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准看護師と看護師の違い

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准看護師と看護師の違い

准看護師と看護師の違いってなに??

仕事内容に変わりはある??

准看護師は、都道府県知事発行の免許を得て、医師や歯科医師、看護師の指示のもと、病気や怪我を患っている人の看護や診療の補助を行います。

看護師との大きな違いは、「国家資格ではないこと」「医師や看護師の指示がないと業務をおこなえないこと」の2点です。

つまり自分の判断で業務を行うことができません。

准看護師の勤務する場所は看護師と同様です。

しかし、看護師の7割が病院で働く中、准看護師は診療所で働いている人が多いのが現状です。

そして、医療現場の看護師不足があるため、診療所や介護施設で准看護師の求人が増えています。

この記事では、元ICU看護師の私が准看護師と看護師の違いをご説明します。

あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者

ナース裕美
ナース裕美 / 緒方裕美
大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

准看護師と看護師の免許・資格の違い

准看護師と看護師の免許・資格の違い

看護師

厚生労働大臣が発行する、正看護師の国家資格

准看護師

都道府県知事が発行する免許。都道府県知事発行の免許ですが全国どこでも働けます。

准看護師と看護師の業務内容の違い

准看護師と看護師の業務内容の違い

業務内容は変わらない

准看護師の業務内容は看護師と変わりません。

働く場所によって業務内容は異なります。

バイタルサインの測定、点滴管理、注射、採血、食事介助などの日常生活援助、体位変換、患者さんの移送、手術の補助、カルテ記載など看護師と同様に行います。

前述の通り、准看護師は医師や看護師の指示のもと業務にあたります。

そのため自分で判断して業務を行ったり、看護師に指示を出したりすることはできません。

准看護師と看護師の給与の違い

准看護師と看護師の給与の違い

看護師

平均年収は450-500万円。

准看護師

平均年収は約405万円。

平均時給1400-1500円と時給水準としては高め。

仕事内容は看護師と同様であっても、教育カリキュラムの違いや、記録書の記載の可否、病院機能評価での算定要件などの違いにより年収差が大きくなっています。

准看護師と看護師の教育の違い

准看護師と看護師の教育の違い

看護師

高校卒業が必須。

3-4年の課程で3000時間以上の履修と1035時間以上の実習が必要となります。

准看護師

中学卒業資格があれば准看護学校に入学可能。

准看護師養成所または専門学校の2年課程で1890時間以上の履修と735時間以上の実習となります。

養成所では朝から夕方まで授業を行う全日制と、平日の午後や夜間に授業を行う半日制があります。

准看護師と看護師のキャリアアップの違い

准看護師と看護師のキャリアアップの違い

看護師

経験年数を積むとプリセプターやコーチ、管理職を目指すことが可能です。

また、認定看護師、専門看護師などの資格取得が可能です。

准看護師

准看護師は看護師に対しての指示ができないためキャリアアップが難しいと言えます。

しかし、准看護師から正看護師になることでキャリアアップを目指すことができます。

准看護師から正看護師になるには

准看護師から正看護師になるには

准看護師から正看護師になる場合、改めて学校に最低2年間通う必要があります。

仕事をしながら定時制で通う場合は3年間通学することになります。

ダイレクトに看護師を目指せば最低3年間で済みますが、准看護師から正看護師を目指す場合、結果として4年以上必要となってしまいます。

准看護師のメリットデメリット

准看護師のメリット

試験の難易度は高くない

准看護師の教育課程が修了、または終了見込みがある場合、受験資格が得られます。

試験は年一回、47都道府県で実施されます。試験日は各都道府県で異なるため、同年で複数回の受験が可能です。

試験の合格率は96-98%と高い水準をキープしています。

合格基準は都道府県によって異なりますが、およそ60%以上の正答率が確保できれば問題ありません。

社会人からでも目指しやすい

准看護師は正看護師に比べて資格取得までの課程が短いため社会人からでも目指しやすいといえます。

また、准看護師養成所は平日の午後や夜間に授業を行う半日制もありますので、仕事をしながらでも通学が可能です。

現場業務がメイン

准看護師は看護師からの指示の上での日常生活援助や診療の補助を行います。

そのため、現場仕事がメインとなります。

看護師と比べて書類業務も少なくなります。

また、キャリアアップとして管理職に就く機会は少ないため打診を受けること自体がありません。

患者さんの近くで実務をしたい人には向いている資格と言えます。

准看護師のデメリット

自分の判断で業務を行えない

准看護師は看護師の指示のもと業務を行うことになりますが、実施の業務は看護師と同様の通常業務をこなしています。

しかし、看護計画や報告書などは准看護師は作成できなくなっています。ここに不満を持つ准看護師は多いです。

養成所の減少

准看護師の数は年々減少しています。そのため養成所も減少傾向です。

准看護師の減少

看護師の人手不足が続く中、准看護師の需要は高いですが、需要に反比例して准看護師の数は年々減少しています。

しかし、2年課程で働きながらでも看護職員を目指しやすく、資格取得までの時間とコストがかからないことにより、看護師不足を補う手段となることも事実です。

特に地域医療や介護施設などでは、准看護師のニーズは依然高いものがあります。

准看護師廃止の声もありますが、慢性的な看護師不足を補うためにも今後さらに需要が高まることが予想されます。

まとめ

・准看護師の業務は看護師と同様。しかし看護師の指示もと業務を行うため、自分で判断して看護を提供することができない。

・准看護師から正看護師になれる。准看護師から正看護師を目指す人は多い。改めて学校に通う必要がある。そのため最終的に正看護師になるのであれば、最初から正看護師を目指した方が短期間で資格を取得できる。

准看護師と看護師の違いをご説明しました。

あなたの看護師生活が充実したものになるよう願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

所在地

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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