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泌尿器科の看護師の仕事内容は??
泌尿器科の求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
泌尿器科は腎臓から膀胱、前立腺、外生殖器と幅広い疾患に接することができ、知識や経験値を増やすことができます。
また、高齢化社会の日本では泌尿器科はなくてはならない診療科であり、とても忙しい診療科でもあります。
泌尿器科は施設数が少なく求人も少ないため、しっかりリサーチして転職活動を進めたいですね。
この記事では看護師の私が泌尿器科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
![ナース裕美(緒方裕美)写真](https://nursehiromi.com/wp-content/uploads/2022/09/ナース裕美(緒方裕美)写真.webp)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
泌尿器科(外来)看護師の仕事内容
ここでは泌尿器科の外来の仕事をまとめていますので、参考にしてくださいね。
問診
症状や受診目的を聴取します。デリケートな分野の疾患のため聴取時には周囲への配慮や羞恥心への配慮が必要となります。
医師の診療介助
検査への誘導や説明、診察時の介助を行います。
採血、点滴実施
医師の指示の下、必要であれば採血(腫瘍マーカーなど)、点滴(膀胱炎や腎盂腎炎、尿路感染症などに対しての抗生剤の点滴)を行います。
検査の説明、介助
レントゲン、CT,エコーなどがあります。
検査は基本的には技師が行いますが、エコーなどは看護師が介助して行う場合もあります。
処置や指導
導尿やバルンカテーテルの交換、膀胱洗浄などを行います。
また自己導尿の際の患者、家族への指導も看護師が行います。
泌尿器科(外来)の看護師のメリットデメリット
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ここでは泌尿器科(外来)の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリット
夜勤がない
外来なので夜勤がなく、生活リズムを崩すことがありません。
また家族やパートナーと予定を合わせやすくなります。
幅広い知識を得ることができる
泌尿器科は腎臓から膀胱、前立腺、外生殖器と幅広い疾患に接することができます。
病院によっては透析の患者さんもいます。
内科的疾患から外科的疾患まで幅広く学習することができます。
患者さんとの信頼関係が築ける
泌尿器科を受診する方の8割は高齢者です。
定期的に受診されるため長期的に関わっていくことになります。
忙しさに季節性はない
インフルエンザなどの季節的に流行するような疾患はありません。
そのため冬場は忙しい‥などということがなく、忙しさの変化で疲れてしまうということがありません。
デメリット
とても忙しい
年を重ねると排尿トラブルや排尿疾患を患いやすくなります。
そのため高齢化社会の日本では泌尿器科はなくてはならない診療科であり、とても忙しい診療科の1つです。
女性看護師の場合、患者さんから嫌がられることもある
男性患者の割合が多いため、女性看護師は患者さんから嫌がられることがあります。
診察のためとはいえデリケートな部分を露出することに抵抗のある方も多いためとなります。
プライバシーに十分に配慮し、患者さんの精神的負担を軽減するような言葉掛けが重要となります。
泌尿器科(外来)の看護師に向いている人
日勤のみで働きたい人
外来は夜勤がありません。
家庭と両立したい人には最適です。
人と関わるのが好きな人
高齢者の受診が多い診療科です。
高齢者の方とコミュニケーションをとるのが好きな人、多くの患者さんと関わりたい人にとっては楽しく働くことができます。
人の気持ちに寄り添える人
人には言いづらい悩みを抱えている患者さんも多いため、気持ちに寄り添い、緊張や羞恥心を和らげるような言葉かけや態度で接することが重要となります。
男性器を目にしたり、触れたりする仕事に抵抗がない人
仕事柄男性器を目にしたり、触れる場面は多くあります。
その都度恥ずかしかっていたり抵抗を示すようでは泌尿器科の看護師は務まりません。
泌尿器科(病棟)看護師の仕事内容
ここでは泌尿器科の病棟の仕事をまとめていますので、参考にしてくださいね。
バイタルサイン測定
他診療科と同じく、日々の患者さんの体調管理を行います。
バイタルサインの他に泌尿器科では排泄(尿)や水分出納の情報が重要となります。(排尿量、色、尿比重、血尿の有無など)
採血、点滴管理
医師の指示の下、採血や点滴管理をおこないます。
必要であれば輸血を行うこともあります。
バルンカテーテルの管理
泌尿器科ではバルンカテーテルを留置している患者さんがほとんどです。
尿の観察の他に感染がないかの確認も重要です。
また導尿やバルンカテーテル交換、洗浄の介助や実施をします。
術前ケア、術後の観察
点滴管理や水分管理、手術出しを行います。
また術後は創部の観察や包交介助などを行います。
透析管理
泌尿器科には人工透析を行う患者さんも入院されます。
シャントの管理や栄養指導、生活指導を行います。
また腹膜透析の患者さんには退院後の透析管理の方法を指導します。
泌尿器科(病棟)の看護師のメリットデメリット
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ここでは泌尿器科(病棟)の看護師のメリット、デメリットをご説明します。
メリット
幅広い知識を得ることができる
泌尿器科は腎臓から膀胱、前立腺、外生殖器と幅広い疾患に接することができます。
病院によっては透析の患者さんもいます。
内科的疾患から外科的疾患まで幅広く学習することができます。
基本的看護技術を習得することができる
術前後の管理や水分管理、日々の看護ケア、点滴管理、バルンカテーテルの管理や排泄ケアについて学ぶことができます。
がん治療の知識を得ることができる
膀胱がん、前立腺がん、腎臓がんなどの手術があるため、がん治療の知識を得ることができます。
また抗がん剤治療(抗がん剤スケジュールや副作用)についても学ぶことができます。
そのため他の診療科のがん治療でも経験を生かすことができます。
重労働が少ない
寝たきりの患者さんの割合が少なく、トイレ介助や入浴介助といった重労働が少ないため体は楽といえます。
男性看護師が多い
膀胱や生殖器といったデリケートな部分を扱い、患者さんも圧倒的に男性が多いため、男性看護師の配属割合が高くなります。
女性同士ならではのストレスは少ないといえます。
尿路ストマについて学べる
ストマの構造はもとより皮膚トラブルなどトータル的に学習することができます。
今後訪問看護に転職を考えている人は学んでおいて損はありません。
デメリット
とても忙しい
年を重ねると排尿トラブルや排尿疾患を患いやすくなります。
そのため高齢化社会の日本では泌尿器科はなくてはならない診療科であり、とても忙しい診療科の1つです。
また入退院のサイクルが早いため慌ただしいことも言えます。
女性看護師の場合、患者さんから嫌がられることもある
男性患者の割合が多いため、女性看護師は患者さんから嫌がられることがあります。
診察、ケアのためとはいえデリケートな部分を露出することに抵抗のある方も多いです。
プライバシーに十分に配慮し、患者さんの精神的負担を軽減するような言葉掛けが重要となります。
泌尿器科(病棟)の看護師に向いている人
将来訪問看護に進みたい人
在宅で寝たきりの方は排尿トラブルを抱えていることが多いため、泌尿器科分野を学習しておくことは将来的にとても役に立ちます。
人と関わるのが好きな人
高齢者の受診が多い診療科です。
高齢者の方とコミュニケーションをとるのが好きな人、多くの患者さんと関わりたい人にとっては楽しく働くことができます。
人の気持ちに寄り添える人
人には言いづらい悩みを抱えている患者さんも多いため、気持ちに寄り添い、緊張や羞恥心を和らげるような言葉かけや態度で接することが重要となります。
男性器を目にしたり、触れたりする仕事に抵抗がない人
仕事柄男性器を目にしたり、触れる場面は多くあります。
その都度恥ずかしかっていたり抵抗を示すようでは泌尿器科の看護師は務まりません。
泌尿器科の看護師求人を探すには
泌尿器科は施設数が少なく必要とする看護師の数が少ないので、求人数は比較的少なめの傾向があります。
なので、転職サイトで求人を集めてから職場を探していきましょう。
また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
まとめ
・泌尿器科の仕事は幅広い疾患の知識や経験値を得ることができる
・泌尿器科はとても忙しい診療科
・求人数が少ないので、転職サイトでできるだけ求人を集めて選びたい
泌尿器科は施設数が少なく求人も少ないため、しっかりリサーチして転職活動を進めたいですね。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
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東京都
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