
リハビリテーション科の看護師求人ってどうなの??
リハビリテーション科の看護師の仕事内容は??
リハビリテーション科の看護師の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
リハビリテーション科とは、患者さんの容態が危機状態(急性期)から抜け出し、身体機能の回復を図る時期(回復期)に、ADL(日常生活動作)の改善や、失われた機能の再獲得を目指し、チームで関わりながら回復期リハビリをする病棟です。
脳こうそくや高次機能障害、整形外科疾患、脊髄損傷など色々な疾患を抱えた患者さんがいます。
リハビリテーション科の求人数は多い傾向がありますが、給与は平均的です。
求人を比べながらベストな職場を見つけたいですね。
この記事では企業の採用部門で働く夫と看護師の私が、リハビリテーション科の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美 / 緒方裕美
看護師免許を持つ。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
ナース裕美の夫

スタッフ1200人規模の企業の採用担当。転職サイト評論家。
『ラーメンを食べに行けば転職は成功する』(Kindle)著者。
転職にて年収を2倍にした経験がある。
自身の転職経験と採用担当としての知識を活かして記事作成に携わっています。
リハビリテーション科の看護師の仕事内容
リハビリテーション科では、障害のできる限りの改善を図り、退院後の生活を見据えたADL(食事・排泄・着替え・入浴など)の集中的なリハビリをおこないます。
看護師の他、リハビリ専門医やセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、介護職、ソーシャルワーカーなどの多くの専門職種がチームとなって支援し、患者さんの自立を目指します。
その中でも看護師は、患者さんと他の職種との橋渡し役として動いていく必要があります。
それでは、リハビリテーション科の看護師の仕事内容をご説明します。
身体状態の管理
一般的な病棟と同様にバイタルサインの測定や全身観察を行います。
その日の患者さんの状態を把握し、リハビリが安全に行えるかどうかの判断を行います。
異常がある場合は医師やセラピストに相談し、患者さんのスケジュールを調整します。
リハビリ
専門職により個別で行われるリハビリで獲得した機能を日常生活でも使えるようにするために、病棟での生活自体もリハビリとなります。
看護師は常に在宅復帰を見据えたケアを行う必要があります。
そのため、介助をしすぎることがないようにします。
寝食分離やトイレでの排泄をすすめたり、活動量を少しずつ増やしたり、自分でできることは自分でやってもらい、できることを増やしていけるような環境を整えていきます。
精神的サポート
患者さん、ご家族ともに入院が長期となることにストレスを抱えています。
また、残った障害と向き合っていく不安や、復職や在宅での介護の不安など、多くの悩みを抱えていると言えます。
看護師はそれらの話を時間をかけて傾聴し、不安や悩みが軽減できるように努めて行く必要があります。
リハビリテーション科の看護師のメリットデメリット

ここではリハビリテーション科の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
メリット
患者さんの回復を実感できる
回復リハビリテーションを行っていくため、日々患者さんの回復を目にすることができます。
患者さん、ご家族の笑顔が看護師としてのやりがいにつながります。
患者さんとゆっくり関わることができる
急性期病棟と違い患者さんとゆっくり、じっくり関わることができます。
在宅復帰に向けて日々のケアの工夫や提案をしたり、退院後の生活を不安なく安全に暮らせるよう、訪問看護につなげたり、ご家族の介護指導をしたりと、看護師の働きがその後の患者さんの在宅生活につながっていくことになります。
様々な疾患をもつ患者さんと関わることができる
リハビリテーション科には脳疾患や脊椎疾患、整形外科の疾患と幅広い診療科の患者さんが入院しています。
そのため、疾患に関する知識を幅広い分野で獲得できると言えます。
アセスメント力が向上する
看護師の少しの機転・工夫で患者さんができることが増える、ということは多いです。
患者さんができないことを、なぜできないのか、どうすればできるようになるのか、と常に考えて工夫していくことが必要です。
その工夫が他の人に通用するかというと必ずしもそうとは言えません。
患者さんに合わせた方法を考えながら関わっていくためアセスメント力が向上します。
デメリット
身体的疲労がある
看護師もリハビリテーションを行います。
患者さんに自分のことは自分でやってもらう、というスタンスではありますが、必要時移動の介助や清潔介助、排泄介助を行います。
介助により腰痛を抱えてしまうというのはリハビリテーション看護師あるあると言えます。
そのため、もともと腰痛を持っているような人は向きません。
給与は平均的
リハビリテーション科に特別な手当はありません。
病棟勤務であれば夜勤があるため夜勤手当はつきます。
勤務する医療施設によって給与は変わってきますので、よく調べる必要があります。
リハビリテーション科の看護師に向いている人
ここでは、リハビリテーション科の看護師に向いている人をご説明します。
コミュニケーションスキルの高い人
前述の通り、看護師は患者さんと医療チームの橋渡し的役割を担う必要があります。
そのため、常にチーム全体を把握し、スムーズに連携できるようにコミュニケーションを図っていくことが重要となります。
身体的に健康な人
日常生活リハビリのために看護師による介助も必要です。
自分より重い人を支えたり、抱えたりとかなりの重労働と言えます。
身体的に健康で、腰痛や関節痛などの持病を持っていない方がよいでしょう。
ポジティブな人
リハビリは継続が必要です。
一回のリハビリで治る!なんてことはありません。
同じ動作を繰り返し、繰り返し行っていくことで徐々に回復してきます。
患者さんは長いリハビリ生活に疲労も感じますし、良くなるのかというような不安も抱えています。
そんな患者さんに寄り添いながら、時に励まし、少しの回復を一緒に喜びあえるようなポジティブな人が向いていると言えます。
待てる人
リハビリテーション科の病棟では、患者さんができることはやってもらうことが重要です。
慣れない動作に患者さんは戸惑い、時間がかかってしまうことも多いです。
そんな時に看護師が待ちきれなくて手を出してしまってはリハビリになりません。
自発性を促す意味でも、可能な限り「待つ」ということが必要です。
看護師側がせわしない気持ちでいると患者さんにも伝わり、患者さんが焦ってしまいます。
次の仕事が待っているかもしれませんが、心穏やかに辛抱強く待てる心も持つことが大切です。
リハビリテーション科の看護師求人を探すには
看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。
転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと

リハビリテーション科の看護師の給与や労働条件は、どこの病院を選ぶかで変わってきますので、求人情報をよく見極めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・リハビリテーション科は患者さんとゆっくり、じっくり関わることができ、患者さんの回復を実感できる
・リハビリテーション科の求人数は多い傾向がある
・リハビリテーション科看護師の給与は平均的
リハビリテーション科の看護師についてご説明しました。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
ナース裕美の夫
スタッフ1200人規模の企業の採用担当。キャリアアップ研修講師。
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