ツアーナースの仕事内容は??
ツアーナースの求人はどうやって探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
ツアーナースとは旅行や課外活動に同行して健康管理を行う仕事で、小中学校、高校の課外活動(修学旅行、林間学校など)に同行します。
時には日程が長かったり、海外に行くこともあり、社会人の研修旅行に付き添うこともあります。
ツアーナースの仕事は単発のものが多く、ツアーナース求人を扱っている看護師専門の転職サイトに登録して仕事を探すのが一般的です。
旅行会社などと契約して専属のツアーナースとして働く人もいますが、こちらはかなり狭き門だと言えます。
ツアーナースの求人は、小中学校の宿泊行事が多い5~6月、9~11月、長期休み期間に集中しています。
また、ツアーナースは人気求人のため、募集後すぐに埋まってしまうことも多いと言えます。
なので、定期的に転職サイトで求人をチェックする必要があります。
この記事では、元看護師の私がツアーナースの仕事内容やメリット・デメリット、求人の探し方をご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
ツアーナースの看護師の仕事内容
ツアーナースの仕事で1番多いのは小学校行事への同行です。
養護教諭と連携することもありますし、養護教諭の代わりに同行することもあります。
小児科経験があると役立つと言えます。
それでは、具体的なツアーナースの仕事内容をご説明していきます。
生徒の健康管理
車酔いや突然の体調不良に対応します。
出発前に車に酔いやすい人はいるのか?今日の体調は?など、ある程度生徒の情報を確かめておく必要があります。
急な発熱や体調不良の場合は、休憩だけでいいのか、病院へ受診するのかを教師と相談し、受診する場合は付き添います。
体験談
私がツアーナースをしていた時に、生徒数人が発熱したことがありました。
話を聞くと、数日前にインフルエンザb型の人がクラスで出ていたとのことだったので、近医を受診するとインフルエンザb型と診断されたんですね。
その後、ご家族に連絡して、お迎えに来られるまでずっと生徒に付き添い、熱があるので寝るときも私の部屋で寝ていたなんてこともありました。
何も起こらない時も多いですが、体調不良の対応が発生すれば24時間対応をすることもあります。
薬の管理
対象が小学生の場合、持参薬の管理は看護師が行います。
毎食後に子どもたちに薬を手渡し、内服を確認します。
また、アレルギーがある人の緊急薬を預かり、アレルギー発症時に対応できるようにします。
怪我の処置
旅程では常に最低限の救急セットを持ち歩きます。
擦り傷、切り傷などはその場で対応します。
物品の管理
救急セットや処置セットは看護師管理となります。
何をどれだけ使用したかをチェックし、学校に引き継ぎます。
イベントへの参加
基本的に旅程にはすべて参加します。
その他イベントにもできる限り参加し、教師・生徒とのコミュニケーションを図ります。
ツアーナースのメリットデメリット
ここではツアーナースのメリット、デメリットをご説明します。
メリットデメリットをよく確認して、転職の参考にしてくださいね。
ツアーナースのメリット
旅行に行ける
旅費を出さずに旅行に行けて、お給料まで貰えます。
体験談
小学校の箱根研修に付き添った時は、バスで移動、3食ありで、小学生と大人は別メニューで美味しい料理でした。
旅行中はなにもお金を使っていません。
ツアードクターが同行している場合もある
ツアーナースのみの場合もありますが、まれにドクターも同行することがあります。
判断を自分だけで行う必要がなく、相談できるため精神的に楽です。
自分の予定に合わせて仕事を入れられる
ツアーナースは基本的に単発派遣になります。
そのため、自分の予定に合わせて仕事を入れることが可能です。
家事・育児との両立、次の仕事までのつなぎ、他の仕事とのWワークとして調節ができます。
ツアーナースのデメリット
旅行に行けるが楽しめない
確かに旅行には行けますが、旅程に参加しながらも常に観察、アセスメントを行う必要がありますので、手放しで旅行を楽しむことはできません。
自由時間はほぼない
同行者と同じ旅程で動きます。
子どもたちの消灯後に教師とともにミーティングに参加するため、ほぼ自由時間はありません。
いつ呼び出しがあるかわからないので、お風呂にもゆっくり入れません。
給与は平均より低め
ツアーナースの平均日給は12,000円~15,000円が相場です。
状況によっては24時間体制で業務を行うため、時給換算すると最低賃金を下回ることもあります。
ツアーナースに向いている人
コミュニケーションスキルの高い人
基本的に初対面の教師、生徒との関わりになります。
あまりにも人見知りが激しいと教師・生徒からの信頼を得ることができません。
積極的に活動に参加し、コミュニケーションを図っていくことが大切です。
冷静な判断力と行動力のある人
ツアーナースが自分一人であり、養護教諭の同行もない場合、基本的に一人で判断、処置を行っていく必要があります。
もし重傷者が出てしまった場合、周りがパニックに陥りやすいため、その場を落ち着かせ、教師や宿のスタッフに冷静に指示を出していく必要があります。
体力のある人
旅行とはいえ学校行事であるため、旅程は時間的にタイトで詰め込まれている場合が多いです。
その間常に周囲を観察し、気を張り詰めた状態でいるため精神的に疲れます。
また、行程によっては山登りなどもあるため体力がないと辛いです。
緊急対応ができる人
健康な生徒たちを対象にしていますが、生徒たちにとっても不慣れな環境となり体調を崩しやすくなります。
また、不慮の事故、怪我やアレルギー発症など何が起こるかわかりません。
ツアーナースの求人を探すには
ツアーナースは人気求人のため、募集後すぐに埋まってしまうことも多いです。
また、求人を扱っているサイトも少ないので探すのは少し難しいですが、単発求人にも強い看護師転職サイトの「MC─ナースネット」「ナイチンゲール」で見つけることができます。
登録も利用も無料です。
まとめ
・ツアーナースの仕事は単発のものが多く、小中学校の宿泊行事が多い5~6月、9~11月、長期休み期間に集中している
・ツアーナースは定期的に仕事を得ることができないため、毎月安定した収入を得るのは難しい
・ツアーナースは人気求人のため、募集後すぐに埋まってしまう
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
所在地
東京都
お問い合わせ
電話番号:
Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
SNS