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児童養護施設看護師の仕事内容、メリットデメリット

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児童養護施設の看護師の仕事内容を知りたい!
児童養護施設の看護師になるにはどうしたらいい??

こんな疑問にお答えします。

児童養護施設は、児童福祉法によって定められた児童福祉施設の1つであり、1歳以上18歳未満(場合によっては20歳まで延長可能)の子供が入所しており、全国で約600施設ほどあります。

児童養護施設には、家庭の経済的事情や教育的事情によって、全国で約3万人の子供が入所しています。

看護師の設置義務が無い児童養護施設もあるため、児童養護施設の看護師の求人数は少ないと言えます。

この記事では看護師の私が、児童養護施設の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

 

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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執筆者プロフィールページ

当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。

労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

児童養護施設の看護師の仕事内容

児童養護施設は、保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。)、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設です。(厚生労働省より)

児童養護施設に入所する約3割の子供は何らかの障害を抱えています。

また、虐待(ネグレクト)などによって精神的なストレスを抱えている子供も入所しています。

看護師を配置する必要があるのは乳児が入所している児童養護施設だけです。看護師の人数は「乳児おおむね1.6人につき1人以上とする」となっています。

子供の健康管理

入所している子供たちの健康管理を行います。

医療処置が必要であれば提供します。また医師の指示の下での投薬管理も行います。

病院への受診や通院は看護師が付き添います。

子供の精神的ケア

児童養護施設には虐待などにより精神的なストレスを抱えていたり、トラウマをもつ子供もいます。

子どもが抱える問題を充分に把握し、寄り添い、信頼関係を構築していき、一人ひとりに合った対応をすることが重要になります。

家族ケア

児童養護施設の子供は、保護者の死亡や養育困難、不適切な養育などの入所理由があります。

保護者自身も子供をうまく育てられないことに悩んでいるかもしれません。

子供や親の問題状況の解決や緩和を目指して、家族と連携をしていくことも大切です。

施設の衛生管理

大人数の子供たちが共同生活をしています。

感染症が蔓延しないように施設内の衛生管理と衛生指導を行っていきます。

障害を持った子供の介助

日常生活を送る上で必要な介助を行っていきます。

食事介助や移動の介助などを子供一人一人の状態に合わせて行います。

児童養護施設の看護師のメリットデメリット

メリット

実務経験を生かせる

児童養護施設には健康優良児ばかりではなく、何らかの障害を抱えている子供もいます。

また、虐待などによる精神的ストレスを抱えている子もいます。

そのため、小児科経験だけでなく、心療内科などの精神ケア、発達障害(自閉症、学習障害、アスペルガー症候群など)に関する知識やスキルが必要とされています。

対象の診療科での実務経験がある人が優遇されやすいです。

残業、夜勤はほとんどない

入所している子供が急な病気にかかってしまった時など、残業や夜勤を求められることがありますが、そう頻繁に起こることではありません。

そのため、プライベートとの両立がしやすい職場と言えます。

子供の成長を間近で感じることができる

児童養護施設には1歳から18歳までと幅広い年齢の子供がいます。

子どもたちの日常生活やイベント、行事に関わっていくことで、日々子どもたちの成長を感じることができます。子供好きな人にはたまりません。

デメリット

医療技術のスキルが低下する

児童養護施設では、点滴や注射などの医療行為を行うことがほとんどないため、看護師としての基本的なスキルが低下しやすいといえます。

そのため、次に病院への転職しようと考えている人には向きません。

やりがいを感じづらい

児童養護施設の看護師の仕事は保育士に近い仕事になることが多く、医療技術を提供することはほとんどありません。

そのため、看護師としてのやりがいを感じられないと考える人も少なくありません。

子供を寝かしつけたりイベントや行事を子供と一緒に過ごしたりすることに、楽しさややりがいを感じることができる人でないと、長く働くことは難しいといえます。

コミュニケーションが難しいことがある

児童養護施設に入所している子供の中には、発達障害などの障害を抱えている子供や、親の虐待(ネグレクト)によってトラウマを抱えている子供も居るため、上手くコミュニケーションを図ることができずに信頼関係を構築できないこともあります。

子供の表情や行動から心理状態を読み取り、粘り強くコミュニケーションを図っていくことが重要となります。

年収は低め

児童養護施設の看護師の年収は低めです。

理由としては、看護師の設置義務が無い施設があることや経営状態が芳しくない施設が多いことなどが挙げられます。

また、社会保険など福利厚生が整っていない施設も多いため、年収や待遇に期待することが難しい職場といえます。

児童養護施設の看護師に向いている人

子供が好きな人

児童養護施設では、たくさんの子供に囲まれて仕事をするため、子供が好きな人でなければつとまりません。

子供は大人が予測できない言動を取ることが多いため、苦労を感じるシーンも多いと思いますが、子供がより楽しく健康に生活を送れるように保育士など他のスタッフと連携しながら子供を支えることが大切です。

コミュニケーションスキルが高い人

児童養護施設では、児童指導員・保育士・管理栄養士・調理師など様々なスタッフと連携して仕事を行うため、それぞれのスタッフと上手くコミュニケーションを図っていく必要があります。

また、入所している子供たちとのコミュニケーションも大切です。

前述の通り、コミュニケーションを図ることが難しい子供も多く、ただ話を聞いたりするだけでなく、子供の気持ちに寄り添っていく姿勢が重要となります。

諦めずにコミュニケーションを図っていく忍耐力も必要です。

児童養護施設の看護師求人を探すには

児童養護施設の求人数は少ないため、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。

看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。

また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。

転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。

まとめ

・児童養護施設の看護師の求人は少ない

・児童養護施設の看護師の主な業務は子供たちの健康管理と精神ケア

・子供が好きな人に向いている

・給与は低めだが、プライベートとの両立がしやすい

児童養護施設の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

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執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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