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看護師の転職時期とタイミング

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看護師の転職時期

転職の時期っていつがいい??

採用が多い時期ってある??

転職活動はいつから始めたらいい?

そんな疑問にお答えします。

結論、転職に有利な時期は夏と冬です。

この時期に向けて転職活動をスタートすることで、スムーズに転職できる確率が増えます。

また、看護師としてのキャリアで言えば、経験年数3年以上がよいでしょう。

3年は同じ診療科で働かないと技術も習得できませんし、1~2年で辞めた人は採用担当からするとあまり印象が良くないからです。

この記事ではキャリアアドバイザーと採用担当が、転職を有利に進める時期の選び方をご説明します。

この記事があなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

看護師の転職におすすめの時期

大学病院など

大学病院などの規模の大きな病院は毎年4月採用に向けて、夏前から求人を出すところが多いです。

最近ではより良い人材確保のために、各病院とも募集時期が早まっている傾向があります。

なので、5月、6月あたりから転職サイトや病院のホームページで求人をチェックして、平行して志望動機や履歴書の案を考えておきます。

希望の病院の候補がいくつか絞れたら、履歴書を作って応募しましょう。

求人数が多い7月前後に向けて転職活動を進めるのが、大学病院などへスムーズに転職する秘訣です。

また、他に11月~1月にかけて中途採用の求人が増える時期もあります。

これはボーナスをもらった後に退職する人が多いためです。

ここも狙い目なので夏の時期の求人を逃してしまった場合は、引き続き冬に向けて転職活動のペースを落とさないことが大切です。

小規模なクリニックなど

小規模なクリニックは、さほど転職時期を気にしなくてもよいでしょう。

退職や人手不足、新規オープンなどで不定期に求人が出ますので、転職サイトに登録するか、病院のホームページを定期的にチェックして、希望に合うクリニックをじっくり探しましょう。

採用人数は少ないので、マメにチェックしておかないと、条件のいいクリニックはすぐに採用が終わってしまいます。

希望の条件をあらかじめ決めておいて、その条件を基準に焦らず求人を探すことが大切です。

看護師転職時期:1~3月

この時期は求人数が増加します。

そのため、条件のよい求人が見つかりやすくなります。

求人数が多いと、比較ができます。

少ない時期に転職してしまうと、転職先がなかなか決まらなくて焦ったり、他と比較ができなくて焦って転職したら失敗した、なんてことになりかねません。

1月は特に求人が多いのにライバルが少ない、最適な状態の時期です。

12月ごろから情報を集め、1月中に選考・面接を受け内定を決めてしまうのが最も効率的です。

看護師転職時期:4~5月

転職に向かない時期です。

4月になると求人数は一気に減ります。

それなのに3月末で退職した人が求人を探し始めるようになります。

求人数は少ないのに、求職者は増えるためライバルが増え、競争率が高くなります。

できるだけ3月中に内定を決められるように早めに行動しておくことが重要です。

看護師転職時期:6~8月

求人数は徐々に増えていきます。

それでも転職市場の動きは鈍い時期となります。

そのためこの時期は転職にあたっての準備期間として、自分のスキルを見直したり、希望条件の優先順位をまとめたりしましょう。

大学病院などはこの時期に採用試験を行うところも多いため、希望する人はしっかりと情報をチェックしておきましょう。

看護師転職時期:9~12月

年末にかけて徐々に求人数が増える時期です。

施設側も採用ニーズが高まっているため転職活動を始めるにはよい時期と言えます。

ただし、施設側はこの時期の転職者には即戦力を求めているため、自分のスキルをしっかりと把握しておくことが大切です。

看護師転職おすすめしない時期

4月5月は入職する人が多いため、求人は少なくなる時期です。

ここで求人をしているということは、何らかの事情で看護師が辞めているか、そもそも離職率が高くて人気のない病院の可能性があり、よく見極める必要があります。

夏に新規オープンするための求人など、この時期に募集しなくてはならない明確な理由があれば応募しても問題ないでしょう。

看護師転職時期:月ごとの求人事情

まず初めに、月ごとの求人事情や求職者数の状況をご説明します。

看護師転職時期:4月

新卒の入職があるため人員は潤っています。

そのため求人数は少ないです。

転職施設の選択肢も狭まっていますので、転職には不向きです。

総合病院や大学病院は来年度の4月採用に向けて動き出すところもあります。

情報収集を始めておくといいですね。

看護師転職時期:5月

4月と同様新卒が入職したことで求人は少ない傾向にあります。

また、施設内自体も新卒の教育などでバタバタしているため、あまり転職には向かない時期となります。

焦って転職をするよりは情報収集の時期にあてた方がよさそうです。

看護師転職時期:6月

ボーナスをもらってから辞める、という人が増えるため転職希望者が増加します。

それと共に離職者の補充を行うため求人も増えてくる傾向にあります。

ただし、求職者も増えるため求人倍率は高めとなります。

この時期は公務員などの求人が出るころでもあり、来年度4月入職者の求人も出始めますので、しっかりと情報取集をして転職先を選択することが必要となります。

看護師転職時期:7月

6月の離職者を補うために求人は増加した状態のままです。

そのため多くの求人の中から転職先を決めることができます。

しかし、求人倍率もいまだ高いままの状態となります。

その年の後半(10月ころ)や、年始から新しい職場で働きたい、という人はこの時期から求人探しや転職サイトへの登録などを始めるとスムーズに転職活動を進めることができます。

看護師転職時期:8月

求人数は多いままの状態です。

しかし、施設自体が夏季休暇や盆休みに伴い人手不足の状態です。

転職してすぐに慌ただしい現場に入ることになるかもしれません。

また、研修やフォローが手薄くなる可能性もあります。

看護師転職時期:9月

即戦力を求める求人が増加します。

経験年数がある看護師にとっては転職に適した時期となります。

年末に向けて大量採用する施設も多いため、自分のスキルをしっかりとアピールできると即戦力として転職しやすい時期となります。

看護師転職時期:10月

9月に大量採用をする施設が多いため求人は少なくなります。

しかし10月は部署異動などがある施設が多く、それに伴い人員の補充を行うこともあります。

ここでも即戦力が求められます。

看護師転職時期:11月

年末の離職者対応のために求人が増えるため転職活動を始める時期として適しています。

年始からの入職とともに、年度初め入職者の求人も増えてきます。

看護師転職時期:12月

年末に向けて施設も繁忙期を迎えるため転職には向きません。

仮に入職したとしても忙しさから教育やフォローが十分に受けられない可能性があります。

そのため、求人数自体も減少する傾向にありますので、ここで焦って転職することはお勧めできません。

それならば年明けを待って転職活動を始めた方が効率がいいです。

看護師転職時期:1月

1月は年末で離職者が出ることもあり、求人数が増える傾向にあります。

また、4月入職に向けての求人も増えます。

その一方で、年始ということもあり求職者自体の動きが活発でないことも特徴です。

そのため、求人数の割に応募する人が少なくなり、倍率自体も下がります。

1月は希望の職場へ転職しやすい時期と言えます。

看護師転職時期:2月

1月に比べて求人数は減る傾向にあります。

しかし、1月同様求職者の動きが活発ではありません。

転職時期としては全体的にゆったりとした時期となります。

そのためライバルも少ない状態となりますので、ここで内定を決められるように動いておくとスムーズです。

看護師転職時期:3月

4月入職者の補充がほぼ済んでいる状態になるため求人数は減少します。

施設によっては募集人数に足りないため求人を出しているところもありますが、選択の幅は狭まります。

この時期の転職活動はあまりお勧めできません。

求人数が増えはじめる6月くらいまで情報収集をしながら待つ方が、条件の良い転職をできる可能性が高いです。

看護師キャリアとしての転職の時期

ベストな時期は経験年数3年以上~がよいです。

1つの職場に3年いれば技術が一定のレベルに達しますし、プリセプターになれるレベルとも言えます。

病院側としても即戦力として扱うのが3年以上というラインとなりますし、同じ職場で3年働ければ、一定程度の仕事力、忍耐力はあるとみなします。

逆にそれ未満の経験年数1年~2年で転職を考えているとなると、

「職場への適応力がないのでは」

「人間関係でもめるタイプなのでは」

「忍耐力がないのでは]

と余計なイメージを持たれてしまうことは間違いありません。

しかし、我慢して仕事を続けるより多少転職のハードルが上がったとしても、毎日イキイキと仕事をするために本当に自分に合った職場を見つける方が賢明だと私は考えます。

経験年数の転職おすすめ度

各経験年数の転職おすすめ度をご説明しますので、参考にしてくださいね。

経験年数1年

転職はおすすめしません。

特別な事情がないかぎり、もう少し同じ職場で働きましょう。

採用担当も1年前後で辞める人より、3年以上経験のある応募者を評価します。

転職活動はもう少し働いてからの方が、条件のよい職場に転職できます。

ただし、心身ともに限界だったり、間違いなく仕事が自分自身に向かないのであれば、早めに舵を切って、転職を進めることをお勧めします。

経験年数1年未満での転職についてまとめた、以下の記事を参考に転職を成功させてくださいね。

看護師と採用のプロが考える1年目の転職

経験年数2年

転職はおすすめしませんが、理由次第で採用される可能性はあります。

ただし、採用担当は「忍耐力や協調性がないのでは」と不安に思っていますので、それを払拭できる志望動機、面接での対応が必要になってきます。

具体的には、

「どうしてもチャレンジしたい診療科がある」

「志望する病院でしかできない業務がある」

など、前向きかつ転職しなければ実現しないことがあるという志望動機をアピールできるかどうかが重要です。

また、できるだけ現在の職場のマイナス面を理由にしないように注意します。採用担当はこの点はかなり敏感です。

面接では”笑顔で明るくハキハキと答える”だけでも、「前の職場の人間関係で揉めたのでは」という採用担当の不安を和らげることができます。

この”笑顔で明るくハキハキと答える”ことは当たり前のようで、半分くらいの応募者ができていません。

鏡や携帯の動画で自分を撮影して少し練習すると、面接での印象がぐっとよくなりますので試してみてくださいね。

経験年数3年

経験年数3年あれば、転職活動に支障はないでしょう。

ある程度経験してきた診療科の技術があるとみなされ、即戦力としても期待されます。

しっかりとした志望動機は必要ですが、採用倍率の高い人気の病院にも転職することができます。

経験年数4年以上

採用側としては一番欲しい人材となります。

しっかり働いて技術や仕事力を磨いてきたことを志望動機や面接でアピールできれば、採用される確率は高いので、心配ありません。

じっくりいい求人を探して転職活動をしてくださいね。

経験年数10年以上

看護師としてのキャリアは十分すぎるくらいあるので、明確な転職理由があれば転職に支障はありません。

ポイントは経験年数が長いと採用担当としては、

「自分の仕事のやり方や前の病院のやり方にこだわりすぎて、新しい職場になじめないのではないか」

「新しい職場のメンバーとうまくやれるだろうか」

と若干の不安を感じます。

なので、それを解消してあげるような対応をすると、スムーズに転職することができます。

具体的には志望動機で「新しい職場で新しい技術や仕事のやり方を学びたい」ことをアピールしたり、面接で面接官との会話のキャッチボールをうまくすることを心がけることが大切です。

経験年数をどのくらい気にしたらいいのか

経験年数のおすすめ度が低いからといって転職を諦める必要はありません。

転職したいのであれば、それは気にせず転職活動をするべきだと私は考えます。

さすがに1年経たずに転職するのはあまりおすすめしませんが、転職したいと考えるには理由があります。

我慢して続けるよりは、「どうしても経験したい診療科が今の職場にはない」など、採用担当が納得する転職理由を考えて採用してもらえばいいわけです。

色々な病院をリサーチして、履歴書、志望動機、面接対策をしっかり準備して応募すれば、必ず合格することができます。

病院の求人を探すには

大学病院や総合病院もしくはクリニックどれを選ぶかで、給与などの待遇は異なってきます。

なので、転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。

転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。

また、転職サイトは様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。

おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。

看護師1年目の転職時期

ここでは、看護師1年目の転職時期について採用担当の視点で考えてみましょう。

結論、1年目で転職するのであれば、最低でも半年以上は働いてから転職活動を始めることをおすすめします。

看護師1年目では看護師としてのスキルもビジネススキルも完全に身についているとは言い切れません。

また、社会人としての経験も不十分なので転職活動での自己アピールの難易度が上がります。

看護師1年目の転職のメリット・デメリットをまとめた以下の記事も参考にしてください。

看護師は転職しやすいのか

看護師は転職しやすいのか?

結論、看護師は転職しやすいと言えます。

看護師は売り手市場です。

潜在的な看護師は多いものの、実際の現場では常に人手不足なため、看護師の求人案件は多いです。

ただし、転職のしやすさは、その人の持っているスキルや経験によっても変わってきます。

新人看護師よりも経験のある看護師のほうが転職しやすいのは言うまでもありません。

また、病院以外の求人案件も多いので、様々な働き方に対応できると言えます。

それでも、転職目的や将来的なビジョンがはっきりしていないと転職は難しくなりますので、転職しやすいからといって、分析を曖昧にしないことが重要です。

看護師の転職に踏み切れないときは

転職に踏み切れない時は、なぜ「転職しよう」と考えたのかを再度思い出しましょう。

何かしらの理由や原因があったはずです。

「それでも迷う」というときは、転職することはもう一度考え直した方が良いとも言えます。

一時の感情だけで転職を考えてしまったり、今の職場の不満だけで転職を考えてしまうと、転職してから職場の雰囲気が想像と違ったり、想定の労働条件ではなかったりして後悔するということもあります。

もう一度、転職の軸となる

「転職目的」

「希望条件」

「将来的なビジョン」

を分析し直してみましょう。

一時の感情であった場合は勢いで転職することはおすすめできません。

勢いで転職しても満足する転職はできません。

冷静になって、今自分が置かれている状況を正しく分析することが必要ですね。

転職活動に役立つ記事

転職活動をスムーズにすすめるための記事をご紹介します。

以下の記事を参考にしながら、効率的に準備してくださいね。

転職活動の進め方

転職活動は戦略的に行うことが、失敗しない転職をする秘訣です。

転職活動に不安がある方は、転職方法をまとめた、以下の記事を参考にしてくださいね。

看護師と採用のプロが教える失敗しない転職方法

履歴書の書き方

希望の求人が見つかったら、履歴書を書いて応募することになりますが、意外とじっくり考える時間がなかったりします。

採用担当の視点で、履歴書の書き方や絶対にはずせない気をつけるポイントをまとめた以下の記事も参考にしてくださいね。

志望動機の例文もありますので、時間のない方は編集して使っていただければと思います。

看護師と採用のプロが教える看護師の履歴書の書き方

面接対策

入職を希望してから面接日まで意外と時間がなく、面接対策する余裕がなかったりします。

そんな方のために、できるだけすぐに面接対策ができるように、よく聞かれる質問を1問1答でポイント解説しています。

看護師と採用のプロが教える失敗しない面接対策

まとめ

・転職に有利な時期は夏と冬

・看護師としてのキャリアでは経験年数3年以上がよい

・転職したいのであれば、時期はそこまで気にせず工夫して転職活動をすれば問題ない

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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