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病児保育の看護師の仕事内容を知りたい!
病児保育の看護師になるにはどうしたらいい??
こんな疑問にお答えします。
病児保育とは、病気にかかっている子どもに対して専門家(保育士、看護師、栄養士、医師など)が保育と看護を行い、子どもの健康と幸福を守るためにあらゆる世話をすることです。
病児保育は病気の子どもを預かる場なので、保育士だけでなく看護師の配置が義務付けられています。
病児保育の求人は、地域によって施設数が異なるため、求人数にも差があり、看護師向けの求人が保育士向けに混ざっていることもあります。
保育士向けのように感じても「看護師も歓迎」「無資格可」などの表示があることがよくあるため、確認が必要です。
また、クリニック・病院付属の施設の場合は、外来業務と並行して病児保育に携わることがあります。
そして、保育所付属の場合は通常の保育における看護業務と病児保育を兼ねていることがあります。
求人を探す際には、よく募集要項を確認する必要があります。
この記事では看護師の私が、病児保育の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
![ナース裕美(緒方裕美)写真](https://nursehiromi.com/wp-content/uploads/2022/09/ナース裕美(緒方裕美)写真.webp)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
病児保育の看護師の仕事内容
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病児保育は国が行う「乳幼児健康支援一時預かり事業」のひとつとして実施されており、病気が回復していない場合に、施設の利用条件に当てはまれば利用することが可能です。
親の就労の有無に関わらず、全ての子どもに対して保証されていますが、実際は仕事の都合で子供の看病ができない親に代わり保育をするサービスを指すことが多いです。
病児保育を運営する施設は、医療機関併設型(クリニック・病院に併設)、保育所型(既存の保育所が病児保育室を設けている)、単独型(NPO法人などで運営)、訪問型(病児保育専門の事業所から派遣)の4種類あります。
それでは、病児保育の看護師の具体的な仕事内容をご説明します。
子どもの健康管理と看護
病気の子どもを預かり、検温や全身のチェックを行います。
発熱をしている子がほとんどです。
一人一人の発熱の状態に合わせてクーリング、水分補給、衣服などの環境調整、薬剤の使用などの対応を行います。
子どもは容態が急変しやすいこともあるため、こまめにチェックしていくことが必要です。
感染対策
インフルエンザやノロウイルスなどの感染症の病気の子どもも預かります。
排泄物や嘔吐物などへの基本的な対策を行います。
子どもは急に嘔吐をする場合も多いため、すぐに周辺の消毒を行えるように準備をしておくことが大切です。
また、感染対策について、看護師以外のスタッフや保護者にも周知しておくことが必要です。
子どもの日常生活の援助
子どもの体調は時間によって変化します。
朝はグッタリしていても、午後には元気になって遊びだしたりもします。
子どもたちの年齢・発達に応じて保育を行うことも大切な業務の一つです。
子どものメンタルケア
子どもは初めての場所や親から離れることに不安を感じます。
ましてや病気で気持ちが落ち込んでいればなおさらです。
不安な気持ちを受け止め、安心して過ごせるように環境を整え、子どもに寄り添っていきます。
病児保育の看護師のメリットデメリット
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メリット
キャリアアップを望める
病児保育に関連する認定資格があります。
認定病児保育専門士と認定病児保育スペシャリストの2種類です。
認定病児保育専門士に関しては看護師・保育士を対象とした認定資格です。
認定病児保育スペシャリストは看護師でなくても取得できます。
夜勤がない、土日休みが多い
病児保育に夜勤はありません。
勤務時間は併設施設と同じです。
保育園併設の場合は保育園の閉園時間で勤務終了です。
土日休みの施設も多いため、プライベートと両立しやすい職場と言えます。
体力的に楽
病院勤務などと比べると業務量は少なめです。
介助自体も子供を対象としているため、力仕事はほとんどありません。
体力面ではそれほどハードではないと言えます。
デメリット
給与は低め
病児保育の求人はほとんどがパートで正社員雇用は少ないです。
そのため、給与も比較的低めと言えます。
プレッシャーが大きい
預かっている子どもが急変することもあります。
迅速な判断と行動が求められるため緊張感があります。
また、保護者から病状についての詳細な説明を求められることも多いためプレッシャーがかかります。
医療技術の向上は難しい
病院などと違い採血や注射といった技術を提供することはありません。
また、提供する医療も最低限のことになりますので、最新の知識を知ったり、使ったりすることはありません。
病児保育の看護師に向いている人
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小児科経験のある人
病児保育の対象は子どもです。
そのため、子どもに関する看護スキルを持っていることは大前提となります。
子ども特有の病気や感染症などについての知識や理解が必要となります。
また、子どもに対する生活援助も行うため、子どもの発達や遊びについても知識をもっていることが求められます。
コミュニケーションスキルの高い人
前述の通り病児保育では不安をもつ子どもと接することになります。
また、病気の子どもを預けることに対して不安を持つ保護者もいるでしょう。
両者ともに安心して利用できるように気持ちに寄り添っていくことが必要となり、子どものケアにおける注意点、病状を他スタッフや保護者に伝え、共有できるようにしていくことも必要です。
そのため、周囲の人たちと円滑にコミュニケーションを築いていける能力が求められます。
病児保育の看護師求人を探すには
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求人によっては募集要項に「子育て経験がある」「小児科経験3年」などの条件がある場合があります。
病児保育の求人数は少ないので、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
病児保育の求人を探せる看護師転職サイトはジョブメドレー 看護師がおすすめです。
数少ない病児保育の職場を探すことができます。
まとめ
・病児保育では子ども健康管理が主な業務。小児科経験があるとよりよい。
・給与は低めだが、体力的には辛くないため、プライベートと両立したい人に向いている
・求人は少なく、保育士の求人と混ざっていることがある
病児保育の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明しました。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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