大学病院の看護師の仕事内容は??
大学病院の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
大学病院(私立)の看護師の求人数は限られていますが、給与は高く福利厚生も充実しています。
安定的に高収入を得たい方、最新の技術・知識を身につけたい方におすすめの転職先となります。
また、研修制度が充実しているため、中途採用で入職しても安心して働くことができると言えます。
この記事では看護師の私が、大学病院(私立)の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美 / 緒方裕美
看護師免許を持つ。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
大学病院(私立)の看護師の特徴
さっそく、大学病院(私立)の看護師の特徴をご説明します。
診療科が多い
大学病院は、医療に関する教育を行っている場所でもあります。
そのため、診療科が細かく分かれており、各診療科が専門的な診療を実施しています。
看護師も診療科が異なれば仕事の仕方が大きく変わります。
専門性を高めることができる
大学病院では、医療行為だけに集中して取り組むのではなく、研究や学生の教育に携わる機会も少なくありません。
自分のスキルアップ、専門性を高める、先端医療を学ぶことを目的にしている人には最適な環境となります。
最新の技術・知識を得られる
大学病院は先端医療に積極的なため、設備なども常に最新の状態に更新されており、最新の技術・知識を得ることができると言えます。
そのため、勉強会や研修会が多いのも特徴です。
大学病院の看護師のメリットデメリット
ここでは大学病院の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
メリット
知識が身につく
前述の通り大学病院は教育機関でもあるため、定期的に勉強会や研修会、発表の場があります。
また、新人研修や中途採用に対しての研修も充実しています。
実際の現場では、プリセプターやコーチがつくため、日々の業務の指導もしっかりしてもらえます。
技術や知識で不安なことを質問できる体制が整っているため、安心して働くことができます。
最新の医療を臨床で行える
大学病院は治験や最新の医療を積極的に実施しています。
また、入院患者さん自体も重篤であったり、原因不明の難病を抱えているという方が多くいます。
常に新しい医療や看護に触れることができると言えます。
治療法が確立していない患者さんを看護する必要もあるため、日々プレッシャーと戦うことにはなりますが、必ず今後役に立つものになります。
看護体制が整っている
大学病院では各部署の勤務体制や残業時間を把握し改善する部署や、職員カウンセリング、定期的な個人面談が設置されており、職員の負担が少なくなるよう日々労働環境が改善されています。
転科ができる
大学病院の中では、現在の部署で働きづらくなっても、すぐに転職!となるのではなく転科や外来への異動という選択肢があります。
退職して一から新しい環境で働くよりも、システムや勤務形態を把握している職場で働く方が体力的にも精神的にも楽と言えます。
転職に強い、有利に働く
大学病院である程度の勤務経験があると、転職先で評価されます。
一般の病院では、大学病院を退職した看護師を好待遇で働いてもらおうとするところもあるため、ある程度の土台がしっかりしていれば、復職や転職に有利に働くといえます。
指導力が養われる
大学病院は医療機関であり教育機関でもあります。
そのため、看護師経験3年目以上となるとプリセプターとなり、その後リーダー、コーチ、学生担当というように他者へ指導することが多くなります。
新人や学生の指導を自分の仕事の合間に行うようになるため非常に忙しくはありますが、各々に合わせた指導方法を模索していくことで他者への指導スキルが上がります。
また、指導を行うことで自分自身の復習や新たな発見につながっていきます。
デメリット
離職率が高い
大学病院は労働環境が整っていると言われますが、実際は日々の勉強や定期的な研修会などでプライベートな時間を確保できなかったりすることで、離職率が高いのも特徴です。
中堅看護師が育つ前に離職してしまうことが多く、経験が浅い看護師とリーダーができる経験豊富な看護師で二極化してしまう傾向にあります。
そうするとその二極の実力差・意識の差でさらに人間関係にひずみがでてしまう、という悪循環に陥りやすいと言えます。
専門性が偏ってしまう
大学病院では患者の疾患別に部署が細分化されているため、疾患に応じた処置内容や知識が偏ってしまいます。
採血や点滴があるのが珍しい部署もあれば、山ほどあり目が回りそうになる部署もあります。
まんべんなく知識・技術を磨いていくために数年ごとに部署異動を希望するなどの必要があります。
経験年数を重ねるほど責任重大
大学病院では勤務年数に応じて重症患者の受け持ちやリーダー業務、委員会や勉強会の調整、新人教育など、責任の重い仕事を任されるようになっていきます。
また、看護学生の実習指導も行います。
それが精神的に負担になることも多いといえます。
委員会活動が忙しい
大学病院ではリスク、感染、防災、サマリーなど様々な委員会があります。
部署内でも、それぞれの委員会に準じた係活動が行われます。
各々がどれか一つの委員会・係に所属する必要があります。
勤務時間外での委員会活動・係活動を行うことになりますので、プライベートの時間を削る必要がでてきてしまい、精神的な負担となります。
大学病院(私立)の看護師に向いている人
ここでは、大学病院の看護師に向いている人をご説明します。
向上心のある人
大学病院は常に新しい治療法や最新技術を扱っています。
また、全国でも珍しい疾患を扱い治療を行っている患者さんと関わることができます。
そのため看護師としても新しいスキルや知識を身につけていくことができます。
勉強に対して貪欲でありスキルアップしたいという気持ちを持ち続けることが必要です。
体力のある人
大学病院は非常に忙しい職場が多いのが特徴です。
そのため、体力があるということは重要です。
ベテラン看護師の離職理由の一つが体力的に厳しくなったから、というものが多いです。
精神的に強い人
前述の通り人間関係に悩む人も少なくありません。
そこで負けない精神力が必要です。
また、大学病院には他の病院での治療が難しい患者さんだったり、難病の患者さんなど高度な医療を期待して入院してくる人も少なくありません。
そのため、治療成果が出づらいことも多く、患者さんが苦しむような場面も多く目にすることになります。
そんな時も冷静に適切な看護を提供できるような強い精神力が必要となります。
コミュニケーション能力が高い人
大学病院では多くの患者さんだけでなく、他職種スタッフも多くいます。
また、他の医療機関からの見学者、実習生、教員など多くの人と関わる必要があります。
それぞれの人たちとの調整や指導などを行うため、高いコミュニケーション能力を持っていることが重要です。
大学病院(私立)の看護師求人を探すには
大学病院(私立)の求人数は限られているため、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。
転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
大学病院(私立)の看護師の給与は基本給が高めに設定されている病院が多く、福利厚生も充実していますが、どこの病院を選ぶかで労働条件は変わってきますので、求人情報をよく見極めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・大学病院(私立)の看護師の求人数は限られているが、給与は高く福利厚生も充実している
・安定的に高収入を得たい方、最新の技術・知識を身につけたい方におすすめの転職先
・研修制度が充実しているため、中途採用で入職しても安心して働くことができる
じっくり求人を比べながら、ベストな職場を見つけたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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