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血管造影室(アンギオ室・カテ室)看護師の仕事内容、メリットデメリット

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血管造影室の看護師の仕事内容は??
血管造影室の看護師の求人はどうやって探せばいいの?

そんな疑問にお答えします。

血管造影とは、血管にカテーテルを挿入し、造影剤を幹部に流すことで、血流の状態や組織の浸潤経路などを目に見えるようにし、それを記録に残す作業を行います。

高度な技術、専門性を求められる環境ですが、スキルアップを考えている看護師さんにはうってつけの環境でもあります。

しかし、血管造影室のみで専門的に勤務することはなく、病棟勤務の一部として組み込まれているケースが多いので、検査が終了すればふたたび元の業務に戻ることになります。

血管造影室の求人は少なく、給与は平均的です。

できるだけ求人情報を集めてベストな職場を探したいですね。

この記事では看護師の私が、血管造影室の看護師の特徴やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

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アンギオ室とは

アンギオ室とは、血管造影検査や血管内治療・カテーテル治療を行うための検査室を指します。

カテーテル検査・治療はX線を用いて連続的に撮影を行いながら施行されますので、X線撮影機や画像を確認するモニターなどが設置されています。

アンギオ室とカテ室の違いとは

アンギオ室とカテ室の役割は同じです。

カテ室でもアンギオ室と同様、カテーテルを使用し、X線撮影を行いながら検査・治療を行います。

病院によっては「心カテ室」として心臓専門のカテ室を有しているところも多いです。

アンギオ室もカテ室も脳神経科・循環器科・心臓血管外科などの診療科が検査・治療を行っています。

血管造影室の看護師の役割とは

血管造影室の看護師の役割は、

①患者さんへの対応

②観察・記録

③医師の診療介助

④血管造影室の環境整備

以上が挙げられます。

特に患者さん対応は看護師が中心となって行う場面が多いです。

アンギオ看護の観察項目について

アンギオ中の観察項目としては、一般的な循環動態を観察する必要があります。

アンギオでは造影剤を使用します。

また、カテーテルを体内に挿入するため身体への侵襲が大きい処置でもあります。

そのため循環動態に変動が出る可能性が高いです。

アンギオ中は各種モニターを装着し、適時バイタルサインをチェックしながら処置を進める必要があります。

造影剤使用でのアナフィラキシーショック、過度の緊張からくる循環動態の変動など、様々なケースに対応できるようにしておく必要があります。

申し送りに関しては、与薬した薬剤について、術中にバイタルサインの変化について、穿刺部位、カテーテルの太さ、検査結果・治療結果について(ステントやコイルの留置箇所など)、圧迫止血を実施した時間と止血状況、検査中の患者さんの異常の有無、などを申し送ります。

血管造影室の看護師の仕事内容

血管造影検査により、脳(動脈瘤、血管腫、脳腫瘍など)、肺(肺がん、肺梗塞など)、内蔵(肝硬変、骨腫瘍など)手脚(四肢血管狭窄、閉塞性動脈硬化など)の病気や障害を発見することが出来ます。

病変が確認できた場合はカテーテルから直接薬を注入して治療することもあります。麻酔には局所麻酔を使用するため、意識がある状態で検査が行われます。

それでは、血管造影室の看護師の仕事内容をご説明します。

患者確認

患者さんにフルネームを名乗ってもらい本人確認を行います。

また、看護師同士で患者氏名・生年月日を確認、患者さんのネームバンドで本人確認を行います。

申し送りを受ける

病棟看護師より申し送りを受けます。

アレルギーの有無(特にヨード系造影剤や使用する薬剤について)、感染症の有無、輸液の内容、検査前のバイタルサイン、穿刺予定部位について確認を行います。

患者移動

患者さんを検査台へ移動させます。

基本的には患者さん自身に検査台へ乗ってもらいますが、転倒のリスクもあるため、必要時安全に注意して介助を行います。

また、検査台から落ちないようにカバーを取り付けたり、手台を取り付けたりと準備を行います。

モニター装着、患者準備

患者さんに心電図モニターや血圧計、SPO2モニターを装着します。

また、血管造影中に鎮静を行う場合はSPO2が下がる可能性もあるため、必要に応じて酸素投与を行います。

穿刺部によって血圧計の装着部位が変わるため確認が必要です。

消毒介助

穿刺部の消毒をしやすいように患者さんの衣服を整えます。

準備ができたら医師へ消毒を依頼します。アレルギーがある場合は医師への報告を忘れないようにします。

清潔エリアの確保

消毒が終わったら覆布をし、清潔エリアの確保を行います。

検査中の介助

検査中は異常の早期発見ができるようバイタルサイン・モニターを確認していきます。

鎮静を行っているため、呼吸状態の変化に注意することも必要です。

血管造影中、医師はカテーテル操作をしながら画像を確認しているため、患者さんの状態の確認は看護師が行います。

患者さんによっては鎮静が不十分で検査中に動いてしまうこともあるため、必要時医師の指示により鎮静剤の追加投与を行います。

また、それらと同時にカルテ記載も行っていきます。

検査終了後の処置、カルテ記載

検査終了後、必要に応じて圧迫止血を行います。

穿刺部やアプローチしたカテーテルの太さ、止血時間について医師に確認し、カルテへ記載します。

また、検査結果についても医師に確認をし病棟看護師へ申し送ります。

病棟看護師への申し送り

止血が終了したら患者さんの衣服を整えて病棟へお迎え以来の連絡をします。

入室時に歩いてきていても、鼠経からのアプローチの場合は安静が必要なのでベッドで迎えに来てもらいます。

また、腕からのアプローチでも気分不快が強い場合があるためベッドで迎えに来てもらいます。

申し送りに関しては、与薬した薬剤について、術中にバイタルサインの変化について、穿刺部位、カテーテルの太さ、検査結果・治療結果について(ステントやコイルの留置箇所など)、圧迫止血を実施した時間と止血状況、検査中の患者さんの異常の有無、などを申し送ります。

片付け、環境整備

使用した物品の片付けを行います。

また、次の検査に向けての環境整備を同時に行います。

物品の補充をしておくことも必要です。

血管造影室の看護師のメリットデメリット

ここでは血管造影室の看護師のメリット、デメリットをご説明します。

メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。

メリット

血管や疾患への専門性が身につく

脳分野や心臓分野など、病変が起きている各エリアごとの疾患の内容や程度を直接確認ながら知識としていけるため、専門性が高まると言えます。

知識や技術を体系的に学ぶことができる

血管造影室専門のみに勤務するということは少なく、病棟勤務と一緒に勤務することがほとんどです。

血管造影検査がよく行われている病院に勤務すると、重症度や疾患の状態などについて把握しやすくなり、くわしい知識や技術を身に付ける機会が増えます。

デメリット

スキルが偏ってしまう

血管造影室に必要なスキルは専門的です。

脳血管系や心臓血管系については詳しくなりますが、それらが他の病棟で活かせるかどうかというと、必ずしもスキルを活かせるとはいえません。

被爆の可能性がある

血管の造影を行うためにエックス線が使用されます。

看護師は防護衣を着用してはいますが、患者さんのそばで観察、看護を行うため放射線を浴びてしまうリスクが高いと言えます。

血管造影室の看護師に向いている人

コミュニケーションスキルの高い人

患者さんへ検査の目的や説明をするなどの患者さんを不安にさせないためのコミュニケーション力が必要です。

また、血管造影は医師・放射線技師とともにチームとして関わりますので、チーム内でのコミュニケーションしっかり図ることがスムーズな検査・治療へとつながっていきます。

観察力のある人

血管造影中は血管の穿孔、出血、造影剤の使用によるショック症状、血栓症、血管内膜剥離、穿刺部末梢動脈の循環障害などを引き起こす危険性が常にあります。

患者さんのバイタルサインや心電図モニター呼吸状態の変化にいち早く気づけるような観察力が必要となります。

臨機応変に対応できる人

前述の通り、血管造影中は何が起こるかわかりません。

また、検査・治療は患者さんによって変わってきますので、ルーティンではなく、その患者さんにあわせた臨機応変な対応が必要となります。

血管造影室の看護師求人を探すには

血管造影室の看護師の求人数は少ないため、看護師の転職サイトで求人をできるだけ集めてから、職場を探していきましょう。

看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。

また、転職サイトも様々なものがありますので、選ぶ際は求人数が多いこと、利用者満足度が高いことを確認して失敗のないようにしてくださいね。

転職サイト選びが転職成功の鍵をにぎっています。

おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。

勤務先を選ぶときにチェックしておきたいこと

血管造影室の看護師の給与や労働条件は、どこの病院を選ぶかで変わってきますので、求人情報をよく見極めて、良い条件の転職先を見つけたいですね。

転職してから後悔しないように、事前にチェックが必須な項目などを記事にまとめましたので、参考にして頂ければと思います。

まとめ

・血管造影室はスキルアップを考えている看護師にはうってつけの環境

・血管造影室の看護師の求人数は少なめで、給与は平均的

・血管造影室の看護師の給与や労働条件は、どこの病院を選ぶかで変わってくる

血管造影室の看護師についてご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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執筆参考資料

厚生労働統計一覧|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

経済財政政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

看護師
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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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