転職サイトおすすめ

転職サイトとハローワークどちらを使った方がいいのか教えます

転職サイトとハローワーク

転職サイトとハローワークの違いってなに??
転職サイトとハローワークどっちを使えばいい??

企業の採用担当の私が、こんな疑問にお答えします。

転職サイトとハローワークの違いは、こちらです。

転職サイト転職エージェントハローワーク
求人の対象地域全国全国地元に強い
企業の種類大手、中小大手、中小中小が多め
WEB上での登録✖(ハローワークに行く必要がある)
WEB上での求人の閲覧サイトによる
職業相談
応募書類の添削サイトによる
面接日程の調整
面接対策
求人応募のスピード
内定後の条件交渉
利用料無料無料無料

転職を考えた時に転職サイトを利用するか、ハローワークを利用するか悩むこともあるかと思います。

もしくは、「ハローワークは失業した人が行くところ」と考えている人もいるのではないでしょうか。

転職サイトもハローワークも、どちらもメリット・デメリットがあります。

どちらを利用した方がいいのかは人それぞれで、併用するという方法もあります。

この記事では、企業の採用担当の私が、転職サイトとハローワーク、それぞれのメリット・デメリットとともに、利用方法についてもご説明していきます。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事を読むとわかること

転職サイトとハローワーク、それぞれのメリット・デメリットがわかります。

転職サイトとハローワークどちらを使えばいいのかわかります。

 

この記事の執筆者

ナース裕美(緒方裕美)

ナース裕美(緒方裕美)写真

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務後独立。現在はキャリアアドバイザーとして活動中。

保有資格は「看護師免許」、「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)

『ナース裕美の看護師転職サイト早わかり解説』(Kindle)著者。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

ナース裕美:Twitter

ナース裕美: YouTube

執筆者プロフィールページ

当メディアは厚生労働省が規定している職業紹介責任者が監修しています。

労働者派遣事業・職業紹介事業等 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

転職サイトと転職エージェントの違い

転職サイト、転職エージェントとは

まずはじめに、転職サイトと転職エージェントの違いについてご説明します。

転職サイトと一口に言っても、大きく分けて「転職サイト(検索型)」と「転職エージェント」の2種類があります。

大きな違いは、「求人の探し方」と「サポートの有無」です。

「転職サイト(検索型)」は自分で求人を探して応募することができますが、職業相談や書類添削、面接対策などの各種転職サポートはありません。

「転職エージェント」は希望の条件で求人を紹介してもらうことができ、職業相談や書類添削、面接対策などの各種転職サポートが受けられます。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらを使うかはよく検討のうえ決める必要がありますが、私は併用をおすすめします。

転職サイト(検索型)のメリット、デメリット

転職サイト(検索型)のメリット、デメリット

転職サイト(検索型)とはサイト内に掲載された求人を検索することができるサービスです。

転職サイトの一番の特徴は「自分のペースで求人を探して応募することができる」ことです。

そのため、気軽に転職活動を始めることができます。

求人の閲覧は会員登録をしなくても行うことができますが、気になった求人に応募するためには会員登録が必要です。

そのため、初めから会員登録をしておくとスムーズに進めることができます。

会員登録では基本情報と履歴書・職務経歴書の入力が必要です。転職サイトによっては応募時にそれらの書類を添付できる場合もあります。

求人への応募も転職エージェントと違って、担当者を介する必要がないため、気になった求人にはスピーディーに応募することができます。

直接企業側と連絡を取る必要がありますが、自分の熱意を直接伝えることができます。

転職サイトは求人を掲載している企業から報酬を得ているため、登録と利用は無料です。(※一部の転職サイトでは有料サービスもあります)

転職サイト(検索型)のメリット

(1)自分のペースで転職活動を進められる

転職サイト利用の大きなメリットとして自分のペースで転職活動を進められることが挙げられます。

転職エージェントやハローワークでは担当者とのやり取りをする必要がありますので、求人も紹介を待つ形になることがほとんどです。

転職サイト利用では、自分で求人を検索して応募できるため、この紹介を待つという時間はありません。

確かに希望条件に合う求人が出るのを待つことはあるかもしれません。

しかし、自分が転職したい時に求人を探し、条件のよい求人を見つけたらすぐに応募することができます。

また、ゆっくり転職活動を進めたい人にとっては、「人が仲介することで焦る」ということもないため、落ち着いて活動を進めることができます。

(2)スカウト機能が利用できる

多くの転職サイトではスカウト機能があります。

自分が入力した履歴書・職務経歴書を企業側が閲覧し、希望の人材に直接連絡を取ることができる機能です。

自分が思ってもいなかった業界や企業からスカウトが来ることもあります。

自分の市場価値を知るいい機会となります。

転職サイト(検索型)のデメリット

(1)すべてを一人で行う必要がある

転職サイト利用では、求人の検索・情報収集、履歴書の作成、面接の日程調整・面接対策、職場の内部情報リサーチ、内定後の条件交渉まで全てを自分で行う必要があります。

転職経験者にとっては問題ないかもしれませんが、初めての転職の人など、転職のノウハウを持っていない人や手厚いサポートを必要としている人には不向きと言えます。

(2)フィードバックが得られない

転職活動を始めてすぐに内定がもらえるわけではありません。

書類選考に通過できなかったり、面接で不採用を繰り返す場合もあります。

そんなとき転職エージェントでは担当のアドバイザーが企業の採用担当とコンタクトを取っているので、「何が問題だったか」、「なぜ不採用になったのか」というフィードバックをもらうことができます。

転職サイトではそのフィードバックがありません。

自分で見直したり、考察をする必要があります。

(3)求人が多すぎて取捨選択が大変

転職サイトには膨大な量の求人が掲載されています。

その中から本当に自分に合う求人を自分自身で見つける必要があります。

相当な数が掲載されているため、見つけることは容易ではありません。

検索時に条件を絞ることはできても、職場環境についての情報は一つ一つチェックする必要があります。

それらを一から情報収集して、比較検討するのはかなり時間がかかると言えます。

転職エージェントのメリット、デメリット

転職エージェントのメリット、デメリット

転職エージェントとは、人材紹介サービスのことを指します。

転職エージェントの一番の特徴としては「利用者に合う求人を紹介してくれる」ということと、「条件の良い非公開求人を紹介してくれること」です。

利用者の情報や希望の条件と、企業側の情報を吟味し、転職後のミスマッチを防げるように求人を紹介してくれます。

また、利用者一人一人に、転職のプロであるアドバイザー(担当者)がつき、転職における様々なサポートをしてくれます。

転職エージェントで受けられるサポートとしては、

キャリアカウンセリング

応募企業の内部情報の提供

応募書類の添削

面接対策

面接日程調整

不合格後のフィードバック

内定後の条件交渉

などが挙げられます。

転職エージェントは求人登録をしている企業から報酬を得ているため、登録も利用も無料です。

転職エージェントのメリット

転職エージェントのメリット

(1)非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは一般には公開していない条件の良い非公開を保有しているため、利用者のスキルや経験、希望の転職条件がマッチすれば紹介してもらうことができます。

非公開求人は、転職サイトの検索や、企業のホームページには載っていない求人なので、転職エージェントに登録することでしか応募することができません。

採用担当からのポイント

転職エージェントに登録する大きなメリットが、この非公開求人を紹介してもらえることです。

非公開求人は一般に公開すると応募が殺到してしまう人気の求人や、特別なスキルを持っている人だけを求めている求人です。

非公開求人は給与などの条件も良いことが多く、転職活動をしている人にはぜひチェックしてほしいものになります。

なぜ企業は求人を転職エージェントに非公開求人として載せるのか

人気があって条件の良い企業の求人は、一般公開すると応募の数が多すぎて採用担当者が対応できなくなることが、非公開求人とする主な理由です。

また、特別なスキルを持っている人材を探している場合も転職エージェントに求人を載せます。

転職エージェントに求人を載せれば、アドバイザーがその求人にマッチする登録者をピンポイントで企業に紹介するため、企業の採用担当としても手間が省けるうえに、希望の条件の人材を採用することができるというわけです。

(2)キャリアカウンセリングが受けられる

「自分にはどんな仕事に向いているのか」

「本当にこの仕事でいいのか」

「キャリアプランがはっきりしない」

など、キャリアについての不安を抱えている人は少なくありません。

これは自分で考えていても悶々とするだけで答えが出ないことも多くあります。

転職エージェントの担当アドバイザーはキャリアアドバイスのプロです。

キャリアコンサルタントの資格を有していることもあります。

キャリアのプロに相談することで自分の価値観を整理し、自分のキャリアの方向性も定めることができるため、転職活動を効率的に進めることができるようになります。

(3)選考のサポートが受けられる

転職エージェントで受けられるサポートは前述の通りです。

その中でも、応募書類の添削や面接対策、フィードバックを受けられることは大きなメリットとなります。

応募書類も選考に通りやすい書き方のポイントがあります。

それを知ると知らないとでは大きな差となります。

また、面接についても同様です。

模擬面接などを行うことで選考に通りやすいポイントを教えてもらえます。

そして、選考に通過しなかった時にフィードバックをもらえることも重要です。

何が悪いか分からないまま次に進むのと、悪かった部分がはっきりして次に進むのでは、気持ちも違いますし、内定をもらえる確率にも差が出てきます。

採用担当からのポイント

採用担当をしていると「応募書類の完成度がもう少し高かったら選考に通るんだけどな。。」と思う応募者がたくさんいます。

また、面接も同様で「もう少し準備してくれば合格だったかもしれないのにな。。」なんて思うこともあります。

応募書類も面接も対策するポイントがあるので、転職エージェントのアドバイザーに対策をしてもらうと、内定をもらえる確率はぐっと上がるはずです。

無料でおこなってもらえるので、ぜひ利用してみてください。

(4)転職後のミスマッチを最小限にできる

転職エージェントでは担当者が求人を紹介してくれます。

自分の職歴やスキル、キャリアビジョンを考慮し、さらに企業側が求めている人材についても情報を持っているため、双方の条件をすり合わせて利用者にぴったりの求人を紹介してくれます。

そのため、入職後のミスマッチが起こりづらいと言えます。

(5)内部情報を持っている

求人票だけでは分からない情報もあります。

職場の人間関係や有給消化率、実際の残業時間などは働くうえで知っておきたい情報です。

転職エージェントは企業とのコネクションを持っていることと、過去にエージェントを利用した人から情報収集して、職場の内部情報を持っています。

それらの情報を求人情報と合わせて提供してもらえるため、実際に転職する前に労働環境を確認することができます。

転職してから後悔しないように、ぜひ内部情報をチェックしてから転職先を決めるように注意してくださいね。

私の就職失敗談

私が新卒で就職活動をしていた時は、求人サイトで求人を検索して、希望の仕事ができる企業に内定がもらえたので、職場の情報もそこまで調べないで入社しました。

これが失敗のもとで、

「月に200時間以上の残業」

「サービス残業」

「土日も出勤」

「朝方までの接待(もちろん残業代はもらえず)」

「パワハラの横行」

「社員がどんどん辞めていく」

「経営難で給与を減らされる」

という、絵にかいたようなブラック企業で7年間働くことになってしまいました。

どうにか抜け出すために年単位で慎重に転職活動をして、労働環境や職場環境のチェックを念入りに行い、転職先を決めました。

その結果、

「残業ほどほど」

「サービス残業なし」

「休日は暦通り」

「年収は前職の2倍」

という職場で働くことができています。

ぜひ、転職先を決める際には、職場の内部情報をしっかりチェックして、私と同じ失敗だけはしないようにしてくださいね。

(6)条件交渉を代行してくれる

転職活動では、内定をもらってから企業側と給与などの労働条件の交渉をする必要があります。

自分が今後働く企業と交渉するため、あまり強気に出られなくて損をしてしまう、なんてことも少なくありません。

この条件交渉を苦手に思う人も多いでしょう。

転職エージェントではこの条件交渉をアドバイザーが代行してくれます。

第三者が介入してくれますので、企業側・利用者側、どちらの納得できる条件にできる可能性が高くなります。

採用担当からのポイント

この条件交渉は必ず成功するとは限らないので、過度な期待は禁物です。

私の職場も転職者の給与は経験年数や年齢で基準があるので、交渉しても給与などの労働条件は変わりません。

このメリットは、交渉の余地のある企業へ入職する場合に限られます。

転職エージェントのデメリット

転職エージェントのデメリット

(1)アドバイザー(担当者)との相性がある

人間同士ですので、合う・合わないがあるのは当たり前です。

相手は転職のプロではありますが、年代・性別・転職エージェントとしても経験年数はバラバラです。

なんとなく会話のテンポがあわない、なんてこともあります。

担当者との相性で、その後の転職活動が左右されることもあります。

合わない担当者と、頑張って合わせる必要はありません。

担当者を変わってもらうことも可能です。

または違う転職エージェントを利用する、というのも一つの手です。

(2)連絡が多い

転職エージェントに登録すると担当者から連絡が来ます。

担当者は利用者の希望に合う求人があるたびに連絡しますし、その後応募するのかどうかの確認をするためにも連絡します。

「求人が希望に合うのか合わないのか」、「応募するのかしないのか」など、利用者がしっかりと意思表示をしないと、余計に連絡は多くなります。

仕事をしながら転職活動をする場合、この連絡が多いことが煩わしくなってくることもあります。

最近の転職エージェントはLINEやメールでやり取りできるものが増えているので、賢く利用したいですね。

転職サイト、転職エージェントのおすすめは以下の記事を参考にしてください。

第三者機関の調査で利用者満足度が高いものや、LINEでやり取りできる転職サイトもピックアップしています。

転職エージェントの利用の流れ

転職エージェントの利用の流れ

(1)登録

サイトの専用ページで必要事項を入力します。

プロフィールなどの入力と職務経歴書を提出すると登録完了です。

(2)求人を紹介してもらう

登録した内容に沿って、求人を複数紹介してくれます。

希望に合わない場合は何度でも他の求人を探してくれます。

(3)面接の予定を調整してもらう

希望の求人が見つかったら、アドバイザーが面接の予定を調整してくれ、企業にあなたを推薦してくれます。

履歴書の添削や面接対策もお願いすることができます。

(4)職場と入職手続き

面接を受けて内定がもらえたら、アドバイザーが企業へ入職手続きをしてくれます。

ハローワークのメリット、デメリット

ハローワークのメリット、デメリット

ハローワークとは厚生労働省が設置する公共事業安定所で、全国500か所以上設置されています。

2021.9月よりハローワークインターネットサービスが開始され、初回の登録はハローワークに行く必要がありますが、その後はWEB上でも求人の閲覧、応募ができるようになりました。(一部の求人の閲覧は登録しなくても可能ですが、全ての求人の確認と求人への応募はハローワークに求職登録をしている必要があります。)

また、就職や転職を目指す人に対して職業紹介や求職相談、雇用保険の手続きなどのサポートを行っています。

求人情報の閲覧や申し込み、職業相談、応募書類の添削、面接指導などのサービスもあります。

ハローワークは無料で利用でき、求人を出す企業側も無料で利用できるのが特徴です。

ハローワークのメリット

ハローワークのメリット

(1)転職サポートを受けられる

転職サイト(検索型)では求人検索はもちろんのこと、書類の準備や面接日程の調整なども自分で行う必要があります。

ハローワークでは自己分析のサポートに始まり、応募書類の添削や面接対策のサポートを受けることができます。

自己分析については転職の軸をはっきりさせるためにも大切な作業となります。

第三者に協力してもらいながら自分の経験やスキルを整理することで、客観的な分析が行えるようになります。

(2)地元企業の求人が多い

ハローワークは全国にあり、企業は無料で求人が出せるため多くの求人が集まります。

特に地元企業の求人は集まりやすいと言えます。

転職サイトは全国展開とはいえども首都圏の求人が大多数を占めます。

そのためUターン、Iターン転職を希望している人にとってはハローワークが大きな情報源となるでしょう。

採用担当からのポイント

企業が転職サイトに求人を出す場合、けっこうな費用がかかります。

規模が小さい企業では、その費用も負担になることがあります。

その点、ハローワークは無料で求人を載せられるので、規模は小さいけれど地元で頑張っている優良企業や、転職サイトに求人を載せているけれど、無料なのでハロワークにも求人を出している企業など、探すと良い職場も見つかります。

(3)ハローワークにしかない求人がある

前述の通り企業がハローワークに求人を出すのは無料です。

そのためコスト的にもハローワークにだけしか求人を出さない企業もあると言えます。

多くは中小企業となりますが、現代日本を支えているのは中小企業です。

大企業だけでなく、視野を広げて中小企業まで検索条件に入れておくと、自分の希望にぴったりの企業が見つかるかもしれません。

(4)職業訓練が受けられる

ハローワークでは多くの職業訓練が行われています。

パソコンやプログラミング、語学やマナー講座など自分の強みとなりうるスキルを得ることができる可能性があります。

全国で講座が開かれていますし、多くが無料で受講することができます。

自分の強みを増やしたり、資格を取得したりと、転職に有利となるような状況を作っていけます。

ハローワークのデメリット

ハローワークのデメリット

(1)ハローワークに足を運ぶ必要がある

2021.9からはWEB上で求人を見たり、応募をしたり、講座の申し込みが出来たりと、ハローワークに度々通う必要はなくなりました。

しかし、初めにハロワークに求職登録をするためには足を運ぶ必要があります。

求職登録をしなくても一部の求人を検索したり応募したりすることはできますが、登録をすることで全ての求人が検索、応募することができるようになります。

ハローワークは各地にありますが、全てが交通の便がいいとは言い切れません。

また、営業時間も平日8:30~17:30までが一般的です。(場所によっては、9:00~17:00までのところもあります。)

仕事をしながら転職活動をしている人にとっては、営業時間に足を運ぶことが難しい人も多いでしょう。

(2)求人の質に良し悪しがある

前述の通りハローワークに求人を出すのは無料で行えます。

そのため、求人の質に不安が残るのも事実です。

転職サイトや転職エージェントは、求人を載せる企業について詳しく調査しています。

しかし、ハローワークでは基本的に法律をクリアしている企業であれば、求人を掲載することができます。

ハローワークでは求人票を企業側が作成していますので、求人票に載っている内容と実際が異なっていることも少なからずあります。

全ての求人がブラックであるとは言いませんが、質の悪い求人が紛れ込んでいるのも事実です。

求人票を鵜呑みにせずに、自分で企業の調査をする必要があります。

(4)求人票の情報が少ない

ハローワークの求人票は企業側が作成します。

転職サイトの求人票は、詳細な仕事内容や求めている人材、職場環境について情報が記載されていますが、ハロワークの求人票にはそこまで記載されていないことが多いです。

前述のように、気になる企業があれば自分で調査をしたり、見学に行ったりする必要があります。

(5)スピード感にかける

ハローワークで求人を見つけて選考を受ける際、ハローワークを通して事前確認をして、紹介状を発行してから選考を受けることになるため、やや転職活動におけるスピード感にかけるといえます。

また、求人票は掲載されているのに採用が締め切られていたり、と情報の更新が遅い部分もあります。

ハローワーク利用に向いている人

ハローワーク利用に向いている人

未経験の職種に転職したい人

ハローワークでは基本的には無料で職業訓練を受けることができます。

また、未経験歓迎の求人が多いのも特徴です。

新しいことにチャレンジしたいが不安が残っている人、基本的な職業スキルを身につけたい人にとってはハローワークの職業訓練は魅力的です。

地元希望

前述の通り、ハローワークは地元企業の求人が多いです。

転職サイトのように全国の求人から地元のものを探すより、初めから地元に強いハローワークで求人を探した方が効率的な場合もあります。

また、地元に根差した中小企業の求人も多いため、転職サイトでなかなか求人が見つからない人は一度ハローワークをのぞいてみるのもいいですね。

ハローワークの使い方

ハローワークの使い方

(1)求職申込み手続きを行う

最寄りにハローワークに行って、ハローワーク内に設置された端末で求職情報を仮登録してから、窓口で求職申込み手続きを行います。

手続きの詳細はハローワークの以下のページで確認することができます。

求職申込み手続きのご案内

最寄りのハローワークは以下のページから確認することができます。

全国ハローワークの所在案内|厚生労働省

また、インターネットサービスで仮登録してからハローワークに出向く方法もあります。

ハローワークインターネットサービス – トップページ

(2)求人を探す

窓口またはハローワークインターネットサービスで求人を探します。

窓口では、職員に職業相談や応募書類・面接のアドバイスなどの就職支援も無料で受けることができます。

(3)応募する

ハローワークの窓口で求人を探す場合

窓口で相談している場合は職員に応募したい旨を伝えると、準備を進めてくれ、面接日の調整などをしてくれます。

ハローワークインターネットサービスで求人を探す場合

ハローワークインターネットサービスで求人を探した場合は、オンライン自主応募の受付が可となっている求人にはインターネットサービス上で応募することができます。

それ以外は、最寄りのハローワークに出向き、窓口で求人番号を伝えて応募の手続きを進めます。

(4)面接などの選考を受ける

ハローワークから指示のある書類を準備して、面接を受けます。

その後、採用の可否の連絡が来ます。

ハローワークの所在地案内

全国ハローワークの所在案内|厚生労働省

ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービス – トップページ

転職サイトとハローワークどっちを使う?

転職サイトとハローワークどっちを使う?

スピード感重視の転職サイト

転職サイトは自分で求人の検索を行い、気になる企業に応募する形となります。

自分のペースで転職活動をおこなえるのが特徴です。

こまめに求人をチェックし、希望条件にあう求人を見つけたらすぐに応募することができるので、転職活動にスピード感を求める人に向いているサービスと言えます。

また、求人の質もある程度高い水準のものが掲載されているため、利用して損はないでしょう。

地元に強いハローワーク

ハローワークは全国に設置されているため、地元の企業の求人が多い傾向にあります。

大企業よりも中小企業が多くはなりますが、選択次第では条件のよい求人に出会えます。

Uターン・Iターンなど地元で働きたい人にとっては、地元に強いハローワークは大きな味方となります。

併用がおすすめ

基本的には転職サイトと転職エージェント、ハローワークの併用をおすすめします。

転職サイトや転職エージェントでは全国の求人を探すことができ、ハローワークでは地元の求人を探すことができます。

併用することで多くの求人を集めることができ、それぞれを比較検討することで自分にベストな求人を選択することが可能となります。

また、転職サイト(検索型)だけの利用では転職に関するサポートを受けることができません。

その点、転職エージェントやハローワークでは自己分析のサポートや応募書類の添削、面接対策を受けることが可能です。

それぞれの良いところを最大限に活用していくことで、効率よく転職活動を進めていくことができるといえます。

転職サイトのおすすめは以下の記事を参考にしてください。

ハローワークに良い求人はあるのか

ハローワークに良い求人はあるのか

ハローワークに良い求人はあるのか?

結論、もちろんハローワークにも良い求人はあります。

ハローワークには、労働基準法に違反していることが明らかな企業は求人を掲載できませんし、転職サイトとハローワークどちらも活用している企業もあるので、転職サイトだから良い求人、ハローワークだから悪い求人なんてこともありません。

ただし、転職エージェントのように担当者に企業の内部情報を調べてもらうことはできないため、なんでも自分でリサーチする必要があります。

転職サイトと転職エージェント、ハローワークを併用して、多くの求人の中から自分にマッチする転職先を見つけることが大切ですね。

転職サイトでのトラブルの相談先

転職サイトを利用して採用などのトラブルにあった際には、厚生労働省の総合労働相談コーナーに相談することができます。

総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

まとめ

・転職サイト、ハローワーク、ともにメリット・デメリットがある。

・おすすめは、転職サイトとハローワークの併用。

・転職サイトはスピード感重視の人におすすめ。ハローワークは地元での転職を考えている人におすすめ。

転職サイトとハローワーク、それぞれのメリット・デメリットとともに、利用方法についてご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

ナース裕美の夫

スタッフ1,200人規模の企業の採用担当。転職サイト評論家。

所在地

東京都

お問い合わせ

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事業内容

転職メディアの運営、転職・就職支援

執筆参考資料

厚生労働統計一覧|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

令和2年転職者実態調査の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

経済財政政策 – 内閣府 (cao.go.jp)

職業キャリア形成の変化 – 内閣府 (cao.go.jp)

統計局ホームページ/増加傾向が続く転職者の状況(stat.go.jp)

看護師
運営者:ナース裕美(緒方裕美)
ナース裕美(緒方裕美)写真
大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。 企業の採用担当として働く夫とともに、転職を成功させるためのノウハウを発信しています。 看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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