介護施設の看護師の仕事内容は??
介護施設の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
介護施設は様々な種類があり、介護施設においての看護師は何の仕事をしているのか分かりづらいことが言えます。
最近では介護施設において看護師のニーズも高まっており求人も多くあるため、できるだけ多くの求人情報から自分に合う求人を探すことが大切です。
この記事では看護師の私が介護施設の看護師求人のメリット・デメリット、求人の概要や探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
介護施設の種類
介護施設では利用者の生活の質の向上や、その人らしい生活を送るためのケアを行っています。
介護施設は大きく2つの種類があり、利用者が自宅から通う通所施設と利用者が入所する入所施設があります。
そんな介護施設の種類をご説明します。
◯介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
要介護高齢者のための生活施設です。
65歳以上で身体上または精神上著しい障害があるために常時の介護が必要で、自宅での介護が難しい利用者が入所しています。
◯介護老人保健施設
要介護高齢者にリハビリ等を提供して、在宅復帰を目指す施設です。
要介護者に対して、看護、医学的な介護、リハビリ、その他の医療、日常生活の世話を行っています。
◯介護療養型医療施設
医療の必要な要介護高齢者の長期療養施設です。
療養病床がある病院または診療所で、入院する要介護者に対して、療養管理、看護、医学的な介護、その他の世話、リハビリ、その他必要な医療をおこなっています。
◯サービス付き高齢者住宅
高齢者のための住居で、見た目は賃貸マンションのようです。
状況把握サービス、生活相談サービス等の福祉サービスを提供する住宅です。
◯有料老人ホーム
高齢者のための住居です。
入浴、排せつ、食事の介助、食事の提供、洗濯、掃除等の家事、健康管理のいずれかを行っており、以下のような種類があります。
介護付き
要介護者向けの有料老人ホームで、各自の介護サービス計画に基づいて介護を受けることができます。
住宅型
簡単な生活支援サービスを受けながら生活することができます。
健康型
自立した生活が可能な高齢者の施設です。
◯養護老人ホーム
環境的、経済的に困窮した高齢者の入所施設です。
入居者を養護し、自立した生活を送れるように営み、必要な指導や訓練その他の援助を行います。
◯軽費老人ホーム(ケアハウス)
低所得高齢者のための住居です。
無料又は低額な料金で、食事の提供その他日常生活上必要なサービスを提供します。
◯認知症高齢者グループホーム
認知症高齢者のための共同生活住居です。
入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活の世話、リハビリを行います。
介護施設の看護師の仕事概要
ここでは介護施設においての、看護師の仕事をまとめていますので、参考にしてくださいね。
通所施設(デイサービス、デイケア)
◯看護対象
介護度が低い通所利用者
◯仕事内容
・健康管理(定期健康診断、予防接種の調整含む)
・投薬管理
・急変時の対応
・胃ろう
・経管栄養の管理
・主治医や家族との連絡調整
・食事、入浴、排泄の介助
入所施設(有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅、ケアハウス)
◯看護対象
要支援から要介護の入所者
◯仕事内容
施設常駐看護師として入所者の以下の看護を行います。
・健康管理(定期健康診断、予防接種の調整含む)
・投薬管理
・急変時の対応
・胃ろう
・経管栄養の管理
・看取り
・主治医や家族との連絡調整
・食事、入浴、排泄の介助
・夜勤またはオンコールがある施設もある
介護施設の看護師求人のメリット・デメリット
ここでは介護施設の看護師求人を選ぶ際のメリット、デメリットをまとめています。
病院とは仕事も労働環境も異なりますので、じっくり考えて転職をしてくださいね。
(1)メリット
高度な医療行為がない
介護施設においての看護は健康管理がメインとなりますので、高度な医療行為がなく、精神的に負担が軽いことが言えます。
残業が少ない
定時で仕事を上がれる介護施設が多く、残業は少ないためプライベートと両立しやすいと言えます。
シフト制なのでプライベートとの両立ができる
数名の看護師でシフト制を組んでいる施設が多いため、プライベートとの両立はしやすいでしょう。
病院よりは体力的負担が軽い
健康管理や服薬管理がメインの仕事となるので、病院と比べ体力的には負担が軽いことが言えます。
(2)デメリット
責任が重い
施設によっては医師のいない中で看護師として判断をしなければならない場面もあるため、責任が重いと感じることがあります。
コミュニケーションが大変
利用者、家族、主治医、介護士、ケアマネ、栄養士など多くの人とコミュニケーションを取る必要があり、負担に感じることがあります。
介護など看護以外の仕事もする必要がある
食事、入浴、排泄の介助など医療行為以外の仕事が多くあり、負担に感じることがあります。
看護師としての技術を磨きづらい
高度な医療行為はありませんので、看護師としての技術を磨きたい人には向きません。
介護施設の仕事に向いている人
1人1人の利用者と深く関わって看護したい人
病院より1人1人とコミュニケーションを取りながら看護していくため、もっと利用者に寄り添って看護したい人に向いています
コミュニケーションを取るのが好きな人
利用者はもちろんのこと介護士やケアマネ、機能訓練士、栄養士など多くの異業種とコミュニケーションを取って仕事を進める必要があるため、コミュニケーションが好きもしくは得意な人が向いています。
介護施設の看護師求人を探すには
介護施設の求人を扱っている転職サイトにいくつか登録して、情報を集めます。
数ある転職サイトのなかでも、介護施設の求人が多い転職サイトは以下の2つです。
自分で検索もできるので、じっくり比較することができます。
いずれも最後まで無料で利用できます。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
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28,000件以上の介護施設の看護師求人を保有しています。
看護roo!
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
勤務先によって労働条件、福利厚生などかなり差があります。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目を記載しておきますね。
チェック項目
①基本給だけではなく、各種手当、ボーナスを含んだ年収
給与の計算方法が選ぶ勤務先によってバラバラです。
ボーナス、各種手当ての計算方法は必ずチェックしたい項目です。
②残業時間
年間の実績ベースを聞いて確認します。
③残業代が出るか
始業前の準備や時間外手当が出ない職場もあります。必ず確認しましょう。
④昇給制度
職場によって昇給幅が異なりますので、必ず確認します。長く働くと給与に差が出ます。
⑤退職金制度
勤務先によって驚くほど変わります。年収と退職金トータルで考えたいですね。
※細かく確認するのが苦手な人は、転職サイトのコンサルタントにお願いすることをおすすめします。
施設看護師はやりがいがないのか
ここでは、施設看護師はやりがいがないのか考えてみましょう。
看護師としての「やりがい」をどこに見出すのかはそれぞれです。
「患者さんに寄り添いたい」
「患者さんの回復過程を支援したい」
「患者さん・ご家族のメンタルケアをしたい」
「急性期で患者さんの命を救う手助けをしたい」
施設看護師のやりがいも同じです。
「入所者のQOLを高めるためにできることは何か」
「入所者・ご家族のためにできることは何か」
「スタッフが働きやすい環境にするにはどうすればいいのか」
施設では、看護師と介護士が一緒に働いています。
仕事内容がかぶる部分も多いため、看護師としてのやりがいを感じにくくなる人も…。
でも、考え方次第です。「看護師として」のやりがいというよりも、「入所者のために」という考えで仕事をしていけば、おのずと「やりがい」を見出せるようになるのではないでしょうか。
まとめ
・介護施設は様々な種類があり、看護師の勤務形態も異なる
・介護施設においての看護師のニーズが高まっており、求人も多くある
・病院とは仕事内容も労働環境も異なるので転職する歳はじっくり検討することが大切
内定を勝ちとるために、求人を多く扱っている転職サイトで情報を集め、十分な準備をしましょう。
また、面接では、介護に対しての想い、利用者に対してどんなサービスをして、利用者の生活をどうしていきたいのかを具体的に自分の言葉で伝えられれば、採用を勝ち取ることができます。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
東京都
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電話番号:
Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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