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看護師転職サイトの紹介料が無料な理由

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看護師転職サイトの紹介料

看護師の転職サイトってどのくらい紹介料がかかるの?

利用者(看護師)の紹介料は無料って聞くけど本当??

そんな疑問にお答えします。

看護師の転職サイトは紹介料が無料です。

理由は医療機関が転職サイトに紹介料を支払っているからです。

また、職業安定法で事業者は求職者から手数料を取ってはならないと定められています。

この記事では、看護師の私が転職サイトの紹介料が無料な理由をご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事の執筆者

ナース裕美 / 緒方裕美

ナース裕美写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。

労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

看護師転職サイトの紹介料が無料な理由

看護師転職サイトの紹介料が無料な理由

看護師転職サイトは紹介料を医療機関から受け取って運営しています。

紹介料は看護師の入職が決まった時点で、医療機関が転職サイトに支払う仕組みが多く、紹介料は転職サイトによって変わりますが、1人あたり数十万円〜百万円ほどの金額となります。

医療機関は転職サイトに求人を載せるだけでは費用を支払う必要がなく、希望に合う看護師が採用できた時点で紹介料を支払えばよいので、無駄な費用がかかりません。

また、職業安定法で、転職サイトは利用者から紹介料や手数料を取ってはならないと定められているので、看護師の利用者が費用を請求されることは一切ありません。

採用者がすぐに辞めると紹介料の返却もある

採用者がすぐに辞めると紹介料の返却もある

入職した看護師がすぐに辞めてしまった場合、転職サイトは紹介料を医療機関に返却しなければならない規定になっていることが多いため、転職サイトの担当者はできるだけ看護師の希望に合った職場を紹介できるように努力します。

紹介料を稼ぐために、無理やり入職させるなんてことも起こりづらい仕組みになっています。

なぜ医療機関は紹介料を払ってまで求人を転職サイトに載せるのか

なぜ医療機関は紹介料を払ってまで求人を転職サイトに載せるのか

では、なぜ医療機関は紹介料を転職サイトに払ってまで、求人を転職サイトに載せるのでしょうか。

その理由からご説明します。

ホームページの募集だけでは応募が集まらない

医療機関はホームページなどで看護師を募集して採用をしているところがほとんどですが、それでも人材が足りていない状況が多くあります。

給与などの条件や労働環境がよい医療機関でも、知名度が低いとホームページからではなかなか応募が集まらないため、転職サイトに紹介料を払ってでも看護師を採用したいと考えています。

採用担当だけでは応募者の対応ができない

知名度があり労働条件も良い人気の医療機関は、ホームページで求人を募集すると多数の応募があって、採用担当だけで対応するのが負担になることもあります。

この場合、転職サイトに求人を出して、求めている人材をピンポイントで紹介してもらったほうが効率が良いと言えます。

応募者の質を高めたい

採用側からすると、応募者の中には、「本当に働く気があるのかな。。」と思ってしまう人もいます。

例えば、志望動機を聞いても、
「とりあえずどこでも入れればいいです。」
「給与がよかったので。」
「今の職場が辛くて、転職したいんです。。」
などなど、そんな理由では正直採用したくありません。

転職サイトは担当のコンサルタントが、応募者の人柄や能力を見極めて紹介してくれるので、医療機関としては質の高い人材を採用することができます。

看護師の転職サイトに紹介料を払ってまで登録している医療機関は経営が安定している!?

看護師の転職サイトに紹介料を払ってまで登録している医療機関は経営が安定している!?

ここまで紹介料の仕組みをご説明しましたが、決して安くない紹介料を転職サイトに払える医療機関は、健全経営ができている可能性が高いと言えます。

経営が厳しい医療機関は、1人あたり数十万円〜百万円の紹介料を払う余裕はないからです。

一概には言えませんが、参考にしたいポイントです。

転職時に注意したいこと

転職時に注意したいこと

こんな職場には注意

私の夫が働いていた職場でのエピソードをご紹介しながら、”こんな職場には転職してはいけない”という話をしたいと思います。

【実話】夫が大手転職サイトから、就職したときの話

大手の転職サイトに登録をして、ある企業の面接を受けましたが、後日メールにて「不合格」の通知が来ました。

面接での感触はよく、いつから働けるのかどうか、配属の部署まで説明されていたので、不合格の通知は正直ショックでした。

でもその不合格メールを受け取った数時間後に、なぜか経理担当から電話がきて、「やっぱり採用することにしたから、手続きを進めたい」と言われて、結局働くことになりました。

その後、働き始めてから何気なく採用担当の部長に、1回不合格になった件を話すと、「そんなことはしていないよ。おれは合格にしたんだから。」と言っていて、なんだか訳がわからない不可解なことがありました。

結局夫は7年間働いたあとに、サービス残業や労働環境の劣悪さ、残業代未払い、経営不振などから、その職場を辞めて転職することにしましたが、今考えればその職場は、転職サイトへの紹介料を節約するために、一度不合格にしていたのではないかと思います。

このように、転職サイトへの紹介料を払うのが厳しいような職場は、経営が苦しかったり、そもそも倫理観がなかったりするため、転職するのは避けたほうが良いことがわかります。

あなたもこのようなことがあったら、その職場への入職は慎重にしてくださいね。

こんな転職サイトには注意

前述しましたが、職業安定法で転職サイトは求職者(利用者)から手数料を取ってはならないとしています。

もし、転職の際に転職サイトから紹介料や手数料を請求されても、払わないようにしましょう。

転職サイトが利用者からお金を請求するのは違法です。

職業安定法
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
② 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
③ 省略
④ 省略

参考リンク・職業安定法(◆昭和22年11月30日法律第141号) (mhlw.go.jp)

紹介料があると採用に不利になるのか

紹介料があると採用に不利になるのか

紹介料があると採用に不利になるのか?

結論、紹介料がかかるからと言って採用に不利になることはありません。

そもそも紹介料を惜しむ医療機関は、看護師の転職サイトに求人を出しません。

ホームページやハローワークに求人を掲載すれば、それなりに応募者は集まるにも関わらず、なぜ看護師転職サイトに求人を掲載するのか。

それは、できるだけ多くの応募者のなかから優秀な看護師を採用したいと考えているからです。

また、看護師転職サイトに求人を掲載する医療機関は、それなりに経営が安定していると言えます。

そのため、もし紹介料を惜しんで不採用にする医療機関であれば、むしろ入職しない方が良いとも言えます。

採用担当が内定者を決める際には、紹介料の有無などではなく、その応募者のスキルや経験、人柄を見ています。

紹介料の有無は気にせず、しっかりと自分をアピールしていくことが大切です。

看護師の転職サイトを使った方がいい理由

看護師の転職サイトを使った方がいい理由

非公開の求人を紹介してくれる

転職サイトに登録すると、一般には公開していない、条件の良い非公開求人を紹介してもらうことができます。

限られた求人から入職先を決めるのではなく、できるだけ条件の良い求人から選んで決めたいですね。

求人数が多い

トップクラスの転職サイトは数万件の求人情報を持っています。

転職してから後悔しないためには、できるだけ多くの求人情報から入職先を選ぶことが大切です。

転職サイトは、膨大な求人情報から希望の条件で探すことができるため、時間のない中で最適な職場を見つけるには、使わない手はないですね。

病院の内部情報を知ることができる

後半で紹介している看護師転職サイトは、病院に足を運んで職場の情報を集めています。

応募する前に職場の雰囲気や内部情報を知ることができるので、転職したあとに想像と違って後悔するなんてことを防ぐことができます。

採用される確率が上がる

希望の病院に応募する際に、転職サイトのコンサルタントが利用者のアピールポイントなどを病院に説明してくれます。

面接でうまくアピールすることができなくても、コンサルタントの後押しで採用されることもあるので、確実に採用されるためには転職サイトの利用をおすすめします。

今後のキャリアの相談に乗ってくれる

今後のキャリアをどうしていくか決めかねているときは、転職サイトのコンサルタントにアドバイスをもらうことができます。

病院の内部情報に詳しいコンサルタントでしか分からない情報も聞けるので、気軽に利用しましょう。

給与などの条件を確認してくれる

求人情報を見ただけでは細かい条件を把握することは難しいと言えます。

転職サイトのコンサルタントは希望の職場の給与、手当て、昇給、退職金や福利厚生などの条件を細かく確認してくれます。 長く働いていると少しの労働条件の差が大きく影響することもあるので、転職前に必ずお願いしましょう。

履歴書のチェック、面接対策をしてもらえる

転職サイトのコンサルタントにお願いすると履歴書のチェックや面接対策をしてもらえます。 提出書類の書き漏れや不備もチェックしてくれますので、安心です。

採用担当からすると履歴書の時点で不合格が決まる応募者もいるので、念のためコンサルタントに確認してもらってくださいね。

面接の日程調整、入職前の手続きを代わりにしてくれる

時間のない中で面接の日程調整をしたり入職手続きをするのはエネルギーがいります。

転職サイトのコンサルタントはそのあたりを調整してくれますので、余計なところに時間をかけずに転職することができ、楽に転職できます。

病院と給与などの条件交渉をしてくれる

希望の職場から採用内定をもらったら、入職前にコンサルタントが給与などの条件交渉をしてくれます。

これは自分ではなかなかできないことなので、希望の条件をコンサルタントに伝えて交渉してもらいましょう。

おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。

看護師転職サイトでのトラブルの相談先

転職サイトを利用して採用などのトラブルにあった際には、厚生労働省の総合労働相談コーナーに相談することができます。

総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

まとめ

・職業安定法で転職サイトは利用者から手数料を取ってはならない

・ご紹介した看護師転職サイトの紹介料は完全無料

・看護師の転職サイトは使わないともったいない

看護師転職サイトの紹介料についてご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

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転職メディアの運営、転職・就職支援

執筆参考資料

厚生労働統計一覧|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

経済財政政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

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運営者:ナース裕美(緒方裕美)
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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。転職を成功させるためのノウハウを発信しています。看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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