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ICU看護師転職|看護師と採用のプロが教える集中治療室(ICU)の仕事内容、メリットデメリット

ICUの看護師求人ってどうなの??
ICUの看護師の仕事内容は??
ICUの求人はどうやって探せばいいの?

そんな疑問にお答えします。

ICUの仕事は患者さんの命に関わる責任の重い仕事ですが、経験することで急変時に強くなり、その後どこの診療科へ行っても役に立つ技術を身につけることができます。

この記事では企業の採用部門で働く夫と看護師の私がICU看護師の求人の概要やメリット・デメリット、求人の探し方、ICU看護師の1日の流れをご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者


ナース裕美 / 緒方裕美
大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。


ナース裕美の夫
スタッフ1200人規模の企業の採用及び人事担当。
自身の転職経験と採用担当としての知識を活かして記事作成に携わっています。

ICU看護師の仕事内容

ここではICUにおいての、看護師の仕事をまとめていますので、参考にしてくださいね。

手術後患者の術後ケア

手術した患者さんの観察、ルート管理、点滴管理、包交介助、離床援助、清拭などを行います。

術後観察

術後のバイタルサインのチェックの他、水分出納の管理、創部の観察などを行います。

バイタルサインや水分出納などは正常をしっかりと把握し、異常の早期発見に努めることが重要となります。

術直後は30分から1時間ごとにバイタルサインのチェックを行います。状態が落ち着いてきても、最低でも3時間ごとにはチェックを行っていました。

ルート管理

手術後は各種ルートがたくさん挿入されています。CV、点滴、Aライン、ドレーン類など。

それぞれの挿入部の確認と、適切な固定を行います。

また、ドレーン類は排液量と共に排液の性状も確認していき、異常の早期発見に努めます。

点滴管理

CV、末梢点滴の管理を行います。

ICUでは基本的に24時間輸液を行います。また、微量輸液も多いため、シリンジポンプや輸液ポンプを使用し確実な管理を行っていきます。

水分出納にも関わってくるためWチェックを行いながらミスのないように注意していきます。

包交介助

手術後の包帯交換の介助を行います。

診療科によって包交方法が異なるため、必要物品を過不足なく準備し、スムーズに包交を行えるようにしておきます。

包交介助につきながら、創部の状態の確認も同時に行っていきます。

離床援助

手術後の早期離床は大切です。

医師より「離床可」の指示が出次第、早期離床を行っていきます。

離床時に循環動態の変化が起きやすいので、確実にモニタリングを行いながら実施することが必要です。

また、ルート類が多いですので、誤抜去に注意していく必要があります。

清潔援助

ICUでも、毎日清潔援助を提供していきます。

病状や、離床状況に合わせて清拭や洗髪などを行います。

ここでも、循環動態の変化、ルートの誤抜去がないよう、十分に注意していく必要があります。

急患対応

一般病棟での急変患者の対応、救急搬送患者の対応を行います。

それぞれの症例に合わせた治療が行われるので、呼吸器の管理、モニター管理、点滴管理などを行います。

救急搬送患者に対しては、入院時のオリエンテーション、病歴聴取を行っていきます。(患者さんの意識が不明瞭な場合は、ご家族・付き添い者に対して実施します。)

呼吸器、人工心肺、透析をつけている患者のケア

呼吸器をつけている患者さんの吸引やマウスケア、日常生活援助を行います。

また、人工心肺をつけていたり、透析をしている患者さんのルートの管理、循環動態の管理を行います。

それぞれケア時の注意点は異なりますので、患者さん一人一人に合わせた援助方法を取っていくことが大切です。

ICU看護師のメリット・デメリット

ここではICU看護師のメリット、デメリットをご説明します。

(1)メリット

医療処置を身につけられる

ICUでは術後管理や急変対応、ドレーン・ルート類の管理や医療機器の管理、薬剤の知識、心肺蘇生など幅広い知識、技術を身につけることができます。

特に、急変時対応はどの病棟でも重宝される技術です。

医療機器の知識を身につけることができる

点滴ポンプ類、数種類の呼吸器、人工心肺、透析など最新の医療機器を扱うことができるようになります。

基本的に、病棟には呼吸器をつけている患者さんはほとんどいません。(呼吸器系の病棟は呼吸器装着の患者さんがいますが…)

そのため病棟では身につけることが困難な知識・技術を得ることができると言えます。

アセスメント能力の向上

術後の水分出納管理やバイタルサインアセスメントなどの知識が身につきます。

看護師がアセスメントを行い、医師に報告し、指示を仰ぐケースは多いです。

バイタルサインのチェックや水分出納だけでなく、日々の援助の際にも、常に病状のアセスメントを行う習慣をつけるように指導していくため、アセスメント能力は向上していきます。

モニター管理を身につけられる

入室患者は常にモニターを装着しているため心電図の読み方を学習出来たり、異常の発見ができるようになります。

スタッフが多いので相談できる、作業を分担、依頼できるので残業を減らせる

基本的に患者さん2に対し看護師1です。同僚が多いため色々相談ができます。

また、自分が忙しくても、他の業務に余裕がある同僚に作業を振り分け、分担することで残業時間を減らすこともできます。

スタッフが多いため、同期の看護師も多いです。同じような悩みを持っているため、お互いに支えあうことができます。

家族に対するメンタルケアを学べる

手術後や急変時のご家族への対応も重要な業務です。特に急変時はご家族も不安が強いため言葉掛け、心がけが大切になってきます。

ご家族に対するメンタルケアの技術が身につきます。

(2)デメリット

一つのミスが患者の命につながるので責任が重い

モニター異常の発見の遅れ、水分出納の間違い、薬品間違い、ルート・ドレーン管理ミスなどが命に関わるため気が抜けません。

特に異常の発見が遅れると、対応も遅れてしまうため、より状態が悪化してしまう、なんてことも。

受け持ち患者さんの人数は少ないですが、かなり神経をとがらせて業務にあたる必要があります。

患者さんの入れ替わりが多い

手術後一泊の患者さんも多いので入退室準備が忙しく、退室させてすぐに術後入室があったりします。

一泊入室の患者さんとは、なかなかじっくりと関わることができません。

アセスメント能力向上のための勉強がかかせない

医師と円滑にコミュニケーションを図るためにも自分なりのアセスメントが必要となります。

何をするにもアセスメントの視点を持ちながら仕事をする必要があるため、勉強はかかせません。

休日など、自分の時間を利用して院外の研修や講習に行っているスタッフも多いです。

喋れない患者さんの対応も多い

ICUには、気管内挿管中の患者さんも多いため、コミュニケーションが図れないことも多く工夫が必要です。

挿管中でも意識がクリアな人には筆談や文字盤を利用するなど、コミュニケーションの工夫を行います。

また、鎮静剤で休んでいる患者さんとは、コミュニケーションが図れませんが、しっかりと声掛けをしながら処置を行っていくことが大切です。

せん妄対応も多いので精神的に疲弊する

術後せん妄やICUにいることによるせん妄もあります。

時には、患者さんからの暴言・暴力・危険行為(ルートを抜こうとしたり、突然起き上がったり)への対応が必要となります。

夜間も眠れなくて、ソワソワしている患者さんには、ベッドサイドに付き添い、安心できるように関わっていくことでせん妄を予防していました。

ICUの仕事に向いている人

打たれ強い(メンタルが強い)

1つのミスが命取りになるため、重い責任があります。

それにも負けず、医師からの強い言葉(指示)などにも耐えられるメンタルが必要です。

命に直接かかわる病棟のため、先輩看護師や医師からのあたりが厳しい場合もあります。また、学ぶことも多いため指導も厳しめです。

打たれても、「学習のため」「成長のため」と踏ん張れる人に向いています。

タイムスケジュールを組み立てる能力がある

忙しい時、急変時に優先順位を決めて動く必要があります。これはICUに関わらず、看護師として持っているとよい能力です。

優先順位を間違えると、それをカバーするためチーム全体の負担が増えてしまいます。

また、一度立てたスケジュールもイレギュラーなことが起きたら立て直す必要があります。ICUではイレギュラーなことが起こりやすいです。

焦らず、冷静にスケジュールを立て直せる精神力が必要です。

俯瞰して指示する能力がある

急変時には冷静に周りを見て、周りのスタッフと連携し、各自が役割分担して動くことが必須となります。

慌ただしくなる場面で全員が慌ててしまうと仕事になりません。

他の患者さんへの対応にも影響が出てしまいます。

慌ただしさに巻き込まれすぎずに、全体を俯瞰できる冷静さが必要です。

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また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。

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集中治療室(ICU)の看護師【実際のタイムスケジュール】日勤編

午前中

7:40 情報収集

業務開始は8時ですが、20分前には病棟につき受け持ち患者さんの情報収集(疾患・術式・術後日数・退室予定の有無・医師の指示など)と、日勤で使用する物品・薬品の準備をしていました。

経験年数が浅い人は30分前くらいに来ていることもありました。

8:00 総括

夜勤リーダーより夜間帯の入退室状況などについて申し送りがあります。

また、当日の手術の件数や入室予定について確認を行います。

5分ほどで終了します。

8:05 引継ぎ

受け持ち患者さんのベッドサイドへ行き、夜勤帯の受け持ち看護師から引継ぎを受けます。

電子カルテで指示を確認しながら点滴の確認、ルート類の確認、酸素投与量や人工呼吸器の設定について引継ぎをします。

複数人の患者さんを受け持つ場合は、順番に引継ぎを受けていきます。

リーダーはリーダー同士で引継ぎを行います。

病棟内の患者さんについての状況と医師の指示の変更点を引き継ぎます。

8:20

A:包交

前日手術の患者さんは朝のうちに包交があります。

包交の準備をしておき、医師が来たらすぐに実施できるようにします。

物品を過不足なく準備しておくことが大切です。

診療科によって使用する物品が決まっていました。

ICU所属になると、この診療科による包交の違いをまず覚えることになります。

B:清拭

当日病棟へ退室する患者さんの清拭と着替えを行います。

退室は基本的には午前中のため、複数人の退室がある場合は早めに着替えなどの準備を済ませておきます。

(夜勤に余裕があると、夜勤が清拭と着替えまで行ってくれていました。ありがたい)

そうすることで、いつでも退室できるようになり、忙しい病棟の予定に合わせることができます。

9:00

A:CT検査

脳外科、脳内科の患者さんは頭部CTを撮影することが多いです。

ICUは優先的に撮影をしてもらえることになっていたため、9:00着で検査室に行けるようにしていました。

また、それ以降も順々に撮影室に患者さんを案内していき、9:30には全員撮影が終わるように調整していました。

だいたいストレッチャーでの移動だったので看護助手さんやフリーのスタッフと一緒に行っていました。

B:患者さんの観察と報告

ICUでは入室患者さん全員がモニターを装着しており1時間ごとに血圧の測定もしています。

患者さんによっては1時間ごとに意識レベルの観察を行う人もいますが、基本的には3時間ごとに意識レベルの確認、水分出納のチェックを行います。

尿量、排液量などをチェックして電子カルテに入力します。

あまりにも尿量が少なかったり、逆に多かったり、排液の性状に変化があった場合はすぐにリーダーに報告・相談をします。

C:ミーティング

リーダーと患者さんのベッドサイドでミーティングを行います。

当日の処置やケアの予定をすり合わせたり、患者さんのケアにおける注意点、観察点などについての確認を行います。

新人看護師に対してはここでリーダーからの指導が入ることが多いです…。

10:00

A:回診/包交

それぞれの診療科の回診があります。

そこで包交をする診療科もありました。

回診で患者さんの指示が変わることも多いです。

確実に回診に立ち会い、どんなことを話していたかを確認します。

また、回診終了後に前病棟への退室も決まります。

リーダーは退室指示を確実に出してもらえるよう医師に声掛けをします。

B:清潔ケア

前病棟への退室がない場合は、この時間に清潔ケアに入ります。

患者さんの状態に合わせて清拭・洗髪などを行います。

人工呼吸器装着中であったり、ルート類が多い場合は一人で清潔ケアをすることが大変なので、フリーのスタッフに依頼したり、スタッフ同士でペアを組んで順番に行ったりしていました。

C:退室

前病棟へ退室を開始します。

病棟へ退室可能であることを伝え、退室時間を調整します。

病棟はICUより看護師スタッフが少ないため、できる限り病棟の希望に合わせます。

そのため、退室がある場合は早め早めに準備を進めておきます。

また、退室時は基本的には車いすへ移乗します。

術後初めての離床になるため状態変化が起きやすいです。

最後までモニターを装着し、気分不快の有無を確認、患者さんの顔色などの状態を観察しながら慎重に離床を行います。

複数人の退室がある場合も…。

とってもバタバタします。

手の空いているスタッフに離床をしておいてもらうなど、協力体制を組むことが重要となります。

午前中(9~11時)までにどれだけケアを行えるかで業務の進み具合が決まってくると言っても過言ではありません。

退室もできるだけ午前中に済ませて、午後は術後の入室に備えます。

退室が多いスタッフは必然的に入室を受け持つことになりますので、記録が多くなり大変です。

11:30~14:00の間に順番に休憩

その時の受け持ち状況、処置の状況により順番に1時間の休憩に入ります。

休憩の順番、休憩中の引継ぎスタッフについてはリーダーが調整します。

休憩中の責任は引き継いだスタッフに掛かりますので、できるだけ引き継ぐ処置などが少なくなるように調整します。

午後

12:00

A:患者さんの観察と報告

3時間ごとの観察を行います。

9:00の観察と項目、注意点は同じです。

B:食事介助

ICUにも時々ですが食事をする患者さんが入室します。

配膳、セッティングを行います。

必要時介助も行います。

また、経管栄養がある患者さんもいますので、医師の指示のもと、経管栄養の投与を行います。

14:00

A:カンファレンス

スタッフ全員の休憩が終わり次第カンファレンスを行います。

一人の患者さんのケアについて行うこともあれば、インシデントの共有を行うこともあります。

B:面会対応

14:00より面会時間となります。

面会に来たご家族の対応を行います。

患者さんの状態を説明したり、できるようになったことを伝えたり、少しでもご家族が安心できるように声掛けを行います。

14:20

A:マウスケア

午前中に清潔ケアが終わっていれば午後はマウスケアを行います。

気管挿管中の患者さんは挿管チューブの固定を変えるため、看護師2人で行います。

B:離床援助

前病棟へ退室しない患者さんであっても術後の離床は必要です。

医師の指示に合わせて離床を行います。

ICUに入室中の患者さんはルート類が多いため引っ張られないように、ひっかけないように、と細心の注意が必要です。

また、循環動態が不安定な患者さんが多いので、離床時もモニターを装着したままにします。

患者さんの顔色や血圧などの状態をしっかりと観察しながら援助することが大切です。

C:入室対応

午後になると術後の入室が入り始めます。

担当者は入室を受けていきます。手術室からの引継ぎはリーダーが受けます。

担当は患者さんのもとでモニターを装着したり、バイタルサインを測定したり、ルート類を整理したり、点滴を術後のものに変更したりと、やることが沢山あります。

基本的にはひとりで入室を受けることはなく、手が空いているスタッフが応援にはいります。

お互いに声を掛け合ってスムーズに手分けをしていきます。

また、リーダーは入室時の指示を受けていきます。

医師が病棟にいるうちに指示を一通り確認することが大切です。

そうすることで不明な指示をその場で確認し、訂正してもらうことができます。

15:00

A:患者さん観察と報告

3時間ごとの観察を行います。9:00、12:00の観察と項目、注意点は同じです。

B:業務の進捗状況報告

リーダーへ患者さんの報告をするとともに自分の業務の進捗状況を報告します。

それにより、リーダーがスタッフの残りの業務を把握でき、できるだけ残業をしなくてよいように手の空いているスタッフに業務を割り振ることができます。

これはとっても大切です。

自分の残りの業務について客観的に把握することで、優先順位を整理することができます。

また、業務を割り振ることで全体の残業を減らせることができます。

C:医師の指示の確認

リーダーは医師の指示の最終確認を行います。

指示の不備があった場合は医師へ連絡し、不備を知らせます。

また、指示が足りない・指示がほしい、という部分を明確にすることで次の勤務者に引き継ぎやすくなります。

そのため不備がある場合はメモに残しておくと良いです。

D:記録

処置・ケアの隙間時間、終了後に記録を行います。

基本的には処置やケアを行ったら、その場で記録を行っていくことが推奨されています。

しかし、なかなか難しいですよね…。

後からまとめて記録するにしても、どこで何を行ったか、どんな結果だったか、などをメモしておくと記録をしやすくなります。

今は電子カルテの病院が多いためキーワードを入力しておくだけでもいいですね。

E:薬品管理

リーダーの仕事です。

点滴に必要な薬剤、処置物品の確認を行い、補充が必要な場合は請求用紙を記載し、看護助手に補充を依頼します。

この業務は特に休日前に重要で、休日は基本的には定期の薬品・物品補充がないため、休日で使う分を計算し請求しておくことが必要です。

(まあ、休日でも請求用紙を書いて取りに行けばもらえるんですが…、看護師が取りにいかなくてはいけなくなるため、できるだけ平日のうちに補充しておきます)

15:30

A:環境整備

夜勤の担当に引き継ぐ前にもう一度患者さんのベッド周り、身の回りを整備します。

シリンジなどの点滴でなくなりそうなものはないか、ベッドサイドの物品の不足はないか、患者さんの身の回りは整っているか、しっかりと確認します。

次の勤務者が片付けや補充から始める必要がないようにすることが大切です。

「飛ぶ鳥跡を濁さず」ってやつですね。

B:夜勤受け持ちの調整

この時間になると夜勤の看護師が出勤し始めます。

受け持ち患者さんの情報収集を行いますので、日勤リーダーは夜勤の受け持ちを決定します。

術後の入室もまだありますので、これから入室してくる患者さんも同様に振り分けます。

16:00

A:引継ぎ

夜勤の受け持ち看護師にベッドサイドで引継ぎを行います。

電子カルテで指示を確認しながら点滴の確認、ルート類の確認、酸素投与量や人工呼吸器の設定について引継ぎをします。

複数人の患者さんを受け持つ場合は、順番に引継ぎをしていきます。

基本的には引継ぎが終わったらベッドサイドを離れます。

いつまでも残っていると何かと声をかけられて自分の仕事が進みません。

引継ぎまでに終わらなかった処置がある場合、夜勤に余裕があれば引き継いでも問題ありません。

基本的にICUは受け持ち患者さんが少ないため、時間内で処置は終わることの方が多いです。

B:リーダー引継ぎ

リーダー同士での引継ぎを行います。

患者さんの状況や医師の指示の変更点について引継ぎを行います。

また、ICUでは基本的に点滴指示は毎日更新されますので、どの患者さんの翌日点滴の指示が出ていないかをしっかりと引き継いでおきます。

16:30

A:病棟清掃

病棟の清掃自体は専門業者が入っていますが、物品や薬品の管理は看護師の仕事です。

病棟管理の物品の定数を数えたり、片づけたりします。

この業務は手が空いているスタッフが行うため、勤務時間内に終わっていることも多いです。

B:翌日受け持ち決め

リーダーは翌日のスタッフを確認し、受け持ちをつけていきます。

その時点で翌日の入室人数も把握できます。

また、大体の退室予定も立てられますので、それらを踏まえて受け持ちをつけていきます。

17:00以降 帰宅

スタッフによって帰宅時間は様々ですが、大体17時以降になると業務が終了した人から帰宅していきます。

あまり長く残っていると夜勤の業務の邪魔になるので、業務が終了したらすぐに帰るように指導をしていました。

これらの業務の間に点滴作成や点滴交換、吸引などの業務が入ってきます。

ICUでは点滴は作成前にWチェックを行っていました。

また、基本的にはシリンジポンプ・輸液ポンプを使用しているため交換時もWチェックが必要でした。

集中治療室(ICU)の看護師【実際のタイムスケジュール】夜勤編

午後

15:30 情報収集

夜勤の勤務開始は15:50でしたが、それより前に病棟へ行き、受け持ち患者さんの確認をして情報収集(疾患・術式・現在の状態・医師の指示・点滴指示など)を行います。

情報収集終了後は夜勤帯で使用する薬剤や物品の準備をしておきます。

私が勤務していた病院は2交替制でしたので16時間勤務となります。

まずは準夜帯で必要なものを準備します。

15:50 総括

日勤責任者と共に総括を行います。

当日の入退室の状況、これからの入室予定などの情報を共有します。

16:00

A:引継ぎ

日勤の受け持ち看護師からベッドサイドで引継ぎを行います。

電子カルテで指示を確認しながら点滴の確認、ルート類の確認、酸素投与量や人工呼吸器の設定について引継ぎをします。

複数人の患者さんを受け持つ場合は、順番に引継ぎをしていきます。

B:リーダー引継ぎ

リーダー同士での引継ぎを行います。

患者さんの状況や医師の指示の変更点について引継ぎを行います。

また、ICUでは基本的に点滴指示は毎日更新されますので、どの患者さんの翌日点滴の指示が出ていないかをしっかりと確認しておきます。

16:30

A:ベッドサイドラウンド

引継ぎ終了後、患者さんの状態について自分の目で確かめます。

点滴の残量を確認したり、ルート挿入部を確認したり、ベッドサイドの状況についてラウンドを行います。

そこで何か不明点が出てきた場合は前の勤務者へ確認します。

例)記録にない皮膚トラブルがあるがいつからか…。

ルート挿入部が赤いけどいつからか…。などなど。

患者さんの状態変化の経緯に不明点がないようにすることが大切です。

B:ミーティング
リーダーと患者さんのベッドサイドでミーティングを行います。

患者さんの状態について共有し、当日の処置やケアの予定をすり合わせたり、患者さんのケアにおける注意点、観察点などについての確認を行います。

新人看護師に対しては、ここでリーダーからの指導が入ることが多いです…。

17:00

A:点滴準備

準夜帯で使用する点滴の準備を行います。

点滴は作成前にWチェックを行い、間違いのないようにします。

B:術後入室対応

術後の入室がある場合、担当者は入室を受けていきます。

手術室からの引継ぎはリーダーが受けます。

担当は患者さんのもとでモニターを装着したり、バイタルサインを測定したり、ルート類を整理したり、点滴を術後のものに変更したりと、やることが沢山あります。

基本的にはひとりで入室を受けることはなく、手が空いているスタッフが応援にはいります。

お互いに声を掛け合ってスムーズに手分けをしていきます。

また、リーダーは入室時の指示を受けていきます。

医師が病棟にいるうちに指示を一通り確認することが大切です。

そうすることで不明な指示をその場で確認し、訂正してもらうことができます。

基本的には手術は準夜帯で終了していました。

しかし、場合によっては24時を越えて深夜帯に入室してくることもありました。

C:内服薬の確認

ICUでは最終17時に内服薬が薬局から届いていました。

日勤のリーダーが「やる」と言ってくれることもありましたが、基本的には日勤の勤務時間は終了しているためできるだけ夜勤帯で確認を行うようにしていました。

また、急ぎでないものは深夜帯の落ち着いたときに分包をしていました。

18:00

A:患者さんの観察と報告

ICUでは入室患者さん全員がモニターを装着しており1時間ごとに血圧の測定もしています。

患者さんによっては1時間ごとに意識レベルの観察を行う人もいますが、基本的には3時間ごとに意識レベルの確認、水分出納のチェックを行います。

尿量、排液量などをチェックして電子カルテに入力します。

あまりにも尿量が少なかったり、逆に多かったり、排液の性状に変化があった場合はすぐにリーダーに報告・相談をします。

B:食事介助

ICUにも時々ですが食事をする患者さんが入室します。

配膳、セッティングを行います。

必要時介助も行います。

また、経管栄養がある患者さんもいますので、医師の指示のもと、経管栄養の投与を行います。

19:00

A:マウスケア

就寝前のマウスケアを行います。

気管挿管中の患者さんは挿管チューブの固定を変えるため、看護師2人で行います。

B:離床援助

患者さんの状態が安定していれば就寝前のマウスケアを洗面台に移動して行うことがあります。

医師の指示に合わせて離床を行います。

ICUに入室中の患者さんはルート類が多いため引っ張られないように、ひっかけないように、と最新の注意が必要です。

また、循環動態が不安定な患者さんが多いので、離床時もモニターを装着したままにします。

患者さんの顔色や血圧などの状態をしっかりと観察しながら援助することが大切です。

C:面会対応

ICUは20時まで面会可能であるため、夜勤帯でも面会者がいました。

そのため、面会があれば、その対応を行います。

患者さんの状態を説明したり、できるようになったことを伝えたり、少しでもご家族が安心できるように声掛けを行います。

D:休憩

その日の入室状態、忙しさにより休憩時間は変動します。

19時くらいから、手の空いた人から休憩に入り始めます。

その時の受け持ち状況、処置の状況により順番に30分の食事休憩に入ります。

休憩の順番、休憩中の引継ぎスタッフについてはリーダーが調整します。

休憩中の責任は引き継いだスタッフに掛かりますので、できるだけ引き継ぐ処置などが少なくなるように調整します。

21:00

A:患者さんの観察と報告

3時間ごとの患者さんの観察を行います。

チェック項目や注意点は18時と同様です。

B:消灯

病棟内を消灯して回ります。

患者さんのベッドサイドの明かりも消灯し、入眠できる環境を整えます。

C:記録

準夜帯の記録を行います。

記録は処置やケアを行った度に記載することが基本ですが、処置やケアが重なることが多く、なかなか都度記録が行えず、消灯後にまとめて記録することが多かったです。

また、準夜帯で術後入室した患者さんに関しては術後の看護計画を立てます。

22:00

A:病棟内ラウンド

リーダーは病棟内のラウンドを行います。

入室患者さんの状況、不審者がいないか、不審物はないかなどをチェックします。

また、同時にICU内の施錠を行っていきます。

術後の入室が終了している場合は面会室の施錠も行います。

B:医師の指示確認/ワークシート作成

リーダーは医師の指示を確認します。

不備はないか、現在の患者さんの状態にあっているかなどを確認し、もし変更した方がよさそうな指示があった場合はメモをしておきます。

また、翌日のリーダーが使用するワークシートを作成します。(時間指示のチェックのために使用していました)

C:翌日の点滴指示受け

ICUでは消灯後に翌日の点滴指示が出ることもありました。リーダーは指示を確認し、指示受けをします。受け持ち看護師に点滴指示が出たことを伝え、作成を依頼します。

D:翌日の点滴作成

0時交換の点滴を作成します。

点滴作成時はWチェックを行い、間違いのないようにします。

また、朝方交換になる点滴や抗生剤などの側管分、交換予定のシリンジなども準備だけはしておきます。

点滴作成台からは患者さんが観察できなくなるため、全員が同時に点滴作成に行くことはありません。

順番に作成にいき、必ずICUフロアに誰かいられるように調整していました。

23:00 環境整備

手の空いたスタッフが病棟内の環境整備を行います。

準夜帯で一回物品の定数を数えたり、整理をします。

また、ごみ箱もいっぱいになってしまうため一度回収していました。

深夜

24:00/00:00

A:患者さんの観察・報告

ICUでは水分出納を最終的に締めるのは24時でした。

尿パック内の尿や、排液パック内の排液を全て空にします。

電子カルテに点滴量(ICUでは輸液ポンプ、シリンジポンプを使用しているため、実測量を入力)、OUT量を入力し、IN/OUTバランスのチェックを行います。

リーダーに報告するとともに、深夜帯の時間指示の確認を同時に行います。

B:点滴交換/リーダーとの指示確認

0時で各ポンプ類の積算をクリアします。

ポンプを再稼働するときにはWチェックが必要になります。

リーダーは各ベッドサイドを回り、受け持ち看護師と共にて輸液関係のWチェックを行います。

また、輸液のチェックが一通り終わったら、その他の指示の確認を行っていきます。

呼吸器の設定、酸素量の設定、挿入物の確認をリーダーと受け持ちでWチェックします。

D:ラウンド

リーダーは病棟内のラウンドを行います。

入室患者さんの状況、不審者がいないか、不審物はないかなどをチェックします。

0:30~順番に仮眠休憩

順番に1時間30分の仮眠休憩に入ります。

休憩中は患者さんの観察や見守りを他のスタッフへ引き継ぎます。

休憩の順番や引き継ぐスタッフに関しては、スタッフの業務量や患者さんの状況(睡眠状況・不穏がないかなど)を考慮しながらリーダーが決定します。

ICUには仮眠室があり、2段ベッドが一つ置いてありました。

そのほかにも休憩室のソファ、面会室のソファなど、自分の落ち着くところで仮眠をとるようにしていました。

また、仮眠休憩後は休憩がないため、軽食をとって朝までしっかりと働けるようにしていました。

新人のうちは色々心配でゆっくり仮眠もとれないし、食べるタイミングもわからない、という人が多いです。

そうすると、朝方低血糖になったり、貧血になったりしていました。

私はポケットにあめやグミ・ラムネなどを忍ばせておき、低血糖にならないようにしていました。

2:00 ラウンド

リーダーは病棟内のラウンドを行います。

入室患者さんの状況、不審者がいないか、不審物はないかなどをチェックします。

3:00

A:患者さんの観察・報告

ICUでは入室患者さん全員がモニターを装着しており1時間ごとに血圧の測定もしています。

患者さんによっては1時間ごとに意識レベルの観察を行う人もいますが、基本的には3時間ごとに意識レベルの確認、水分出納のチェックを行います。

尿量、排液量などをチェックして電子カルテに入力します。

あまりにも尿量が少なかったり、逆に多かったり、排液の性状に変化があった場合はすぐにリーダーに報告・相談をします。

B:記録チェック

患者さんの状態が落ち着いているときは看護記録などのチェックを行います。

日勤帯で看護計画が立案されているので、内容の確認を行います。

また、患者さんの状態が変化していることもあるため、その時の患者さんの状況に合わせて計画を変更していきます。

4:00

A:ラウンド

内容は2:00と同様。

B:薬品・資材確認/請求

リーダーは病棟内の薬品や資材の残量を確認し、必要であれば請求伝票を記載しておきます。

日勤帯で過不足なく使用できるように調整します。

C:日勤受け持ち調整

リーダーは当日の日勤の受け持ちを確認します。

基本的には前の日に受け持ちは決まっています。

しかし、患者さんの状態変化があった場合は受け持ちを変更する必要があることもあります。

スタッフの技量と患者さんの状態を考慮して調整します。

6:00

A:ラウンド/起床

リーダーは病棟内をラウンドし、電気をつけて回ります。

また、面会室などの開錠も行います。

B:患者さんの観察・報告

患者さんを起床させ、3時間ごとの患者さんの観察を行います。

チェック項目や注意点は3時と同様です。

6:30~

A:モーニングケア

患者さんの顔を拭いたり、マウスケアを行います。

術後の患者さんはまだ起き上がれないため、ベッド上でマウスケアを行うことになります。

挿管中の患者さんのマウスケアは基本的に2人で行います。

B:離床援助

ベッドから離れてモーニングケアを行える患者さんに関しては洗面台まで案内します。

ルート類に注意して援助します。

C:清潔ケア

当日に前病棟への退室がほぼ決定している患者さんに関しては、ケアに余裕があれば清拭・着替えを行います。

夜勤でできるだけ着替えを行っておくと日勤帯の退室がスムーズに進みます。

D:包交準備

術後の患者さんは朝のうちに包交があります。

日勤帯にかかることもありますが、包交の準備を行っておくとスムーズです。

診療科によって使用する薬品・物品は異なるため、各診療科に合わせて準備をします。

E:環境整備

患者さんのケアに入ると同時にベッドサイドの環境整備も行います。

不足資材を補充したり、ルート類を整理したり、ベッドリネンを整えます。

7:45 レントゲン介助

ICUには朝のうちにポータブルのレントゲンが入ります。

基本的にはICU入室中の患者さんはポータブルで撮影します。

(車いす移乗ができる患者さんは日勤帯でレントゲン室へ行って撮影することもあります。)

順番に介助に入ります。

ルート類が多い患者さんが多いので、ルートを引っかけたりしないように注意が必要です。

8:00

A:食事介助

食事をとっている患者さんに配膳します。

必要時食事介助を行います。

経管栄養に関しては医師の指示に従います。大体6~8時の間に朝食分を投与します。

B:総括

リーダーは総括を行います。

夜勤帯の入室状況、患者さんの状況について簡単に引き継ぎます。

8:05 引継ぎ

受け持ち患者さんのベッドサイドへ行きで、日勤帯の受け持ち看護師へ引継ぎを行います。

電子カルテで指示を確認しながら点滴の確認、ルート類の確認、酸素投与量や人工呼吸器の設定について引継ぎをします。

複数人の患者さんを受け持つ場合は、順番に引継ぎをしていきます。

リーダーはリーダー同士で引継ぎを行います。

病棟内の患者さんについての状況と医師の指示の変更点を引き継ぎます。

また、夜勤帯でメモした医師の指示の不備についても引き継いでおきます。

8:20

A:記録

深夜帯の記録を行います。

深夜帯で行う処置は少ないため、大体が朝の6時から8時までの記録を行うのみとなります。

そのため、記録の時間もそれほどかかりません。

B:環境整備

病棟内の環境整備を行います。

朝は特にバタバタしてリネン室や作業室がごちゃごちゃしがちです。

すべての業務が終わった人から環境整備に入ります。

定数物品の確認も同時に行います。

9:00 帰宅

記録・環境整備が終了し、日勤帯に不備の有無を確認します。

特に問題がないようであれば業務終了です。

その他

これらの業務の合間に適宜点滴交換や吸引などの処置が入ります。

ICUでは救急外来からの緊急入院、病棟で状態変化があって入室してくることもあります。

ベッドが空いている場合は断ることはありません。

通常の業務に緊急入院・緊急入室の業務が追加されます。

リーダーはスタッフの受け持ち状況を確認して、入室を受けるスタッフを決めます。もし満床の場合は断る場合もあります。

もしくは、入室する診療科の患者さんで前病棟に退室できる人を探して、病棟と調節します。

基本的には入室する診療科の患者さんを動かします。

どうしても動かせる患者さんがいない場合は、他の診療科で動かせる人がいるかを、医師同士で調整してもらいます。

まとめ

・ICUの仕事は患者さんの命に関わる責任の重い仕事

・経験することで急変時に強くなり、どこの診療科へ行っても役に立つ

・ICUの仕事はメンタルが強く、要領のいい人に向いている

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。 企業の採用担当として働く夫とともに、転職を成功させるためのノウハウを発信しています。 看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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