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看護師と保健師の違い

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ナース裕美です。

看護師と保健師どっちがいい??
看護師と保健師の仕事の違いは??

そんな疑問にお答えします。

看護系の大学に通っていると、看護師と保健師の資格試験を受験することができます。

そのため看護師、保健師、どちらの資格も取得しているという人も多いのではないでしょうか。

また、看護師として働いていて、予防医学に興味を持ち、保健師の資格も取ろうかな~と考える人も少なくありません。

どちらの資格も持っていると、看護師として働くか、保健師として働くか迷うことでしょう。

この記事では、元ICU看護師の私が看護師と保健師の違いと、働く場所・仕事内容の違いについて解説します。

あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者


ナース裕美 / 緒方裕美
大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
看護師に役立つ記事作成をしています。

看護師・保健師の違い

対象者

看護師

看護師は基本的に病人やけが人、いわゆる患者さんが対象となります。

「すでに病気やけがをしてしまった人を、治癒や社会復帰に向けて支援する」

保健師

保健師は上記に加え、健康な人も対象となります。(保健所であれば地域住民、企業であれば就業者が対象となります)

「病気やけがをする可能性のある人への指導を行う」

業務

看護師

患者さんの日常生活援助や医師の診療の補助を行います。

「治療」を中心とした業務を行います。

保健師

集団検診や健康相談、健康に過ごすためのアドバイスなどの保健指導を行います。

「予防」を中心とした業務を行います。

勤務先

看護師

病院、診療所などが主となりますが、それ以外にも学校や保育園、企業、介護施設など様々です。

保健師

保健所や健診センター、健康保険組合、学校などの予防医療を提供する場が主となります。

給与

看護師

看護師の平均年収は4,986,200円、平均月収は344,300円

厚生労働省令和3年賃金構造基本統計調査より

保健師

保健師の平均年収は4,806,500円、平均月収は323,800万円。

これはあくまでも平均値であり、働く環境によって差が出てきます。

待遇

看護師

病棟勤務の場合は土日祝日関係なく仕事があります。

また、夜勤や残業もあり、仕事は忙しいです。

保健師

保健師の仕事は基本的に土日休み、夜勤なしの職場が多いです。

夜勤ありのシフト勤務が辛くて保健師に転職したいと考える看護師も多いです。

しかし、給与面と同様に働く職場によって待遇にも差があります。

看護師・保健師のメリット・デメリット

看護師のメリット

臨床経験が積める

看護師として病院勤務をしていると、勤務する診療科にもよりますが様々な知識や技術を得ることができます。

それが看護師としての成長につながります。

また、看護師としての経験が今後保健師に転職する際に有利に働くこともあります。病気やけがについて知識があるからこそ、予防医療にもつなげることができます。

就職先に困らない

看護師は慢性的に人手不足の業種です。

そのため売り手市場であり、就職先に困ることはありません。

看護師資格取得してからの就職率はほぼ100%です。

自分の好きなように就職先を選ぶことができます。

また、病院以外の就職先も多いです。

転職もしやすいといえます。

看護師のデメリット

夜勤あり

病院勤務の看護師は夜勤ありのシフト制で勤務します。

夜勤があることで生活リズムが整わずに体調を崩してしまう人もいます。

また、年齢を重ねると年々夜勤が辛くなっていきます。

土日休みじゃない

クリニックや外来などに勤務すれば土日休みの仕事もありますが、一般病院の病棟勤務となると不定休のシフト制の勤務となります。

家族やパートナーとの予定を合わせづらいというデメリットがあります。

重労働

病棟勤務だと、患者さんの日常生活援助が主な業務となります。

患者さんの移送や体位変換など力を使う仕事は多いです。

体力的にも辛いですし、腰痛などを発症するリスクも高くなります。

保健師のメリット

プライベートの充実が図れる

保健師の仕事は基本的に土日休みで夜勤もありません。

また、残業も少ない傾向にありますのでプライベートの充実が図れます。

家庭や子育てとの両立もしやすくなります。

長く働ける

看護師に比べて体力的につらくない職場が多いです。

また、保健師全体の7割以上が自治体の施設で勤務する行政保健師です。

行政保健師は公務員扱いですので、安定して働きたい人には大きなメリットとなります。

予防医療に関わることができる

すでに病気やけがをしてしまった人の治療にあたる看護師とは異なり、保健師が病気が広がるのを防ぎ、人々の健康が維持されるために働きます。

成果が目に見えづらかったりはしますが、人々が何事もなく安心して過ごせる環境を整える、という意味では大きなやりがいとなります。

保健師のデメリット

門戸が狭い

保健師は夜勤なしの職場のため人気が高いです。

1つの職場に1~2名しか在籍していないことが多いです。

また、看護師と違い肉体労働もないため離職率が低いです。そのため求人が少なく、狭き門となります。

看護師としての成長は望めない

保健師の資格を持っている人は看護師の資格も持っています。

そのため、保健師から看護師への転職も可能です。

しかし、保健師の仕事は「病気の予防」がメインとなりますので、看護技術を活かすことも、臨床経験を積むことも難しくなります。

今後、看護師としてのキャリアアップを望む人には向きません。

また、事務業務も多くなります。

各ウイルス流行時は忙しい

インフルエンザなどのウイルスが流行するときは問い合わせ・相談が殺到しますので、流行が収まるまでは忙しくなります。

現在は新型コロナウイルスに関する対応で目の回るような忙しさです。

まとめ

・看護師として働くか、保健師として働くか、どちらもメリット・デメリットはある。

・看護師と保健師のどちらで働くかは、どちらの業務が自分に向いているかをしっかりと考えることが重要です。

・どちらの仕事も人々の健康に関わる、という点では変わりません。

・「看護」をしたいのか「予防医療のための保健指導」をしたいのか、自分の希望をはっきりさせましょう。

看護師と保健師の違いと、働く場所・仕事内容の違いについて解説しました。

あなたの看護師人生が充実するよう願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

所在地

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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