看護師転職ノウハウ

看護師離職率高い|看護師と採用のプロが看護師の離職率・転職率が高い理由教えます

ナース裕美です。

看護師の離職率は高いの??

なぜ看護師は転職率が高い??

こんな疑問にお答えします。

看護師は一般の職種と比較しても離職率・転職率が高いと言われています。

実際、看護師全体の離職率は11.5%で、ここ数年は10~11%台にて推移しています。

(参考:日本看護協会による2020 年 病院看護実態調査 報告書 (nurse.or.jp)

そして、病院の規模が小さいほど離職率は上がる傾向があります。

これは大きい病院の方が教育体制が整っていることと、待遇面でも小規模病院の方が不満を感じやすいためと思われます。

また、国公立病院より民間病院の方が離職率が高めとなります。

看護師の離職率が高くなるのは転職による離職が多いからです。

看護師の7割は1回以上の転職を経験する、と言われています。

では、なぜ看護師は転職をする人が多いのでしょうか。

この記事では企業の採用部門で働く夫と看護師の私が、看護師の離職率・転職率が高い理由についてご説明します。

あなたの転職活動の一助になれば幸いです。

この記事でわかること

看護師の離職率・転職率が高い理由がわかります。

看護師の離職率が高い病院の特徴がわかります。

離職率をどのくらい気にしたらいいのかわかります。

この記事の執筆者

ナース裕美 / 緒方裕美

ナース裕美/緒方 裕美
看護師免許を持つ。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。

現在フリーランス看護師。

看護師としての視点から、転職に役立つ記事作成をしています。

ナース裕美の夫

ナース裕美の夫

スタッフ1,200人規模の企業の採用担当。3,000人以上の新卒・転職採用選考の経験を持つ。

転職活動を通じて転職サイトに興味を持ち、10年以上転職サイトを研究している転職サイト評論家でもある。

転職にて年収を2倍にした経験あり。

『ラーメンを食べに行けば転職は成功する』(Kindle)著者。

自身の転職経験と採用担当としての知識を活かして記事作成に携わっています。

看護師の離職率2020年

日本看護協会による2020年の実態調査では、2019年度の看護師の離職率は以下のとおりとなっています。

離職率
正規雇用看護職員 11.5%
新卒採用者 8.6%
既卒採用者16.4%

また、正規雇用看護職員の離職率が高い都道府県は以下のとおりです。

順位都道府県離職率
1位東京都14.9%
2位千葉県14.3%
3位兵庫県14.2%
4位神奈川県13.8%

(参考:日本看護協会による2020 年 病院看護実態調査 報告書 (nurse.or.jp)

看護師の離職率・転職率が高い理由

次に看護師の離職率・転職率が高い理由をご説明します。

(1)転職先が見つかりやすい

看護師の離職率が高い背景には転職先が容易に見つかる、ということがあります。

看護師はどこの医療機関でも万年人手不足です。

多くの医療施設が常に看護師を求めていますので、売り手市場となります。

また、看護師として働く場合は、どこに行っても仕事内容は共通点が多いため、転職へのハードルが下がる傾向にあります。

「看護師」という職業の特性が、転職率の高さにつながっています。

(2)ライフイベントによるもの


看護師は今だに女性が9割を占める職種です。

女性は結婚・出産・育児といったライフイベントにより仕事を続けられなくなるケースも少なくありません。

これも離職率・転職率が高くなる要因です。

結婚による転居などでの転職、出産・育児をきっかけに離職するケースもあります。

産休・育休制度がしっかりしている医療機関であれば、休暇後に戻ってくる場合もありますが、出産を機に退職し、落ち着いてから別の医療機関に就職する人も多いです。

育児をきっかけに離職する場合、ブランクが1~2年という人が多いですが、中には5年、10年のブランクを経て復職する人もいます。

また、看護師は離職後に他職種へ転職する人は少なく、ほとんどが同じ業界で他の医療施設に転職する形となります。

看護師は国家資格であり、給与も比較的高めであることが理由と言えます。

(3)スキルアップ、キャリアアップ


看護師は、資格職であり、専門職でもあるため、プロとして自分自身のスキルアップやキャリアアップを目的として転職(離職)する人が多いです。

専門分野に特化してスキルアップできる病院、自分の希望する業務に携われる病院、管理職として活躍できる病院など、看護師としてのステップアップが、転職を通じて容易に具現化できるため、とくに経験豊富で意識の高い看護師は、離職しやすい傾向にあります。

例えば認定看護師や専門看護師などの上位の資格取得のためには、一定期間の研修や通学を必要とします。

働きながら勉強することもできますが、勤務時間に融通の利く職場に移って勉強時間を確保する人もいます。

また、スキルアップのために転職したり、留学したりする人もいます。

キャリアアップに関しては同じ職場で長く働いた方が地位の向上は望めます。

しかし、大学病院などでステップアップをしていくのにはどうしても時間がかかります。

大学病院でスキルを磨いた後に民間病院に移り、キャリアアップをしていく人も多いと言えます。

(4)人間関係


一般の職種でも人間関係に問題を抱えて離職する人は多く、人間関係による転職は看護師に限ったことではありませんが、看護師は以下のことから特に離職率が高くなります。

看護師は女性の多い職場で、チームワークでの働きかけが重要となり、また、閉鎖的な人間関係になりがちなためコミュニケーションや人間関係に悩みを持つ人が多い傾向にあります。

そんな状況のなか、看護師は「転職先が見つかりやすい」という特徴があるため、転職を踏みとどまる必要がありません。

そのため転職率が高くなります。

(5)仕事での負担が大きい


看護師の業務量は多いです。

残業も多い職種と言えます。

特に看護師が不足している職場では、必然的に一人に掛かる業務量も増えます。

勤務時間が長くなり、休息が十分に取れない、などで心身ともに疲労がたまってしまう労働環境であることも少なくありません。

このような辛い労働環境や労働条件などが離職率が高くなる理由となることもあります。

看護師の離職率が高い病院の特徴

ここからは、看護師の離職率が高い病院の特徴をご説明します。

(1)大規模より小規模

看護師の離職率は全体的にみると前述の通り10~11%で推移しています。

しかし、都道府県別や設立主体別でみるとばらつきがあるのが分かります。

そんななか、病院の規模が小さいほど離職率は上がる傾向があります。

これは大きい病院の方が教育体制が整っていることと、待遇面でも小規模病院の方が不満を感じやすいためと思われます。

また、小規模病院ですと元々の看護師人数が少ないため、大規模病院より母数が少なくなり、結果離職率が高くなってしまう、ということも考えられます。

(2)国公立より民間


設立主体別でみると、国公立病院より個人病院や医療法人系病院などの民間病院の方が離職率が高めとなります。

個人病院は入院設備がないところもありますので業務の忙しさが転職理由となるわけではなく、看護業務以外の雑用が多いことに不満を持ち転職に至るケースが多いです。

医療法人系の病院は比較的大規模な病院となりますが、国公立に比べて人手が不足していることも珍しくありません。

また、系列病院などへの異動があることも離職率を上げる要因となっています。

(3)地方より大都市とその周辺


都道府県別にみると、離職率が高いのは東京都や神奈川県・千葉県などの首都圏や、大阪府や兵庫県となります。

東京や大阪などの大都市とその周辺で離職率が高く、「医療施設が多く転職しやすい」環境が大きく影響しているといえます。

看護師は離職率をどのくらい気にしたらいいのか


離職率が高い病院はそれなりの理由があります。

職場は人によって良し悪しが違います。

なので、一概に離職率が高いから労働環境が悪いとは言い切れません。

では、職場のどこを見れば良い環境か見分けられるのでしょうか。

シフトのきつさはどうか

医療施設の病床数と看護師人数のバランスはどうでしょうか。

病床数に対して看護師が少ないとシフトもきつくなりがちです。夜勤回数も増えてしまうでしょう。

休日日数は確保できていますか?

人手が不足しているとシフトが厳しくなりがちです。

そうすると、まともに休日も取れないようなことになってしまいます。

シフトは働いてみないと分からない、という部分でもあります。

しかし、医療施設を見学してみると少し情報を得ることもできます。

勤務している看護師は疲れ切っていませんか?

生き生きと働いていますか?

疲れ切っていると、ギスギスした空気感が醸し出されます。自分の目で確認してみることも大切です。

人間関係は良好か

内部の人間関係についても求人情報だけではわかりません。

そのため職場見学をする必要があります。

看護師の年代に偏りはありませんか?

年齢層に偏りがある場合、新しく入った看護師がすぐに辞めてしまうか、逆に長く働く看護師が少なく若い層ばかりになっている可能性があります。

また、医療関係者同士の挨拶や声掛けについても確認しましょう。

人間関係の良い職場はポジティブなコミュニケーションを積極的に行っています。

そして、なによりも働いている看護師の表情や様子を確認しましょう。

暗い表情の人が多い職場は人間関係に問題ありです。

人事評価制度の整備と異動はどうか

求人情報にはなかなか乗っていない、賞与評価基準や部署異動の頻度についてなどを確認しましょう。

病院見学の際に直接質問したり、病院のホームページや口コミサイトから情報を集めたり、転職サイトを活用してアドバイザーに情報を教えてもらうのも一つの手です。

※注意が必要な施設

・求人広告が常時掲載されている
・求人広告が異常に多い

とくに「急募」「大量採用」などの文言や、「給与が通常より異様に高い」病院は離職率が高く、何とかして看護師を確保したい病院である可能性が高いです。

離職率の低い病院を探すには

離職率の低い病院を探すには、看護師の転職サイトに登録して、担当のアドバイザーに確認しながら探していきましょう。

看護師専門の転職サイトは一般には公開されていない、条件の良い非公開求人もありますので、必ずチェックしておきたいところです。

また、転職サイトは、様々なものがありますので、求人数が多く、第三者機関の調査で利用者満足度が高いものを選ぶことが大切です。

おすすめの転職サイトは以下の記事を参考にしてくださいね。

まとめ

・看護師は一般の職種と比較しても離職率・転職率が高い。

・転職理由としては必ずしもネガティブな理由だけではない。スキルアップやキャリアアップのために転職する人も多い。

・離職率が高い病院が一概に労働環境が悪いとは言い切れない。自分に合った医療施設を探すことが大切。

看護師の離職率・転職率が高い理由についてご説明しました。

あなたの転職が本当に満足いくものになるように願っています。

執筆者情報:裕美の転職研究所

ナース裕美(緒方 裕美)

看護師。大学病院にて眼科、ICUに11年勤務。今はフリーランス。

ナース裕美の夫

スタッフ1200人規模の企業の採用担当。キャリアアップ研修講師。

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大学病院にて眼科、ICUに看護師として11年勤務した後独立。現在はキャリアアドバイザー、転職メディア運営、メディカルライターとして活動。 企業の採用担当として働く夫とともに、転職を成功させるためのノウハウを発信しています。 看護師としての視点、採用側の視点両面から考え、転職に役立つ記事作成をしています。 ★保有資格「看護師免許」「職業紹介責任者(番号:001-220124001-05302)」
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