ナース裕美です。
看護師40代で転職って難しい?
転職先は限られる?
転職で気をつけることはある?
こんな疑問にお答えします。
結論、看護師40代で転職は難しくありません。
どこの職場も結婚や出産などをきっかけに退職する看護師が多く、経験豊富な40代は不足しているのが現状です。
なので、しっかりとした転職計画をたてれば、希望の条件の職場に入職することは難しくありません。
ただし、大学病院や美容クリニックに転職するのは年齢的に難しい傾向にあります。
ご自身の強みと弱みをよく分析して転職活動をしてくださいね。
この記事では元看護師の私とタッグを組んで40代の看護師の転職の概要と、転職方法をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
看護師が40代で転職するデメリット
看護師が40代で転職するデメリット:転職すると給与が下がる可能性が高い
40代で転職すると、給与が下がる傾向があります。
特に大学病院で長く働いている場合、転職すると収入は激減します。
大学病院で昇給した給与以上に支給される職場はなかなか見つからないためです。
看護師が40代で転職するデメリット:新しい職場で年下に指導される
いくらキャリアがあるといっても、転職先では新人です。
今まで自分が指導していたような年下から指導や指示を受け仕事をすることになります。
看護師が40代で転職するデメリット:新しい職場では、今までの仕事のやり方を変える必要がある
新しい職場にはその職場の仕事のやり方があります。
今までのやり方にこだわらず、新しいものを受け入れる気持ちがないとうまくいきません。
40代看護師の転職難易度
ずっと同じ職場でキャリアを積んでる場合 難易度:低
経験のある診療科であれば需要があるので、希望の条件でしぼって転職先を探します。
採用される確率は高いので、いい条件の職場を選んで応募しましょう。
ブランクがある場合 難易度:中
ブランクがある場合は、少し転職先は限られるので、できるだけ多く条件の合う職場を探して応募します。
採用側とのマッチング次第なので、不採用でも気にせずどんどん応募しましょう。
転職を繰り返している場合 難易度:高
転職を3回以上している場合は少し転職活動が難航するかもしれません。
採用側に退職した理由をはっきり伝えるようにしてください。
退職理由は結婚や出産がきっかけだった、やりたい診療科があったなど、人生の転機だったことや前向きな理由がいいですね。
人間関係や労働条件への不満などを理由にするのは控えておきます。
40代看護師はどうやって転職先を選べばいいのか
40代看護師は転職しやすいとはいえ、経験のない診療科には当然のことながら採用されづらい傾向にあります。
条件のいい職場に転職するためには、経験値を十分に評価してくれる職場に応募しましょう。
また、「子供に手がかからなくなってきたので、若い人と同じようにガンガン働きたい」、「20代、30代に夜勤もバリバリこなしていたので、また同じように働こう」と考えるのは無理があります。
20代30代に比べると40代は体力も落ちてくる頃。
よほど体力がある人を除いて、若い人と同じように働くことは体力的に厳しいでしょう。
今後体力が確実に落ちていくことも考えると、介護施設などの体力仕事や夜勤を若い人と同じようにこなすなど、あまりにハードな職場は避けたほうが無難です。
そんなあなたにおすすめするのは外来のみの病院や小規模クリニック、訪問看護、企業の産業看護師です。
収入をできるだけ落としたくない場合は訪問看護か産業看護師が良いでしょう。
2つとも仕事をするうえで経験値が必須なため、採用時に経験豊富な40代は若手よりかなり有利となります。
ただし、産業看護師の採用は人気で求人数も少なく狭き門なので、希望する場合はしっかり面接対策をして応募しましょう。
また、管理職の求人に応募する手もあります。
管理職枠であれば、転職の難易度は上がりますが、給与の設定が高いため収入を下げずに転職することも可能です。
管理職の求人は非公開求人としている病院が多いので、看護師専門の転職サイトで探します。
それぞれの求人の詳細は以下の記事も、参考にしてくださいね。
【夜勤なし】日勤の求人選び方
訪問看護求人の探し方
企業求人の探し方
40代看護師が転職時に注意すること
①面接で経験値をアピールすると共に新しい仕事への意欲をアピールする
採用担当が面接で確認したいのは
・なぜ転職したいのか
・なぜ当院を志望するのか
・どの診療科の経験が何年あるか
・他のスタッフとうまくやれるか
・新しい職場の仕事を覚える気があるか
です。
なので、面接官には「明確な転職理由」、「新人として1から頑張りたいこと」、「新しい仕事を覚えることへの意欲」をハキハキと答えるようにします。
採用担当は我の強さや上から目線の考え方などはすぐ見抜き、「うちの職場には馴染めないかな。。」とマイナス評価をします。
「新しい職場で働くには、新しい職場のやり方を教えてもらうのは当然」という、謙虚な気持ちで面接に望むことが大切ですね。
また、必要以上の経験値アピールは逆効果です。
採用担当としては、経験値は履歴書の確認と、いくつかの質問で把握できるので、必要以上に前の職場の経験値アピールをされるとゲンナリしてきます。
それよりは、当院でどうしても働きたい理由や新しい仕事への意欲が前面に出ている応募者の方が好印象です。
②経験のある診療科に応募する
どうしてもやってみたい強い希望がある場合は別として、過去に経験したことのある診療科がある職場に応募しましょう。
③できるだけ多くの求人情報を集めて応募する
それぞれの職場が求めている人材は異なります。
希望の条件を満たす求人をできるだけ多く集めて応募しましょう。
応募の母数を増やせば、必ずあなたを評価してくれる職場が見つかります。
40代看護師求人の探しかた
40代の看護師が求人を探すには、転職サイトと都道府県看護協会のサイトの利用がおすすめです。
なぜかというと、採用側が求めている年齢層が、一般の求人には記載されていないからです。
転職サイトであれば採用側がどのような年齢層や人材を求めているか把握しているため、40代の需要がある求人を紹介してくれます。
若手を求めている職場に数多く応募しても、採用されず消耗するだけなので、効率よく転職活動を進めてくださいね。
また、管理職の求人は非公開求人としている職場が多いので、転職サイトで探しましょう。
おすすめの看護師転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
都道府県看護協会
都道府県看護協会のサイト「ナースセンター」(登録無料です)
https://www.nurse-center.net/nccs/#area_search
登録すると希望条件に合った求人情報を自動マッチングで紹介してくれます。
直接自分で応募する方法とナースセンター経由の応募のいずれかを選択でき、その後面接を受け、入職するかを決定します。
転職サイトと並行して使うことをおすすめします。
看護師を40代から目指すのは無謀なのか
看護師を40代から目指すのは無謀なのか?
私の学生時代も、同級生に40代の主婦がいました。
確かに、40代で夜勤有りの病院で働くのは体力的にも辛い部分があるかもしれません。
それでも、看護師に強い思い入れがあって資格を取った人は強いです。
看護師40代の体力について
それでも多くの40代は若い人に比べると体力が落ちているのも事実です。
「若い人と同じように働こう」と思うと心身ともに辛くなってしまいます。
看護師としての働き方、働く場所はたくさんあります。
自分の体力と相談しながら、最適な場所で、最適な働き方ができるように調整していくことも大切です。
40代の看護師と夜勤について
人によって感じ方は違いますが、年齢が上がれば若いころのようにはいかなくなるのが現実です。
まとめ
・需要があるので、40代の看護師が転職することは難しくない
・転職サイトで40代の看護師を必要としている職場を探すことが大切
・できるだけ多くの求人情報を比較して応募する
転職は人生を変えます。
あなたが本当に満足できる転職をできるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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