部に入ってから基礎医学、臨床医学を学びますが、看護師としての知識と経験が大いに役立つこととなります。

他の学生は医療用語などに触れるのが初めてで、実際のイメージをすることが難しいのに対し、看護師経験がある人は様々な新しい知識もスムーズに身につけられると言えます。

医療の厳しさを知っている

看護師であれば、命に関わる仕事の厳しさ、病棟の仕事の厳しさを身にしみて理解しています。

研修医として初めて医療の厳しさを体験して挫折してしまう人も多い中で、看護師としての経験がある人はメンタル的にも耐性があり、途中で挫折する人は少ないでしょう。

看護師の大変さを理解している

医師のミスをカバーしたり、ミスを事前に予防したりと、看護師の役割は大きく、また、苦労も多いです。

また、看護師をしていると、必ず横柄な医師と仕事をすることになります。

看護師経験がある医師は、看護師と良好な関係を作り、協力関係のもと適切な医療の提供ができると言えます。

看護師から医師になるデメリット

一般教科を1から勉強するのが大変

医学部に入るために大学受験をすることになりますが、大学受験は一般教科がメインのため、看護師としての知識はまだ役に立ちません。

学生時代に勉強していた一般教科を再度勉強しなければならないため、社会人経験が長い人は思い出すのに苦労するでしょう。

他の受験生はほとんどが子供の頃から継続して勉強をしている学生なので、そこと対等に戦うためには相当な試験勉強が必要です。

試験勉強をする時間がない

医学部受験のためには、数千時間の試験勉強が必要と言われています。

看護師の仕事を続けながら試験勉強の時間を確保するのは難しいと言えます。

まとめ

・看護師資格を活かして医師になる近道はないが、看護師としての経験と知識は医師になるにあたって有利に働く

・医師になるには、大学の医学部で6年間学び、医師国家試験を受け合格し、大学病院などで臨床研修医として2年以上経験を積む必要がある

・看護師から医師になるには相当の努力と時間が必要

看護師が医師になる方法をご説明しました。

あなたが、目標を達成してさらに活躍されることを願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。 企業の採用担当として働く夫とともに、転職を成功させるためのノウハウを発信しています。 看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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