
高収入・ハイクラス向けの転職サイト・転職エージェントってある??
転職サイトでハイクラス求人を探すにはどうしたらいい??
企業の採用担当の私が、こんな疑問にお答えします。
採用のプロが選んだ高収入・ハイクラス向けの転職サイトおすすめはこちらです。
サイト名 | ハイクラス転職におすすめの理由 | 特徴 | 求人の探し方 |
パソナキャリア | 求人の約半数が「年収800万円以上」、年収アップ率67.1% | オリコン顧客満足度調査「転職エージェント」総合1位 | 自分で検索+紹介 |
リクルートダイレクトスカウト | 年収800万〜2,000万円などハイクラスな案件が多い | ヘッドハンティングを待つだけでいい | スカウトを待つ |
リクルートエージェント | 求人数が多くハイクラスの担当者がいる | 転職支援実績数No.1 | 自分で検索+紹介 |
JAC Recruitment | 年収800万~1500万の求人がある | オリコン顧客満足度調査No.1 | 紹介 |
エンワールド | 年収800万円以上の求人常時10,000件以上 | バイリンガル人材が対象 | 紹介 |
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転職活動を始める時、誰でも「今よりも労働条件を良くしたい」と考えるでしょう。
具体的な条件は人それぞれですが、「給与を今より上げたい」と高収入であることを条件にする人は多いと言えます。
では、どうすればハイクラスの転職をすることができるのか。
結論、高収入・ハイクラスの転職をする近道は、ハイクラスに強い転職エージェントを利用することです。
私もブラック企業から転職をして年収300万から年収を2倍以上にすることができました。
この記事では、採用のプロである採用担当の私が、ハイクラスの転職をするために、高収入・ハイクラスの定義やどのように転職サイトを活用していけば良いのかを、詳しくご説明します。
あなたの転職活動の一助になれば幸いです。
※この記事でおすすめする転職サイトは、登録や利用が完全無料のものに絞っています。
また、利用者満足度が低いサイトは掲載していません。
この記事を読むとわかること
高収入・ハイクラスに強いおすすめの転職サイトがわかります。
高収入・ハイクラスの転職をするにはどのように転職サイトを活用していけば良いのかわかります。
この記事の執筆者
ナース裕美(緒方裕美)
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看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。
保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。
看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。
当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。
- 転職サイトの高収入・ハイクラス求人とは…
- ハイクラス向け転職サイトおすすめ1)パソナキャリア
- ハイクラス向け転職サイトおすすめ2)リクルートダイレクトスカウト
- ハイクラス向け転職サイトおすすめ3)リクルートエージェント
- ハイクラス向け転職サイトおすすめ4)JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
- ハイクラス向け転職サイトおすすめ5)エンワールド
- 高収入・ハイクラスの転職サイトを利用する際のコツ
- 高収入・ハイクラスの転職サイト・転職エージェントを利用する際の注意点
- ハイクラス求人の実態
- 転職エージェントの利用の流れ
- ハイクラスの転職に持っておくと有利なスキル
- ハイクラス転職で失敗しやすい事例
- ハイクラス転職成功のための転職サイトの利用方法
- ハイクラス向け転職サイトを利用する際に気を付けたいこと
- 転職サイトでのトラブルの相談先
- まとめ
転職サイトの高収入・ハイクラス求人とは…

年収600万円以上
一般的に会社員の平均年収は430万円前後と言われています。
年齢によっても若干の差はありますが、役職などがついていない限り、そう大きく変わりません。
それでは高収入とは年収で言えばどのくらいを指すのでしょうか。
ハイクラスの転職サイトをのぞいてみると、多くは年収600万円以上、高いところだと800万円以上の求人を扱っています。
一般的に見ても年収600万円以上が高収入であると考える人が多いですね。
業界
年収は従事する業界によっても左右します。
年収が高めの業界は①IT系企業②教育産業③金融系④インフラ関係企業、が挙げられます。
現在の情勢の中、「需要が高い業界や業種は高収入の傾向がある」と言えます。
また、高収入の職種には、「医師や看護師などの医療系」、「弁護士や会計士などの法律関係」など、資格を必要とする職種が多いとも言えます。
もし、これらを目指すのであれば、まずは資格の取得から始める必要があります。
また、前記した高収入の業界に転職する際に、持っていると良い資格やスキルもあるので、しっかりとリサーチしておくことが大切です。
中小企業より大企業
一部上場の大企業は、中小企業に比べて高収入であると言えます。
20代では大企業も中小企業も給与に大きな差はありません。
しかし、30代では企業の規模が大きいほど給与も上がっていくため、大企業と中小企業では年収の差が大きくなってしまいます。
そのため、高収入を目指すのであれば20代から30代の早いうちに、大企業などの高収入を望める企業への転職を考えるといいでしょう。
例外として、中小企業のなかでも新しいビジネスモデルを作っていくベンチャー企業であれば、これから伸びていく可能性もあり、高収入が望める場合もあります。
ハイクラス向け転職サイトおすすめ1)パソナキャリア
求人の約半数が「年収800万円以上」のハイクラス求人
オリコン顧客満足度調査「転職エージェント」総合1位(2019〜2021)
転職者の年収アップ率67.1%
企業名、業界、職種、勤務地、年収などから求人検索可能
年収診断・年収査定ができる
書類添削、面接対策、調整・交渉をサポート
サイト内で作成した履歴書・職務経歴書を応募時にそのまま使用可能
各業界・職種に特化した専門のコンサルタントがいる
企業から報酬を得ているため利用者は最後まで無料
私がパソナキャリアを使った時の感想
条件の良い求人を紹介してくれた
担当者が親切だった
転職を無理に勧められなかった
おすすめの理由
パソナキャリアは求人の約半数が「年収800万円以上」の転職エージェントです。
オリコン顧客満足度調査「転職エージェント」で総合1位を取っており、転職者の年収アップ率67.1%の優秀なエージェントです。
ごまかしのきかない第三者機関の調査の満足度が高いため、多くの人がパソナキャリアを利用して転職を成功させていることがわかります。
ハイクラス求人に特化した専任のコンサルタントがサポートをしてくれるため、安心してサポートをしてもらうことができ、アドバイザーが転職を無理に勧めたりしないことも魅力です。
アドバイザーとLINEでやり取りできるので、気軽に転職活動を進められますね。
私が利用した時は、担当者が親切丁寧で条件の良い求人を紹介してくれました。
他サイトと差別化を図っている点
各業界・業種に特化した担当者を選択できる。
会員登録時に転職に関する希望条件を詳しく記載するようになっている。
サイト内で作成した履歴書・職務経歴書を応募時に添付でき応募の負担軽減をしている。
LINEでやり取りできる。
セミナーが業界・職種別で開催されている。
おすすめの人
転職するのが初めての人
顧客満足度が高い転職エージェントを利用したい人
年収UPを希望する人
ハイクラスの求人を求めている人
アドバイザーとLINEでやり取りしたい人
相談しながら転職活動を進めたい人
パソナキャリアの評判や口コミは『パソナキャリアの評判口コミ調べました』の記事も参考にしてください。
ハイクラス向け転職サイトおすすめ2)リクルートダイレクトスカウト
【公式サイト】リクルートダイレクトスカウト(登録・利用無料)
リクルートのハイクラス転職サイト
無料登録することで非公開求人の案内、スカウトが受けられる。
登録後スカウトを待つだけ。ヘッドハンターが求人を探して提案。
求人数約74000件(公開されているもの)
年収800万〜2000万の案件多数
企業からの直接スカウトもあり。
登録や利用は完全無料
おすすめの理由
リクルートダイレクトスカウトは登録後スカウトを待つだけというリクルートが運営しているヘッドハンティングのサービスです。
同じヘッドハンティングサービスのビズリーチなどの有料サービスとは異なり、登録や利用は完全無料です。
求人数も多く、年収800万〜2000万などのハイクラスな案件が多いため、他の転職サイトと併用してスカウトを待つのがおすすめです。
ハイクラスの転職を希望する人は他の転職サイトと併用して登録して、ヘッドハンティングを待つと良いです。
求人を紹介してもらうまでに少し時間はかかりますが、待つだけなので楽です。
他サイトと差別化を図っている点
ヘッドハンターによる求人の提案
直接スカウトあり
ハイクラス求人多数
登録や利用は完全無料
おすすめの人
年収UPを希望する人
忙しい人(登録後スカウトを待つだけでOK)
ハイクラス向け転職サイトおすすめ3)リクルートエージェント
転職支援実績数NO.1(厚生労働省「人材サービス総合サイト」における無期雇用および4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(2019年度実績)2020年6月時点)
書類添削あり、面接対策あり。企業の情報提供などのサポートが充実。
アジア圏への転職情報あり。
企業から報酬を得ているため利用者は最後まで無料
おすすめの理由
リクルートエージェントは非公開求人数約10万件の転職エージェントです。
転職支援実績数NO.1のサービスになり、アジア圏の転職情報もあるくらい幅広い求人を網羅しています。
転職サイトとして求人数が群を抜いているので、ハイクラスの転職をしたい人に向いています。
条件の良い非公開求人の保有数も多く、ハイクラスの担当者がいるため、ハイクラス転職を希望する人は登録必須です。
他サイトと差別化を図っている点
非公開求人数が多い。
中国や東南アジア・インドでの転職に関する情報あり。
転職支援サービス申し込み時の記載情報が少ないので、登録が楽。
アンケート調査に基づくおすすめの人
大手の転職エージェントを利用したい人
非公開求人を紹介してほしい人
手厚いサポートを必要としている人
ハイクラス向け転職サイトおすすめ4)JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
【公式サイト】JAC Recruitment(登録・利用無料)
外資系企業や海外進出企業などグローバル転職に特に強い
年収1,000万円以上の求人2,500件
30~50代が対象
オリコン顧客満足度調査でNo.1
知⼈・友⼈にJACを勧めたい⽅94.7%(自社調査)
転職活動の支援実績約43万人
管理職・技術職/専門職の転職
企業から報酬を得ているため利用者は最後まで無料
おすすめの理由
JAC Recruitmentは30~50代が対象のハイクラス専門の転職エージェントです。
年収800万~1500万の求人も保有しているため、ハイクラスの転職を希望する人は登録しておいたほうがいいでしょう。
オリコン顧客満足度調査でNo.1に選ばれていること、自社調査で知⼈・友⼈にJACを勧めたい⽅が94.7%と、満足度が高いことがわかります。
ある程度スキルや経験がある人であれば、条件の良い求人を紹介してもらうことができます。
他サイトと差別化を図っている点
外資系企業や海外進出企業に強い
管理職・技術職/専門職の転職に強い
おすすめの人
管理職経験のある人
特別な技術を持っている人
30~50代の人
ハイクラス向け転職サイトおすすめ5)エンワールド
外資系転職専門
外資系企業・日系グローバル企業への転職を希望しているバイリンガル人材が対象
年収800万円以上の求人数が常時10,000件以上
サービス満足度97.0%
企業から報酬を得ているため利用者は最後まで無料
おすすめの理由
エンワールドは外資系企業・日系グローバル企業への転職を希望しているバイリンガル人材が対象の転職エージェントです。
年収800万円以上の求人を常時10,000件以上保有しているため、外資系やグローバル企業のハイクラス求人を求めている人は登録しておいたほうがいいでしょう。
転職成功者の満足度も97.0%と高いため、求人の質も高いと言えます。
語学レベルがビジネス英語以上は必須となりますが、条件を満たしている人は高確率でハイクラスの転職ができます。
他サイトと差別化を図っている点
無理に転職先を薦めない
担当者は単独ではなくチームで取り組み、より適した仕事を探してくれる
外資系企業・日系グローバル企業の求人
おすすめの人
外資系企業・日系グローバル企業への転職を希望している人
語学レベルがビジネス英語以上の人
手厚いサポートを必要としている人
高収入・ハイクラスの転職サイトを利用する際のコツ

ここでは、高収入・ハイクラスの転職サイトをどうやって利用したら、効率良く年収アップの転職ができるのかをご説明します。
転職サイト(検索型)より転職エージェントを利用する

ハイクラスの転職を考えているのであれば、闇雲に自分一人で転職活動をしていてもらちがあきません。
高収入・ハイクラスの求人は、一般に公開すると応募者が殺到してしまい、採用担当の負担が大きいと言えます。
また、高収入・ハイクラスの求人は、特定のスキルや経験を求めているものとなるため、企業としても転職エージェントの担当者に条件を満たした人材を紹介してもらいたいのが本音です。
そのため、ほとんどの高収入・ハイクラスの求人は、転職エージェントに非公開求人として求人を出していることが多いです。
なので、検索型の転職サイトやハローワークで探していても、ほぼほぼ見つけられないのが現実です。時間の無駄になってしまいますね。
高収入・ハイクラスの求人を探すのであれば、ハイクラス専門の転職エージェントを通して、特別なルートで求人を紹介してもらうのが一番の近道となります。
「検索型の転職サイト」と「転職エージェント」の違い
転職サイトは自分で求人を探して応募する「検索型の転職サイト」とアドバイザーが求人紹介をしてくれる「転職エージェント」があります。
「検索型の転職サイト」は、自分で求人を探して応募できるため、気軽に転職をしたい人におすすめです。
「転職エージェント」は、担当のアドバイザーがついて、希望に合う求人を探してくれ、履歴書のチェックや面接対策もお願いできるので、転職に慣れていない人におすすめです。
どちらかあなたに合うものを利用すれば問題ありませんが、高収入・ハイクラスの転職をするためには「転職エージェント」の利用がおすすめです。
求人探しを急がない

ハイクラスの求人は常に出ているわけではなく、一般の求人に比べてハイクラス求人自体が少ないと言えます。
そのため、転職活動に時間がかかると考えていた方が良いです。
ハイクラスの求人であっても、自分の希望条件に合わない場合もあります。
早く転職をしたいからと、「求人が少ない中で紹介されたハイクラス求人を逃したくない」と焦ってしまうことで、転職してから後悔することになりかねません。
また、同じハイクラスとはいっても職種によって転職の決まりやすさは違います。
ITやWEBなどの通信関係は需要も高いため、比較的早く転職が決まる傾向にあります。
逆にコンサルタント関係や役職転職は転職に時間がかかりやすいと考え、余裕を持ったスケジューリングをすることが大切です。
転職を急がず、獲物を待つライオンの気持ちで進めましょう。
私の転職活動体験談
私が転職したときは、
「年収を上げること」
「残業や休日出勤がほどほどでワークライフバランスが取れること」
この条件をメインにして求人を探していました。
一般の求人に比べてハイクラスの転職は数も少なく、見つけるまでそれなりに時間がかかり、転職先を決めるまで年単位の時間をかけました。
その過程では、複数の年収アップの求人が見つかりましたが、条件に合わないものは応募せず見送りました。
早く転職をしたい気持ちもあるとは思いますが、良い求人に出会うためには急がずじっくりと求人を精査していくことが大切です。
結局、時間をかけたかいもあって、
「年収は前職の2倍」
「残業ほどほど」
「休日出勤なし」
の条件で転職することができました。
じっくり探せば良い条件の転職先が見つかる可能性が高くなります。
複数登録して待つ

前述のとおり、ハイクラスの求人は紹介にある程度の時間がかかります。
また、紹介された求人が希望に合わなければ、他の求人を探してもらうのにも時間がかかります。
なので、複数の転職サイトに登録して、同時進行で求人を紹介してもらう方法が効率的です。
また、それぞれの転職サイトで紹介してくれる求人の種類や質にも差が出ます。
自分にとってベストな求人を見つけられるように工夫をすることが大切です。
自分の力量を正しく評価しながら転職先を選ぶ

ハイクラス求人になると、転職時にすぐに役職がつく場合もあります。
また、求められる技量が高い、ということもあります。
「高収入を求めてハイクラス求人に応募して転職したけど、自分の技量に見合っていなかった」となっても遅いと言えます。
自分の経験やスキルを正しく評価し、自分の身の丈に合った転職をすることが大切です。
企業側は採用に慎重になりがち

ハイクラスの求人は、応募者に求められるものも多くなります。
「給与に見合った能力があるのか」
「求めている役職にふさわしいのか」
「人間性はどうか」
など、様々な観点から採用を検討していきます。
能力や人間性に問題がなくても、企業の方針や理念に則っていけるのか、一般の求人よりも厳しくチェックされる傾向にあります。
企業との相性の問題で不採用になったのであれば、あまり気にせずに次へ気持ちを切り替えていくことが大切です。
また、不採用になった場合は転職エージェントの担当者やヘッドハンターからのフィードバックを得ることができますので、真摯に向き合い、次につなげていきましょう。
高収入・ハイクラスの転職サイト・転職エージェントを利用する際の注意点

ここでは、高収入・ハイクラスの転職サイトを利用する際に特に注意する点について、ご説明します。
年収以外の労働環境もしっかりチェックする

私は30歳でブラック企業から転職をして、現在の年収は800万円です。
SNSなどでも、こんな話は溢れています。
そんな話を聞くと、自分も簡単にハイクラス転職ができるだろうと考える人もいるかもしれません。
しかし、少なくとも私は簡単には転職できませんでした。
転職先を決めるまで年単位の時間がかかっています。
なぜすぐに転職できなかったのか。
それは、ハイクラスの求人自体そこまで数が多くはなく、なかなか自分の理想の転職先が見つからなかったからです。
転職活動を始めて、年収アップできる転職先は複数ありましたが、多くは毎日長時間の残業、休日出勤はあたりまえ、自分の人生の時間を全て捧げなければならない職場ばかりでした。
このような職場へ転職して年収が上がっても、その他の労働環境が悪ければ転職してから後悔することになります。
なので、高収入・ハイクラスの求人が見つかっても、安易に飛びつかず、労働環境をしっかり確認して、希望の条件を満たせないのであれば急がず見送ることも大切です。
高収入・ハイクラスの求人は高収入である理由があります。
年収を重視するあまり、その他の労働条件の精査がおろそかにならないように気をつけてくださいね。
アドバイザーを味方につける

転職エージェントに登録すると、専任のアドバイザーがつきます。
アドバイザーが求人の紹介などの転職のサポートを行ってくれることになります。
ハイクラス転職を希望する人は、それなりの社会人経験を積んできており、アドバイザーより年齢が上の人もいるでしょう。
自分より年齢が若い人から書類作成のコツや面接のコツをアドバイスされることを不快に思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、アドバイザーは転職に関してのプロです。
アドバイザーからの言葉を素直に受け入れていくことで、アドバイザーからの印象も良くなります。
あまりにもアドバイザーに横柄な態度を取っていると「この人はサポートがいらないんだな」と判断されてしまい、求人の紹介自体が滞ってしまう可能性もあります。
転職のプロであるアドバイザーを味方につけ、効率良く転職活動を進めていくことが重要です。
ハイクラス求人の実態

ここでは、ハイクラス求人の実態について少しお話しておこうと思います。
ハイクラス求人とは、一般的に年収600万円以上を指すことが多いと言えます。
転職サイトによっては、年収800万円以上をハイクラスとしていることもあります。
ハイクラス求人はハイクラスである理由があり、主に、
「特別なスキルを必要とする」
「マネジメントクラスの人材を求めている」
「実績主義の外資系」
「多忙かつハードな職場」
などがあります。
なので、自分の希望の転職条件とうまく擦り合わせず転職すると、
「自分の力量以上の仕事をしなければならず、ついていけない。。」
「外資系企業に転職したが、実績が出せずリストラされてしまった。。」
「多忙すぎて体がもたない。。」
こんなことになり、後悔する可能性もあります。
ハイクラスの求人に応募する際は、必ず「ハイクラスである理由」も考慮しながら進めていくことが大切ですね。
転職エージェントの利用の流れ

(1)登録
サイトの専用ページで必要事項を入力します。
プロフィールなどの入力と職務経歴書を提出すると登録完了です。
(2)求人を紹介してもらう
登録した内容に沿って、求人を複数紹介してくれます。
希望に合わない場合は何度でも他の求人を探してくれます。
(3)面接の予定を調整してもらう
希望の求人が見つかったら、アドバイザーが面接の予定を調整してくれ、企業にあなたを推薦してくれます。
履歴書の添削や面接対策もお願いすることができます。
(4)職場と入職手続き
面接を受けて内定がもらえたら、アドバイザーが企業へ入職手続きをしてくれます。
ハイクラスの転職に持っておくと有利なスキル

マネジメントスキル
マネジメントスキルとは、対象物を管理するスキルのことを指します。
管理する対象は、人やモノ、時間、組織、事業全体など様々です。
ハイクラス転職になると、「人に何かを言われて動く」というような受動的な働き方ではなく、「自分で考えて動く」もしくは「周りを管理する」ような能動的な働き方を期待されています。
「対象物をいかに管理して、最大限の利益を出すのか」
そこが重要となります。
マネジメントスキルは学べば取得できるようなスキルではありません。
学びを実際の業務の中で活かし、獲得していくようなスキルです。
一朝一夕で身につくものではないため、マネジメントスキルが高い人はどの業界でも重宝されます。
専門スキル
「自分がどの業界で働いていくのか」
これは人それぞれです。
そして、業界ごとに持っていた方が良い資格や、持っていた方が良いスキルは異なります。
ハイクラス転職になると、どの業界でも即戦力が求められますし、ある程度の役職がつくこともあります。
業界や職種に必要な専門スキルを有することで、求められる人材になることができ、更に転職の条件を上げていくことも可能となります。
英語、中国語のスキル
ハイクラス転職に求人を掲載しているような企業は、外資系やベンチャー、日系大手企業など、外国との取引を行っていたり、外国人と一緒に働く環境であったりすることも多いです。
そのため、日本語しかできない、となると他の社員とコミュニケーションが図れなかったり、取引先との会話が成り立たなかったり、と仕事になりません。
基本的には、英語が流暢に話せれば問題ありませんが、日常会話だけでは仕事をする上では物足りません。
ビジネス英語が堪能、もしくはネイティブレベルになれば、どのハイクラス求人にも問題なく応募できます。
また、最近では中華圏の企業の進出も多数見受けられますので、中国語ができる人も重宝されます。
ハイクラス転職で失敗しやすい事例

成果主義についていけない
前述の通り、ハイクラス転職に求人を掲載している企業は、外資系やベンチャー、コンサル系、日系大手企業などが多いです。
そのため、給与形態も日本の企業とは違った形になっていることもあります。
日本の企業は、基本的には固定給で、まだまだ年功序列で給与が上がっていくことが多いです。
しかし、ハイクラス転職の企業は、固定給+成果主義を取っている企業が多く、年齢が上がっても成果が出せていなければ後輩にどんどん抜かれていってしまう、なんてことも。
頑張れば頑張るほど自分の評価に繋がり、役職がついたり、年収も上がっていきますが、中には「成果を上げなければ」と頑張りすぎて疲れてしまう人もいます。
自分がどんな働き方をしたいのか、どんな給与形態が理想なのか、明確にして転職活動を進めることが必要です。
多忙すぎる
ハイクラス転職に求人を出しているような企業は、
「成長が著しい企業」
「今後の成長が期待できる企業」
「実績のある大手企業」
などです。
そして、ハイクラス転職で求められる人材は即戦力となる人材です。
未経験者に一から指導してくれるわけではありません。
前職でも結果を残しており、転職してくることで企業の利になる人を求めています。
そのため、転職直後からがっつり仕事をする形になります。
そして、成長企業・大手企業だからこそ、業務量も多く多忙です。
多忙すぎて、転職前より自分の時間が取れなくなってしまう、なんてことにもなりかねません。
転職前に、アドバイザーに内部情報をリサーチしてもらい、実際の労働環境を把握しておくことが大切です。
社風が合わない
ハイクラス転職の条件ばかりに気を取られてリサーチが疎かになってしまう。
たしかに、転職における希望条件は重要で、条件にあった求人を見つけることが必要になってきます。
ただ、条件だけに重きを置いていると、情報収集に偏りが出てしまい、転職をしてから「こんなはずじゃなかった」となりがちです。
条件は大切です。しかし、もっと大切なのは労働環境です。実際に働く環境についてしっかり情報収集をしておくことが必要です。
また、社風や経営者の思いなども知っておくことで、自分に合う・合わないを判断することができます。
これは、企業のホームページでも確認できますが、それだけでは情報が足りません。担当のアドバイザーに内部情報についてリサーチしてもらい、情報を提供してもらっていくことが大切です。
ハイクラス転職成功のための転職サイトの利用方法

転職サイトは複数社登録する
転職サイトは基本的に複数利用が望ましく、ハイクラス転職でも同様です。
転職サイトは、それぞれ保有する求人が異なり、非公開求人も同様です。
また、独占求人を取り扱っているサイトもあります。
複数社登録することで、集められる求人も倍以上になり、求人を見る目を養うこともできます。
そして、多くの求人をあつめることで、自分の希望条件にぴったりの求人を見つけ出すことも容易になります。
また、ハイクラス転職では、専任のアドバイザーが担当につきますが、アドバイザーとの相性はスムーズな転職活動を進めるうえでとても大切です。
しかし、人間同士ですから相性の良し悪しがあります。
複数社登録しておくことでアドバイザーを比較することもでき、一番相性の合うアドバイザーを選んでいくことで効率良く転職活動を進めることが可能となります。
希望の業界に強い転職サイトを選ぶ
ハイクラス転職サイトは様々なものがあります。
外資系に強いもの、コンサル系に強いもの、日本企業に強いもの。
自分がどんな企業、どんな業界、どんな職種で働いていきたいのか、せっかく転職サイトを利用しているのに、自分が働きたい業界の求人が少なくては意味がありません。
働きたい業界が明確になっているのであれば、その業界に強い転職サイトを選択してくことが必要です。
業界の求人も多くなりますし、アドバイザーも業界に精通した人ばかりであるため、効率良く転職活動を進めることが可能です。
スキルや経験は余すことなく伝える
転職活動を始めるうえで、一番初めにすることが、自分の経験やスキルの棚卸しです。
「どんな経験をしてきて、どんな成果を上げてきたのか」
その過程でどんなスキルを獲得してきたのか。明確にしておくことが大切です。
仕事をしていれば、明らかな成果がなくても、何かしらの経験をし、スキルを獲得できています。
どんな小さなことでもいいのです。
「今の自分」を作り上げている事柄を余すことなくアドバイザーに伝えておきましょう。
自分では「こんな経験では役に立たない」と思っていても、企業側からすると喉から手が出るほど欲しいスキルであることも多いのです。
ハイクラス向け転職サイトを利用する際に気を付けたいこと
給与などの条件だけで応募先を決定しない
ハイクラス転職になると給与は高額になり、条件も良いことが多いです。
だからと言って条件だけを重視して応募先を決めてしまうのは危険です。
「給与は高額だけで忙しすぎて自分の時間が持てない」
「条件はいいけど、社風に溶け込めなくて辛い」
など、働き始めてから後悔することになりかねません。
条件と共に、実際に働く環境についてもしっかり吟味して応募先を決めていくことが大切です。
長く働くためには、労働環境が理想に近い方がいいですよね。
少し条件が落ちたとしても、労働環境が合う方が、働きやすく、転職に満足できる可能性が高いです。
アドバイザーからは、企業の内部情報についても情報提供してもらえますので、活用していきましょう。
担当者に希望の働き方をしっかり伝える
ハイクラスの転職では、求人検索をアドバイザー任せにしすぎないことも大切です。
実際に働くのは自分ですので、自分でも企業についてリサーチし、情報収集していくことが必要です。
また、希望条件については詳細に伝えておきましょう。
ふんわりとした感覚の条件を伝えていても、希望に合う求人は見つかりません。
「数値化できる条件は数値化して伝える」
「どんなふうに働いていきたいのかを明確に伝える」
「条件だけではなく、労働環境についての希望も伝える」
アドバイザーとこまめにコミュニケーションを図ることで、条件のすり合わせもでき、マッチングの精度も上がっていきます。
積極的にアドバイザーとやり取りをしていきましょう。
自分の強みと希望の働き方、両方が活きる職場を選ぶ
自分の希望条件にぴったりで、働きやすそうな環境であっても、自分の強みが活かせるのかどうかも重要です。
給与などの条件が良くても、自分の今までの経験やスキルが活かせなかったら、やりがいに繋がりません。
一から経験し、スキルを積んでいく必要が出てきてしまいます。
せっかくハイクラス転職が叶ったのに、自分の強みが活かせなかったら意味がありません。
条件や労働環境だけでなく、実際の業務内容についてもリサーチし、自分の強みを活かせる職場を選んでいきましょう。
転職サイトでのトラブルの相談先
転職サイトを利用して採用などのトラブルにあった際には、厚生労働省の総合労働相談コーナーに相談することができます。
総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
まとめ
・ハイクラス転職をしたいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめ。
・ハイクラス転職は一般の転職に比べて時間がかかる。
・転職エージェントのアドバイザーを味方につけて効率よく転職活動を進めていきたい。
高収入・ハイクラスの定義やどのように転職サイトを活用していけば良いのかをご説明しました。
あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。
執筆者情報:裕美の転職研究所
ナース裕美(緒方 裕美)
看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。
ナース裕美の夫
スタッフ1200人規模の企業の採用担当。転職サイト評論家。
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東京都
お問い合わせ
電話番号:042-508-2200
Email:nursehirocom@yahoo.co.jp
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