ナース裕美です。
仕事の時、ポケットに何を入れていますか?
看護師ならではの必需品ってありますよね。
看護師はどんなものをポケットに入れて仕事をしているのでしょうか。
この記事では、元ICU看護師の私が看護師のポケットの中身をご説明します。
あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美 / 緒方裕美
大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
看護師のポケットの中身【必需品】
ボールペン
看護師はメモを取る機会が多いです。
情報収集の時にワークシートに書き込む、申し送り時にメモをする、医師への依頼内容をメモする、などなど。
ボールペンを持ち歩くことは基本です。
黒だけでも問題はありませんが、メモを分かりやすくするためにも3色か4色ボールペンを持っているといいですね。
公的な文書にも使いますので消せるタイプのものは避けましょう。
ただのボールペンであってもマスコット付きや、好きなキャラクターのものであったりすると、使うたびにテンションが上がります。
また、患者さんとの会話のきっかけになることもあります。
体験談
医師にボールペンを貸すと帰ってこなくなります。
私はこれで何本持っていかれたか…。
しっかりと名前を書いておくか、誰のものかわかりやすいように特徴のあるものにするといいです。
黒マジック
点滴ラベルを作成するときに使用します。
太い・細いと両面あると便利です。
これもみんな持っているのでなくなりやすいです。
名前を張り付けておきましょう。
体験談
ポケットに入れる時にふたがしっかりと閉まっていなくてナース服にシミを作っている人が多かったです。
そして、油性のため洗っても落ちません…。
気をつけましょう。
時計
看護師は腕時計ができません。
腕時計の部分が不潔になってしまいますし、しっかりと手洗いが行えないからです。
そのため、ポケットにつけておくナースウォッチが必需品となります。
文字盤が逆さ時計になっていて、文字盤部分がリールで伸びるようになっていると使いやすいです。
また、バックライトがついていると夜勤時の暗い中でも文字盤がしっかり見えます。
点滴の滴下確認にも使用しますので秒針つきのものにしましょう。
はさみ
患者さんの処置ではさみを使用する機会は多いため必要です。
安全のため患者さんの近くでは使わないようにすることが基本ですが、念のためはさみは先が丸まっていて、刃先ガードがついたものにしましょう。
また、テープ類を切る機会が多いため、はさみにテープが付きづらい加工がしてあるものが良いです。
はさみの置き忘れ、落下防止のためストラップをつけておくとより良いですね。
印鑑
看護師の様々な記録に押印が必要です。
そのため、印鑑は持ち歩きましょう。
同時に訂正印も必要となりますのでセットで準備します。
ツインタイプの物の場合はキャップをなくしやすいので注意が必要です。
キャップレスのものですとキャップを無くすリスクを減らせます。
自分の使いやすいものを選びましょう。
ペンライト
脳外科や脳神経内科、ICU、救急外来など、患者さんの意識レベルを確認する場面が多い部署で必需品となります。
その他の部署でも、いつ何時患者さんの急変があるか分からないので持っておくと安心です。
夜勤時のライト代わりとしても使用できます。
瞳孔スケールがついていると、いざというときに役立ちます。
電卓
点滴を適切に投与するためには滴下計算が必要となります。
そのために電卓は必要です。
また、現在は電子カルテの病院が多いため出番は減りましたが、患者さんの水分出納管理の計算にも必要です。
ポケットに入る小さめのサイズのものにするとかさばりません。
またタイマーがついているとより使いやすいです。
ペンケース
白衣のポケットに上記の物を直接入れるとバラバラしてしまいますし、落下のリスクもあります。
ペンケースやポーチを使用しましょう。
白衣のポケットのサイズにぴったりのものも販売されていますのでお気に入りを探しましょう。
看護師のポケットの中身【持っていると便利なもの】
メモ帳
特に新人時代、部署異動後に必要となります。
先輩に指摘されたこと、自分で疑問に思って後で調べる必要があること、調べた内容、などなどメモを取る機会は多いです。
あまり大きいとかさばってしまいますので、ポケットに入るサイズで、あまり分厚くないものを選びましょう。
体験談
とりあえずメモするものと、自分で調べてまとめるもの、2冊準備しておきました。
メモ用の物は走り書きなので、どんなにぐちゃぐちゃに書いてもOKとしていました。
あとから綺麗にまとめ用のものに書き出していました。
ペアン
点滴の接続部分が硬すぎてとれない、なんて経験はありませんか?
そんな時ペアンがあると便利です。
手で回しても滑ってしまってあかないものでも、ペアンでつかむと滑らないため簡単に開けることができます。
逆に絶対に開いてはいけない接続部分をペアンで閉めると固く閉めることができます。
体験談
ICUではAラインやCVを挿入することもありました。
そんな時にペアンは大活躍です。
Aラインは接続部分をしっかりと占める必要がありますのでペアンを使っていました。
また、ドレーンの廃液パック交換時にはガーゼを挟んでペアンでクランプしていました。
スケール
長さを図る定規はもちろんのこと、看護師の仕事にはいろいろなスケールが必要となります。
点滴の滴下確認スケール、意識レベルチェックスケール、瞳孔スケールなど。
経験を積むと慣れてきてスケールは必要なくなってきますが、慣れないうちは各種スケールがあると便利です。
看護師のポケットの中身【余裕があったら入れておきたい】
リップ
病院内は乾燥しています。
マスクをつけているからか、夏でも冬でも関係ありません。
また仕事中は水分摂取が少なくなるため軽い脱水状態となりますので余計乾燥します。
唇乾燥しませんか?ポケットの中に余裕があればリップを忍ばせておくといいですね。
ハンドクリーム
看護師にとって手荒れは大敵です。
それでも手指消毒の機会が多いため手荒れを起こすリスクは高いです。
なかなか仕事中にハンドクリームを塗ることは難しいですが、仕事がひと段落したときはどうでしょうか。
休憩時間の前、患者さんの処置が一通り終了して、あとは記録だけの時など、ハンドクリームを塗ってあげると手荒れの予防になります。
患者さんの前に行くときに香り付きの物をつけるのは難しいですよね。
休憩の前、仕事終わりに自分の好きな香りのハンドクリームを塗ることで心もリラックスできます。
看護師のポケットの中身【私が持っていたもの】
胸ポケット
ボールペン、ツインタイプの印鑑、ナースウォッチ
左ポケット
メモ、その日のワークシート
左ベルト
ペアンをくっつけていました。
右ポケット
黒マジック、瞳孔スケール、ペンライト、はさみ、電卓、予備のボールペン
右ベルト
ロッカーのカギとUSBをつけたバネストラップをくっつけていました。
※経験が長くなるにつれてポケットは軽くなっていきました。
まとめ
・看護師のポケットの中身は、これが全てではありません。部署によって必要なものも変わってきます。自分が本当に必要だと思うものだけを持ち歩きましょう。いっぱい入れすぎると逆に使いづらくなってしまいます。
・どんなものでも自分が好きなものを使うようにすると、テンションがあがります。
・少しいいものを長く使うようにしていくと、愛着がわいていいですね。
看護師のポケットの中身についてまとめました。
あなたの看護師人生が充実するよう願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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