救急外来の看護師の仕事内容は??
救急外来の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
救急看護とは「突発的な外傷、急性疾患、慢性疾患の急性増悪などの様々な状況によって、救急処置が必要な対象に実施される看護活動」を言います。
救急処置を中心とした初療段階での看護実践で、場所、疾患、臓器、対象の発達段階、診療科、重症度を問うことはありません。
主に、救急外来や救命救急センターなどの救急医療施設での看護を指しますが、「院内急変、病院前救護、災害救急医療、学校保健、産業看護などの場にも救急看護実践がある」と定義されます。
救急外来の看護師の求人数は多く、給与も高めの傾向があります。
選ぶ病院によって差がありますので、求人情報を集めてベストな職場を見つけたいですね。
この記事では看護師の私が、救急外来の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
救急外来の看護師の仕事内容
救急外来は、一次救急(帰宅可能な軽症患者)、二次救急(入院治療や手術を必要とする重症患者)、三次救急(一次、二次救急では対応が不可能な重篤疾患や多発外傷の患者)があります。
それでは、具体的な救急外来の看護師の仕事内容をご説明していきます。
救急処置の実施
心肺停止患者さんへの救急蘇生処置や、出血を止める止血や包帯法、骨折時の処置などの応急処置を指します。
医師が行う様々な救急治療場面で、処置介助を行うことも多いです。
診療補助
医師の診療を補助します。
救急に来た患者さんはまず「意識確認」「気道確保」「血管確保」「採血」「酸素投与」を行うことが多く、その初期治療の補助を行います。
また、医師とともに患者の状態を観察し、処置の先読みをし、機器や検査の準備を行っていき、検査への案内や必要時緊急手術への案内を行います。
生活援助
上記の医療行為の他に、体を清潔に保ったり、移動を介助したり、痛みを和らげたりなどの生活行動援助を行います。
家族対応
急な病状の悪化、事故などの突発的な状況で救急外来を受診される方が多いため、ご家族は精神的に強いストレスを抱えています。
そんな混乱を抱えている状況でも検査や処置が進み、代理意思決定を求められる場面が多くあります。
その際ご家族に寄り添い、話を傾聴し、精神的安定を図っていただくような関わりが重要となります。
モニター管理、点滴管理
救急外来にも状態の安定した経過観察の患者さんもいます。
そういう場合は病棟と同じようなバイタルサイン管理、モニター管理、点滴管理、水分出納管理を行います。
救急外来の看護師のメリットデメリット
ここでは救急外来の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
メリット
看護師としてスキルアップできる
救急外来では様々な診療科の患者さんに対応することが必要です。
また、どんな時も冷静に判断し対応できるようになっていきます。
救急対応はどんな病棟、職場にいこうと必要な知識・経験になりますので救急外来で勤務していたという経験は自分の強みとなります。
常に医師がいる
病棟と大きく違うことは、救急外来には常に医師がいるということです。
必要な指示をすぐにもらえることはもちろんのこと、救急対応を看護師のみで行う必要がないため心強いです。
クリティカルケア認定看護師の資格を取得できる
救急看護認定看護師がクリティカルケア認定看護師となります。
実務経験5年以上(うち3年は救急病棟での実務経験)で受講資格が得られます。
ただし、平日に講義があったりもしますので休日などの調整が必要なので勤務病院とよく相談する必要があります。
デメリット
体力的に厳しい
大変忙しい職場になります。
また、救急は予測できないためタイムスケジュールが立てにくいのも特徴です。
休憩時間がちゃんと取れなかったり、忙しい時はトイレにも行けなかったりすることもあります。
精神的疲労を感じやすい
忙しい職場で休憩も取れず、日々緊張して仕事をしているためかなり精神的に疲労を感じやすい職場と言えます。
逆に救急外来の忙しさに慣れていれば、他の職場に移った時に時間の余裕を感じられるのではないでしょうか。
救急外来の看護師に向いている人
ここでは、救急外来の看護師に向いている人をご説明します。
優先順位の設定が上手な人、臨機応変に対応できる人
救急外来では患者さんの命を預かるため、常に優先順位を考えながら仕事をする必要があります。
しかし、突発的な出来事も起こりやすい環境であるため、その都度優先順位を組み立て直し臨機応変に対応していく必要があります。
突発的なことにパニックにならないで対応できるスキルが必要です。
テキパキ働ける人
人の出入りが激しい職場です。
マイペースに働くというよりも、周囲を見ながら自分のできることを探していく、先を予測しながら動いていくということが必要となってきます。
感情をフラットに保てる人
どんな場面でも感情的にならないことが重要です。
救急外来ではご家族の代理意思決定の場に看護師が立ち会うことは多いですが、その時に看護師の意志は関係ありません。
事実を家族に淡々とお伝えすることが必要です。
また、救命の場においても助からないと思った人が助かった…なんてときはご家族とともに喜びあいたいです。
しかし、もしかしたら隣では患者さんの救命がかなわなかった…可能性もあるのです。
そのため、できるだけ感情はフラットに、いつでも冷静に対応することが求められます。
コミュニケーション能力の高い人
救急外来という緊迫しがちな職場です。
救命の場面においてはなによりもチームワークが大切となります。
そのチームワークを発揮できるようなリーダーシップが必要です。
また、医師や技師などとコミュニケーションを図り、円滑に患者さんに処置を提供できるように調整していく能力も必要です。
救急外来の看護師求人を探すには
救急外来の看護師の求人数は多く、大学病院又は総合病院、救急病院どれをを選ぶかで給与や働き方も変わってきます。
なので、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。
看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。
また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。
転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと
救急外来の看護師の給与は基本給が高めに設定されている病院が多く、手当が別途つく職場も多いため、収入は高いことが言えます。
大学病院、総合病院、救急病院など、どこの職場を選ぶかで、給与などの条件は差があります。
求人情報をよく見極めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。
また、救急外来は、一次救急(帰宅可能な軽症患者)、二次救急(入院治療や手術を必要とする重症患者)、三次救急(一次、二次救急では対応が不可能な重篤疾患や多発外傷の患者)があり、救急看護をどのような指定の病院で行うかは、自身のキャリアにおいて重要になります。
勤めたい病院が何次救急であるのかは、自分の目指す救急看護が対象なのかを見極めるうえで、重要なポイントになります。
転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。
まとめ
・救急外来は、一次救急、二次救急、三次救急があり、救急看護をどのような指定の病院で行うかは、自身のキャリアにおいて重要となる
・救急外来は体力的にも、精神的にも厳しい職場と言える
・救急外来の看護師の求人数は多く、給与も高めの傾向がある
じっくり求人を比べながら、ベストな職場を見つけたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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