ナース裕美です。
看護師2年目の悩みってなに??
どうやって解決したらいい??
看護師2年目で転職してもいい??
元ICU看護師の私が、こんな疑問にお答えします。
看護師になって1年、必死に仕事を覚えて、知識・技術を習得して、がむしゃらに頑張ってきましたよね。
看護師2年目になると仕事にも慣れてきて、少し余裕が出てくるころだと思います。
しかし、1人でできることが増える反面、先輩からのサポートは手薄くなりがちです。
新しい1年目が入ってきているので仕方のないことではありますが、2年目看護師のミスが増える時期でもあります。
そんな中で、「やっぱり自分は看護師に向いていないのではないか」「独り立ちが辛い」と感じる人も少なくありません。
この記事では元ICU看護師の私が、そんな2年目看護師が抱える悩みと、その解決方法についてご説明します。
あなたの看護師人生の一助になれば幸いです。
この記事を読むとわかること
・2年目看護師の役割がわかります。
・2年目看護師の悩みと解決策がわかります。
・看護師が2年目で転職するメリットデメリットがわかります。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
2年目看護師の役割
看護師になって2年目。
新人にとっては一番身近な先輩です。
ついこの間まで1年目として働いていたため、新人の気持ちが一番わかるのではないでしょうか。
また、新人から見ても2年目の看護師は話しかけやすい存在です。
相談相手になるとともに、新人の1年後の姿としてのモデルとなっていく必要があります。
2年目看護師は先輩たちからも、チームの一員として扱われるようになります。
確かに新人のころと比べると、様々な経験を経てできることも増えています。
業務の難易度も上がっていくでしょう。
ただ、それでもまだ2年目。技術面においても、知識面においてもまだまだ未熟な部分もあるでしょう。
しかし、なんとなく1年目のころより先輩に質問しづらいと考えがちでもあります。
不明なこと、自信のないことを、質問しづらいからとそのままにしていてはミスにつながります。
そんなことを繰り返していては先輩たちもいつまでたっても目を離せません。
仕事を任せられなくなります。
信頼を得るためにも、分からないことはわからない、と素直に質問をしていくことが大切です。
素直に質問するという姿勢を後輩に見せることで、後輩も質問をしやすくなりますし、職場の雰囲気自体も良くなっていきます。
2年目看護師の悩み1)人間関係
人間関係の悩みはこの時期に限ったことではありません。
2年目の看護師は特に自分と距離の近い先輩や後輩との関係に悩んでいるケースが多いようです。
なんとなく職場に馴染めていないと感じたり、先輩との距離感について悩んだり、後輩の成長をプレッシャーに感じたりします。
2年目看護師の悩み2)ミスが怖い
1年目の頃は常にプリセプターがついてくれていましたので、ミスも未然に防ぐことができていました。
しかし、2年目になると、自分で注意して防がなければなりません。
しかし、2年目はまだ未熟な部分がありますので、どれだけ注意していてもミスは起きやすいと言えます。
1年目では起こさなかったようなミスを起こしてしまいがちなので、その繰り返しで看護師としての自信を失ってしまいます。
2年目看護師の悩み3)待遇への不満
1年目と2年目では月々の給料にほとんど差がありません。
しかも税金の控除が始まるため手取りが減る可能性もあります。
1年目の辛い時期を乗り越えたのに、手取りが減るなんてショックですよね。
2年目になり業務もハードになってきた反面、給与が減ってしまったらモチベーションがさがります。自分の頑張りを認めてもらえていないような気持になります。
2年目看護師の悩みの解決策1)人間関係
人間関係を自分一人の力で改善することは難しいと言えます。
あまりにも辛くて体調に支障が出るようであれば転職を考えることもオススメです。
もし、その職場で頑張りたいのであれば、「キャリアを積むための我慢の時期」と乗り越えましょう。
3年目になると、さらに自分にも余裕ができますし、中堅としての立場になってくるため人間関係にも変化が現れます。
後輩と自分を比較することはありません。
後輩が成長しているとともに、自分も成長しています。
自分で気づかなくても周りは分かっています。焦らず、自分のやるべきことを確実に遂行しましょう。
2年目看護師の悩みの解決策2)ミスが怖い
ミスを起こすのは経験年数に関わりありません。
どんなに経験を積んでもミスはします。
人間ですから。
大切なのは同じミスを繰り返さないことです。
ミスが起きたときは原因と対策をしっかりと考えて、実行していくことが重要です。
1年目と同様、2年目もまだまだ新人です。
分からないことはしっかりと先輩に質問し、知識・技術を吸収していくことが大切です。
ミスをしないように、と委縮していると、逆に緊張からミスを誘発しやすくなります。
自信をもって技術を提供できるようにしていくことが必要です。
2年目看護師の悩みの解決策3)待遇への不満
前述の通り、1年目と2年目の月収に差はありません。
しかし、年収は違います。ボーナスに差があるからです。
ボーナスをモチベーションに頑張っていきましょう。
3年目になると、より余裕が生まれます。
2年目看護師の悩みの解決策:最終的には…転職もしくは異動
上記のような解決策を試してみてもやっぱり辛い、ストレスで精神的に参ってしまった、他にやりたいことが見つかった、なんて時は転職や部署異動を考えてみるのはどうでしょうか。
体や精神に不調をきたしてまで頑張る必要はありません。自分の健康が第一です。
看護師2年目の転職
看護師2年目の転職のメリット
基礎知識があり、適応力も高い
看護師としての基本的なスキルが身についている時期です。
新人看護師のように1から仕事を教える必要はありません。
経験が浅い分、こだわりや先入観も少ないため、これまでと違ったやり方でも柔軟に対応することができます。
指導側からしても経験豊富な看護師よりも指導しやすいといえます。
体力がある
2年目の看護師はまだまだ若い人が多いため体力がありますし、看護師としての成長も見込めます。
1度医療施設で働いている2年目の看護師であればリアリティショックに悩むことも少なく、定着率が高くなる可能性があります。
選択肢が増える
2年目にもなると病院以外の職場の選択肢が広がります。
看護師として1人前とは言えないかもしれませんが、ある程度一通りの技術を身につけている可能性が高いからです。
ただし、専門性の高い職場では経験不足とみられることもあるため、挑戦したい分野がある場合は、そこに必要な経験や資格などを満たすことが必要となります。
看護師2年目の転職のデメリット
経験が浅い
転職する際、応募要件を臨床経験3年以上としている施設は多いです。
そのため3年以上の経験を積んだ看護師と比べると転職のハードルは高くなります。
プリセプターの経験が積めない
多くの病院は経験年数3年以上でプリセプターを任されます。
その前に転職をすることでプリセプターの経験を積むことができなくなります。
教育をすることは大変なので、むしろラッキーと考える人もいますが、プリセプターを経験することは看護師としてキャリアアップしていく中で良い経験となるため、その機会を逃してしまうのはもったいないとも言えます。
奨学金の返済を求められる場合がある
看護学校時代に奨学金制度を利用していた場合、お礼奉公中に退職すると奨学金を返還しなければならなくなります。
一般的には勤務した機関に応じて減額されるようですが、一括返済を求められることが多いため注意が必要です。
看護師2年目のための転職サイト
看護師2年目で転職するには、看護師専門の転職サイトに登録して、アドバイザーに求人を探してもらいましょう。
また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。
おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。
まとめ
・2年目看護師が多くもつ悩みと、その解決策についてまとめました。
・2年目は看護師として余裕は出てくるが、まだ未熟な部分は多い。それでも一人前として扱われることが辛い、と感じている人が多い。
・2年目はまだ成長段階。無理して背伸びする必要はない。分からないことは、分からないと表現していくことが大切。
・2年目でも転職は可能。メリット・デメリットはある。
あなたの看護師人生が充実するよう願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
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Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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