「職場を変えて年収を上げたい」
「もっと休暇を取りたい」
「日勤だけで働きたい」
「人間関係をリセットしたい」
など、看護師として転職したいとは思っていても、
失敗するのが怖い。。
どうすれば希望の職場に転職できるの?
そんな悩みがありますよね。
実際のところ、転職に失敗してしまう人も一定数います。
転職したら、
「前職より年収が下がってしまった」
「忙しすぎてプライベートと両立できない」
「やりたい仕事ができない」
「職場の雰囲気が悪すぎる」
など、入職してから後悔しても、もう一度転職活動する気力がなくて我慢して働いている、なんて人もいます。
そして、転職に失敗してしまう看護師には同じような特徴があります。
なので、この記事ではキャリアアドバイザーの私が、転職に失敗する看護師の特徴6選と、その対策をご説明します。
転職活動をする際に、この記事の内容を理解しているだけで、転職に失敗する可能性を下げられますので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
元看護師。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
転職に失敗する看護師の特徴1)求人票を見て転職先を決める
求人票を見て転職先をきめちゃだめなの?と思いますよね。
意外とこれで転職に失敗する人が多いんです。
転職を考えたときに、まず求人を探しますよね。
通える範囲の病院のホームページを調べたり、転職サイトで検索したり。
色々な求人票をチェックして、
「この病院は給与が高いな」
「ここは希望の診療科があるな」
「別のところは休日がしっかり取れそう」
など、しっかり求人票を確認して転職先を選んだつもりが、
「希望の仕事をすることができなかった。。」
「残業が多すぎる。。」
「休日が他の医療機関より少ない。。」
「職場の人間関係が最悪だった。。」
「年収が高いと思って転職したのに、経営状態が悪くてボーナスがもらえなかった。。」
「年収は高いけど、仕事内容がきつすぎる。。」
など、転職したことを後悔してしまうことがあります。
これは求人票には書かれていない詳しい仕事内容や、残業時間、職場の雰囲気、給与の計算方法などを確認せず、求人票の情報だけで転職先を選んでしまったことが原因です。
実際私の知人でも求人票だけで転職先を選んでしまい、働き始めたら希望の診療科で働けなくて半年で辞めてしまった人や、他にもっと給与が高い職場が見つかって転職しなおした人がいます。
こんな失敗を防ぐには、「求人票の情報は最低限のもの」ということを前提に、
「入職した後の配属先と仕事内容」
「実際の残業時間」
「年間の休日数」
「有給休暇の取得率」
「給与の支給条件や入職後の年収目安」
「直近のボーナス支給実績」
「職場の雰囲気」
をしっかり確認することが大切です。
これらを確認する方法を3つお話しします。
確認方法1)施設の採用担当者に連絡する
施設には必ず採用担当者がいますので、電話でアポを取って直接聞きにいくか、断りを入れた後にメールで質問するとよいです。
この際に採用担当者の対応の良し悪しも確認しておきます。
採用担当の対応が悪い施設は、比例して職場の雰囲気も悪いことが多いです。
注意が必要です!
確認方法2)病院見学をする
病院見学では職場の雰囲気をチェックできるだけでなく、施設の担当者に様々な質問をすることができます。
施設としても入職後にすぐに辞められたら困るので、できるだけ職場の事を知ってもらいたいと考えています。
なので、詳しい仕事内容や実際もらえる給与の額、ボーナスの支給実績、残業時間など、かなり詳しく聞くことができます。
また、実際に一緒に働くことになるスタッフの顔ぶれもチェックすることができます。
確認方法3)看護師転職サイトの担当者に確認してもらう
看護師転職サイトを利用している場合は、担当のアドバイザーに気になる労働条件や職場の雰囲気を確認してもらうことができます。
アドバイザーは転職活動のプロですから、実際にもらえる給与の計算など、自分で調べるより正確ですし、手間が省けます。
ただし、職場の雰囲気については、あくまで他人の意見になるので参考程度にとどめて、実際に自分の目で確認するほうがよいです。
アドバイザーがおすすめしている職場だからといって、自分にベストな職場とは限りません。
3つの方法をご紹介しましたが、他にネット検索で口コミを確認する方法もあります。
でもサイトによっては信ぴょう性に欠けるものもあるので、参考程度にしてくださいね。
転職に失敗する看護師の特徴2)自己流で求人を探して転職先を決めてしまう
「ネット検索で病院のホームページを何個かチェックして転職先を決めてしまう」
「一般の転職サイトで求人を検索して転職先を決めてしまう」
このように、自己流で求人を探して転職してしまうと、入職した後に、
「他にもっと給与が高い職場があった。。」
「他に気になる病院が見つかってしまった。。」
「転職前に聞いていた内容と違う」
など、後悔することがあります。
これは限られた選択肢の中から転職先を選んでしまった、不十分な情報を頼りに転職先を決めてしまった、このようなことが原因です。
しっかりリサーチすると求人を出している施設はかなりの数あります。
求人を比べていくと、
「同じような仕事内容なのに、年収が数十万も差がある」
「同じ給与なのに休日の数に差がある」
「同規模の病院なのに子育て関係の休暇や手当に差がある」
など、給与や手当、休暇制度や福利厚生にかなり差があることもわかります。
せっかく転職するなら、できるだけ条件のいい職場や希望の働き方ができる職場がいいですよね。
では、どうしたら求人探しに失敗しないのか、ベストな求人の探し方と気をつけるポイントをお話しします。
求人の探し方は主に、
「病院のホームページを検索する」
「看護師転職サイトを利用する」
「都道府県看護協会のサイトを利用する」
の3種類あります。
これらを組み合わせて求人を探していくと、多くの選択肢の中から転職先を選んでいくことができます。
それぞれの探し方の注意点もあるのでお話ししていきますね。
(1)病院のホームページを検索する
一つ目の「病院のホームページを検索する」方法は、希望の病院や施設が決まっている場合、転職サイトを使うより応募までのスピードが速くて効率的です。
ただし、希望の施設が決まっていない場合は施設のホームページを一つ一つ検索していくのは時間がかかりますし、全ての施設の求人を調べることは現実的に難しいです。
また、ホームページに公開していない求人もあって、限られた選択肢から転職先を決めることになるので、他の方法と併用して求人を探すことが大切です。
(2)看護師転職サイトを利用する
二つめの「看護師転職サイトを利用する」方法は、膨大な数の求人の中から希望の条件で職場を探すことができるので、より条件の良い転職先を探すことができます。
また、詳しい仕事内容や職場の雰囲気など、施設の内部情報も教えてくれるので、転職失敗のリスクを減らすことができるのもメリットです。
デメリットとしては、「担当者とのやり取りが面倒」、「求人を紹介してもらうまでに少し時間がかかる」ことなどが挙げられます。
最近では担当者とlineやメールでやり取りできるようになっているので、連絡が面倒な場合は活用するといいですね。
登録も利用も無料なので、うまく活用していきましょう。
(3)都道府県看護協会のサイトを利用する
三つ目の「都道府県看護協会のサイトを利用する」方法は、都道府県看護協会が運営しているナースセンターのサイトに登録して、希望条件に合った求人情報を自動マッチングで紹介してもらうというものです。
求人紹介を待つだけでいいので楽ですし、地方の求人にも強い傾向があります。
デメリットとしては、求人の種類に偏りがあることと、求人紹介から応募までに少し時間がかかることが挙げられます。
利用料も無料なので他の探し方と併用すると探せる求人の幅が広がります。
都道府県看護協会のサイト「ナースセンター」(登録無料です)
転職に失敗する看護師の特徴3)利用する転職サイトを間違える
「一般の求人も取り扱っている総合的な転職サイトで求人を探している」
「大規模病院に転職したいのに、クリニックに強い転職サイトを利用している」
「利用者満足度が低い転職サイトを利用している」
など、転職サイト選びを間違えると、希望条件に合う職場を見つけるのが難しくなって、転職に失敗してしまう確率が上がります。
私が看護師200人にアンケートをした結果にも、
「転職サイトの担当者が希望条件に合わない職場をいくつも紹介してきた」
「希望している施設の求人がほとんどなかった」
など、転職サイトに不満を感じた人が一定割合いました。
では、どのような転職サイトを使うのが正解なのか、転職サイトの選び方と気をつけるポイントをお話しします。
まず、一般の求人も取り扱っている総合的な転職サイトは看護師の求人も扱っていますが、数も限定的で種類も偏りがあり、限られた選択肢の中から転職先を決めることになってしまうので注意が必要です。
また、担当のアドバイザーが医療業界に詳しくないことも多く、希望した条件に合っていない求人を紹介されることも多いです。
なので、転職サイトは一般的な転職サイトではなく、看護師専門の転職サイトを使うことが大切です。
看護師専門の転職サイトは、一般の転職サイトに比べて看護師の求人数が圧倒的に多く、一般には公開していない条件の良い非公開求人も紹介してもらうことができます。
また、担当アドバイザーが看護師の転職事情に詳しいので、希望条件にマッチした求人を紹介してくれる確率が上がりますし、職場の内部情報まで教えてくれます。
そして、看護師転職サイトもそれぞれが得意とする施設の種類が違います。
「大規模病院に強い」
「クリニックに強い」
「介護施設に強い」
「保育園に強い」
などなど、保有している求人の数が違ってくるんですね。
なので、転職を希望する施設の求人に強い看護師転職サイトを選ぶことも大切なポイントです。
また、看護師転職サイトを選ぶ際には、利用者満足度や口コミ評価もチェックしておきたいですね。
利用者満足度は自社でリサーチしたものより、第三者の調査会社が行ったものを参考にするとよいです。
そして、口コミ評価を参考にする場合は、口コミを掲載しているサイトによっては信ぴょう性が低いものもあるので注意が必要です。
それぞれの看護師転職サイトが得意とする施設や、利用者満足度をまとめた記事も参考にしてください。
看護師200人にアンケートを取った結果も載せています。
転職に失敗する看護師の特徴4)履歴書で損をしている
「履歴書の誤字脱字が多い」
「記載欄に空欄が多くて全て埋めてない」
「写真の貼り方が雑」
「志望動機など書かれている内容がよくわからない」
など、履歴書の作りが雑な人が意外と多いです。
採用担当の感覚では、しっかり書かれているのは全体の1~2 割程度の人だけです。
人が足りていない施設や応募者が少なく人気のない職場の場合、履歴書が雑なだけで不採用にすることはないかもしれません。
でも、給与などの条件が良く、競争率の高い人気の職場では不利になることは間違いないです。
せっかく看護師としてのスキルはあるのに、履歴書でマイナス点をつけられて不採用になってしまったらもったいないですよね。
では、どうしたらしっかりとした履歴書が作れるのか、気を付けるポイントなどをお話しします。
履歴書を作成するときは、ぶっつけ本番で書くのではなく、まずは下書きをします。
また、読みやすく丁寧な字で書くのもポイントです。
そして、その下書きを家族や友人など、第三者に見てもらいます。
自分ではしっかり書いたつもりでも、他の人が見ると「字が間違っている」「内容が良く分からない」など、自分では気づかなかった点を修正することができます。
もし、見てもらう人が誰もいない場合は、日にちを空けて自分自身で再確認してみると、意外と間違いに気づくことができるのでお勧めです。
履歴書で気を付けるポイントは、
「記載を間違えてたら修正ペン、二重線などで直さず新しい用紙に書き直す」
「記載欄は全て埋める」
「日付の記載漏れに注意」
「写真はきれいにまっすぐに貼る」
「志望動機はその施設でなければならない理由を記載しているか」
などです。
他にも気を付ける箇所があるので、履歴書のチェックポイントをまとめた記事のリンクも貼っておきます。
採用担当の視点でポイントをまとめてあるので、参考にしてみてくださいね。
転職に失敗する看護師の特徴5)面接対策をしないでぶっつけ本番で挑む
面接対策をしないで当日を迎えると、
「面接官の質問にまったく答えられなった」
「言いたいことがうまく伝わらなかった」
など、うまくいかないことが多いです。
自分のことをしっかり知ってもらって不採用になるのであればあきらめもつきますが、面接官の質問にうまく答えられなくて不採用になってしまうと後悔が残ります。
そうならないためにも、面接前には
「志望動機や自己アピール」
「これまで看護師として経験してきたこと」
「どんな気持ちで働いてきたか」
など、自分の考えをまとめておくことが大切です。
面接の回答に正解はありません。
例えスラスラ答えられなくても、自分の考えや気持ちを、自分の言葉でしっかり答えることができれば大丈夫です。
面接官は面接対策の本やネットで検索した、ありきたりな回答より、応募者の本音や考え方がわかる回答を望んでいます。
そのためには、しっかりと自分の考えを伝えられるように準備をしておくことが必要ですね。
面接でよく聞かれると回答のポイントをまとめた記事もチェックしてみてください。
転職に失敗する看護師の特徴6)自分のスキルや経験を安売りしてしまう
「早く今の職場を辞めたいから給与などの条件は考えないで転職する」
「経験のない診療科に転職するから給与は下がっても仕方ない」
こんな感じで看護師が転職に失敗する原因として「自分のスキルや経験を安売りして転職してしまう」というものがあります。
看護師として数年働いていれば、それはかなりの経験値になります。
でも、その経験値を評価する施設、全く評価しない施設とはっきり分かれます。
評価してくれる施設に転職した場合は、給与も経験値分上乗せした額ですし、経験が活きる仕事を担当させてくれたりします。
逆に評価してくれない施設の場合、
「給与は新卒看護師と同じ」
「経験がまったく活きない仕事を担当させる」
など、労働条件や仕事内容にかなり差が出てしまうことになります。
年収で考えると数十万~100万円くらいの差が出ることが多いです。
このように今まで培ったスキルや経験を安売りしないためには、「臨床経験○年以上」や「経験者のみ」の条件がついている求人から転職先を探すことが大切です。
看護師転職サイトを利用する場合は、担当のアドバイザーに
「今までどの診療科で何年経験しているか」
「プリセプターやリーダー経験の有無」
などをしっかり伝えて、経験が活きる職場を探してもらうといいですね。
転職に失敗する看護師の特徴【まとめ】
転職に失敗するか、満足のいく転職ができるか、ちょっとしたコツを知っているかどうかで結果が変わってきます。
ぜひ今回お話ししたことを頭の片隅に置いて転職活動をしてみてください。必ず結果が変わってくるはずです。
あなたの転職がうまくいくように願っています。
執筆者情報:ナース裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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